1巻に引き続き、【ウマ娘シンデレラグレイ】2巻の印象的なシーンや、かわいくてかっこいいオグリキャップの様子を史実のエピソードなども交えながらまとめました。
以下、ネタバレです!
ウマ娘 シンデレラグレイ2巻の印象的なシーン
2度目のスパート
第15回ジュニアクラウン。
オグリキャップは最後の最後まで競り合っていたフジマサマーチを常識破りの2度目のスパートで差しきり、勝利を手にします。
途中までフジマサマーチ優勢のレースでもうオグリが前に出られるチャンスは無いと言われていたところで根性のスパート。めちゃくちゃかっこいい。
ちょっと展開は違うけど、実際のレースでもオグリキャップ(馬)とマーチトウショウの2頭はゴール直前までギリギリの競り合いをしていました。
2度スパートをかけるというこのエピソードは、「伸びきったかな、と思って追うと、そこからまた伸びてくる」と評されたオグリキャップ(馬)のレースぶりが元になっているのかもしれません。
シンボリルドルフのスカウト
ジュニアクラウンから10日後の中京盃ではスタートから1コマで決着するという圧倒的な強さでゴールイン。
オグリキャップは、北原の叔父であり中央のトレーナーでもある六平に「一人だけ国内最高水準」と評価されるほどの走りを見せました。
そうなると黙っていないのがこのレースを見に来ていた中央の面々。
地方で走らせておくようなウマ娘ではないと判断されたオグリキャップはトゥインクル・シリーズが開催される中央にスカウトされることに。
左上のコマで「…ほう」って言ってるのが、かの有名な無敗の三冠ウマ娘シンボリルドルフさんです。
地方の人たちからしたら中央のトレセン学園生徒会長シンボリルドルフは「大物」!
その大物が直々に地方のウマ娘をスカウトしたいと申し出るなんてことがそもそもレアケースなんでしょうね。
ルドルフ会長はトレーナーのおじさんがペコペコしちゃうくらいに偉いみたいです。
国民的スポーツ・エンタテイメントでウマ娘が競い合うレースの名称。
競馬と同じくグレード制を採用しておりレース編成やスケジュールは現実の中央競馬とほぼ同じ。
白い稲妻タマモクロス
オグリキャップのまわりがスカウトだ何だと騒がしくなっている頃、同じく芦毛のウマ娘タマモクロスは重賞レース鳴尾記念に勝利して怒涛の3連勝目を飾っていました。
お父さんのシービークロス(馬)と同じ「白い稲妻」という異名がついていたタマモクロス(馬)にちなんで稲妻のエフェクトが描き込まれた1ページは存在感抜群。
なんかもうゴリゴリのバトル漫画みたいな雰囲気です。好き。
だけどこのページの強そうなイメージとはうって変わって普段のタマモクロスは八重歯の似合う小柄な女の子。
関西弁で喋ってるのがすごくかわいいです。
個人的には1巻の最後のほうにあった「名古屋できしめんでもかましたろ!!」って言ってるおまけイラストが最高にツボでした。
同じ芦毛としてオグリキャップをかなり意識しているタマモクロス。
彼女は今後オグリキャップのライバルの一人として描かれていく存在だと思うので、これから二人がどんなふうに競い合っていくのか展開が楽しみです。
勝ったら中央 負けたら東海ダービー
「勝てば中央、負ければ東海ダービーを目指せ」
北原からのそんな命令で臨んだ重賞レースゴールドジュニア。
レース前、オグリキャップはスカウトの話を聞いたフジマサマーチにぶん殴られてしまいます。
一緒に東海ダービーで走る約束してたからね…馬鹿にされていると思ってフジマサマーチが怒るのも無理はない。
そもそも東海ダービーに出るという北原の夢を叶えたいオグリキャップは中央からのスカウトを受けるつもりはなかったんですが…
何がオグリキャップにとって一番いい選択なのかを葛藤する北原から飛び出した「勝てば中央負ければ東海ダービー」なんてとんでもない条件のせいでいろいろとおかしな空気になってしまいました。
負けたくないし一生懸命走りたいのに負けてしまいたいという気持ちにもなってるオグリキャップがかわいそうで見ているほうもつらい。
「だったら私に勝て」というセリフの通り、手を抜く余地なんてないほどにフジマサマーチがぶっちぎってくれたらオグリも余計なことを考えずに本気で走れて何も問題はないんですけどね。
まあオグリにもマーチにも酷な話ですよ。
無責任でずるいな北原!
せめて北原が中央について行けるなら話はここまでこじれなかったんだろうけど残念ながら彼は中央のトレーナーライセンスを持っていないという…。
話の筋を全無視して心の中で「とっておけよ!」と突っ込まずにはいられない瞬間でした。
北原の絶叫
レース中、ひどい顔で走っているオグリキャップを見てようやく我に返った北原の心の底からの叫び。
まったくあのままずっとウジウジしてたらとんでもないヘイトを集める所でしたね北原トレーナー!
走れるのが嬉しいと言っていたオグリキャップが何とも言えない辛そうな表情でレースをしているのはほんとにかわいそうでした。
しかしトレーナーからのGOが出たことでオグリキャップに気勢が戻ります。
そうそう。トレーナーが走れって言ってるんだから目いっぱい走ればいいんだよ!
