矢に貫かれたシルバー・チャリオッツがその姿を変えて動き出すと、たちまち倒れ眠り始めるディアボロとジョルノたち。
そのまま時は過ぎ、もうすぐ夜が明けようとしていました。
エピソード34 鎮魂歌は静かに奏でられる その①
入れ替わった精神
「なっ なんじゃこれはあああ──ッ」
6~7時間が経過し、目を覚ました彼らの身に起こっていたのは近くにいた者同士の精神が入れ替わるという楽しげなハプニング。
いえ、母親と赤ん坊の精神が入れ替わったりしてる外の様子を見たら全く楽しい状況ではないですが…
待ってたんです!この回をボイス付きで見られる時を!
「なによ この顔 この体──ッ!!」
慌てふためくトリッシュ(ミスタ)に、混乱するジョルノ(ナランチャ)、そして絶望するミスタ(トリッシュ)。
おもしろすぎる。
声優さんたち、それぞれ入れ替わっても元の喋り方にばっちり寄せててすごいですね。
中身ジョルノのナランチャがちゃんと賢そうなの笑ってしまう。
鳥海さん演じる中身トリッシュのミスタはなんというかもう安心感すら…(笑)
それにしても鳥海さんはミスタのかっこいいパートやおもしろパートを演じ分けながら裏声でピストルズ、さらには女の子にまでなってしまうというすさまじさ。
さすがでございます。
でも臭いとか言われちゃうミスタはちょっとかわいそうでしたね。
ポルナレフの告白
「『矢』は敵ではない!だが味方でもないッ!今から説明することはいわば希望なのだッ!」
未だ倒れたままのブチャラティの体には一体誰の精神が入っているのかという話になった時、突如喋り出したのはなんとこれまで共に旅をしてきた亀…の姿になったポルナレフ。
ポルナレフはディアボロとの戦いで肉体が死を迎える直前にやむを得ず使った「矢」の能力によって亀と魂が交換されていました。
ポルナレフ亀になっちゃったのかぁ…と思ったけどこの場合、不憫なのは亀のほうですね。
「スタンドパワーには先があったのだッ!今よりもさらに先がなッ!」
「私は気づいた もしこの『矢』を力のある者が使えば…!!その者は全ての生き物の精神を支配する力を持つことになるッ!…とッ!」
ジョルノたちは鬼気迫る勢いの亀(ポルナレフ)から、今起こっている異常な状況は暴走したシルバー・チャリオッツの能力のせいであること、そしてディアボロのキング・クリムゾンを倒すにはチャリオッツから矢を取り上げ、自分たちが矢の力を使いこなすしかないと聞かされます。
さらにポルナレフの口からはボスが二人組だなんていう言葉も飛び出し、一同は困惑…。
視聴者はもう十分すぎるほどわかってるんですけどね!
彼らの中ではまだそのあたりは謎なのです。
わかってるだけにもどかしい…。
ブチャラティのスティッキィ・フィンガーズ
ジョルノたちがあれこれと考えを巡らせているとコロッセオに向かって走ってくる人影が一つ。
にわかに緊張が走るジョルノたちの目に飛び込んできたのは颯爽と駆けるディアボロでした。
顔つきが違う(笑)
なんとなくかっこいい。
ディアボロも暴走したチャリオッツを追いかけて矢を奪おうとしているのかと思いきや…
「あ…あのスタンドは!!…」
「S・フィンガーズ!!」
「あ…あいつはブチャラティ!!ブチャラティの魂だッ!!」
遅れてきたヒーロー感。
ディアボロからS・フィンガーズが出てきた瞬間、何とも言えない嬉しさがありました。
わかっててもかっこいいし、わかってるから嬉しい。
あと5話ですか…。
今回は楽しい回だったけど、ここからはちょっと覚悟が必要になりそうです。
特殊オープニング
『黄金の風』も34話目でいよいよ恒例の特殊オープニングがお披露目されました。
通常バージョンでポタポタと血が落ちていたシーンからキングクリムゾンが発動し、消し飛んだ時の中で動いているディアボロの姿を見ることができます。
そして再び血の雫が落ちる場面になり…
通常バージョンの「結果だけが残った」世界に戻ります。
なるほどなるほど…。
これはもしかしたらもう一段階くらい進化した映像になるんでしょうか。
エンディングのスタンド群にも新たにチャリオッツレクイエムが加わったりしていたのでここから先はいろいろと変化した部分を探すのも楽しそうですね。
しかし今回はキャストクレジットが実にややこしいな…。
スタンド名…レクイエム
本体…なし
破壊力ーE スピードーE 射程距離ーA 持続力ーA 精密動作性ーE 成長性ーA
ポルナレフのシルバー・チャリオッツを「矢」で貫いたことから、さらに進化したスタンドエネルギー。ポルナレフのスタンド能力の衰えから暴走してしまっている。『レクイエム』とは『生物の魂』を支配するエネルギーのことである。このスタンドの場合、近くにいた者同士の魂が入れ替わった。
ジョジョの奇妙な冒険62巻
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