吹っ切れた表情でスパートをかけるオグリキャップはめちゃくちゃカッコよかったです。
天下を取るウマ娘
ぐんぐん後続を引き離し、フジマサマーチさえも置き去りにして先頭を駆け抜けるオグリキャップ。
本気になった彼女はまさにオグリキャップ(馬)の二つ名が示す通りの”怪物”です。
勝利が確定的になった瞬間涙目で振り返るのが切ないしかわいすぎるしもう何て言ったらいいかわからない。
複雑な心境が痛いほど伝わってきます。
ここのオグリキャップはとにかく表情がすごくいい。
オグリキャップのホントに勝っちゃっていいの?って気持ちと「勝てば良いんだよ」って北原のセリフが最高に感動的なシーンです。
いつか天下を取ると信じて心から気持ちよく後押ししてもらえてよかった。
「灰被り娘」地方から中央へ
ウイニングライブ後、オグリキャップはファンの前で中央への移籍を発表。
どよめき残念がるファンたちに北原はもっと大きな夢を見てみたくはないかと呼びかけます。
田舎の「灰被り娘」が中央に乗り込む…いよいよ根性モノのバトル漫画感が増してきた!いいぞ!
やっぱり何といっても『オグリキャップ』ですからね。
期待を裏切るはずありませんよ。中央の猛者たちも圧倒しちゃいますよ。
あの『オグリキャップ』なんだから!ってわかってるからこそ、ここの北原のセリフが胸に響きます。
そうなんだよ~オグリは絶対やってくれるんだよ~って北原と同じ立ち位置でオグリキャップを応援する気持ちになって思わずウルっときてしまったシーンでした。
ウマ娘の世界は史実のレースがもとになっているので勝負の点での先の展開はある程度わかってしまうんだけど、わかっているからこそ熱くなる瞬間があります。
不思議な感覚だけどこれがまたこの作品の魅力の一つ。
フジマサマーチからの激励
中央行きを決めたオグリキャップへの激励を伝えるフジマサマーチ。
ゴールドジュニアでオグリキャップに圧倒的な力の差を見せつけられ、ちょっぴりへこたれていた彼女ですがやはり負けっぱなしは性に合わないと再び奮起しました。
このページで見せるフジマサマーチの顔がすごく好き。
これまでの人をやってしまいそうな目と違ってとても柔らかい表情です。めちゃ美人さんだ。
「走って 走って 走り続けて おまえよりも永くここに立ってみせるよ」
このセリフの通り、フジマサマーチのモデル馬マーチトウショウはオグリキャップ(馬)よりも2年ほど長く現役を続けました。
もちろん史実よりも漫画のほうが後出なんだからそんなわけないんだけど、マーチはちゃんと約束守ったんだな~みたいな気持ちになって泣けてくる(末期)
ちなみに…
所有馬に『トウショウ』の冠名をつける藤正(トウショウ)牧場と、フジマサマーチのモデルになったマーチトウショウとは何の関係もないようです。
ウマ娘フジマサマーチの名前はマーチトウショウの『トウショウ』を訓読みで藤正(ふじまさ)にしているっぽいから同名の藤正牧場の馬かと思いましたが全然違うんですね。勘違いするところだった…。
藤正牧場では牡馬は接頭部、牝馬は接尾部に冠名をつけるはずなのにマーチトウショウは牡馬で接尾部に『トウショウ』ってついてておかしいなと思ったんですよ!
マーチトウショウは秋田牧場の馬でした。
藤正とは関係ないのに「フジマサ」とはこれいかに。
もしかしてマーチトウショウの『トウショウ』は『闘将』だったのかな?
ややこしいですね。
ありがとうカサマツ
最後にカサマツのみんなと記念写真を撮り、オグリキャップとベルノライトは中央へ。
この記念写真のへらッとした笑顔のオグリキャップがすごくかわいい。
表情の変化が少なめなオグリがこんなににっこりしてるのは珍しいです。
困惑気味のフジマサマーチもいい顔してますね。
素敵な1枚です。
そしてこれまたレア…というか漫画では初となる制服姿のお披露目。
カサマツの制服は一度も着なかったからなぁ…。
スカートが落ち着かなくてソワソワしてるのがおもしろい。
「常に腰布1枚で生活するとか正気の沙汰じゃない」とはオグリキャップ談。
まあ確かにずっとジャージ姿を見てきたこちらとしても違和感アリアリです(笑)
短パンジャージ姿で黒タイツ履いてる記念写真の時の格好が一番似合ってる気がしなくもない。
短パン黒タイツ、かわいいよね。
落ち込むノルンエース
巻末のおまけページ…
オグリキャップが中央に移籍してしまって盛大に落ち込むノルンエース。
レース前にぬいぐるみ買ったり移籍発表した時には大泣きしたりと完全にオグリファンになってましたからね~。
ウイニングライブの時オグリが間違わないように最前列で振り付け見せてくれてたのも印象的でした。
ほんとにデレが顕著。
はじめはあんなに意地悪してたのにかわいいやつめ。
オグリが中央に行ってしまってノルンエースのデレシーンが無くなってしまったら寂しいです。
今後も過激にオグリキャップを応援するノルンエースがちょくちょく出てきてくれたらいいな。
現在、漫画【ウマ娘シンデレラグレイ】は2巻まで発行されています。
ゲームアプリのリリースもあって人気が高まり、書籍版はかなり手に入りにくくなっているようなので気になる方は見かけたらお早めに!
私も早めに買っておいてよかった~。
悪質な転売には注意しましょう。
【ウマ娘シンデレラグレイ】第3巻の発売は2021年5月の予定です。
3巻のまとめにつづく!
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