1~3巻に引き続き、【ウマ娘シンデレラグレイ】4巻の印象的なシーンや、かわいくてかっこいいオグリキャップの様子を史実のエピソードなども交えながらまとめました。
以下、ネタバレです!
ウマ娘 シンデレラグレイ4巻の印象的なシーン
日本ダービーを制したのはサクラチヨノオー
前巻の終わりから、まるでオグリキャップが日本ダービーに出走しているかのような演出で進んでいたレース展開でしたが…
やはりそう甘くはなかった。
ルドルフ会長の願いもむなしく、結局オグリキャップにクラシックレース出場の特例許可は下りませんでした。
史実どおり日本ダービーを制したのは4巻の表紙を飾ったサクラチヨノオー。
そしてオグリキャップが出走していたのはニュージーランドトロフィーでした。
こちらも史実と同じ。もちろん7バ身という着差もレースレコードとなった1:34.0というタイムも同じです。
まあ勝負服じゃなかったしね…。さすがに日本ダービー出走を史実と違う展開にしたらこの先の話が色々とややこしすぎる。
だけど史実を知っているファンをもちょっぴりドキドキさせてしまうストーリー進行で面白かったですね。
中山競馬場で行われる中央競馬の重賞競走(GⅡ)
1971年にニュージーランドの「ベイオブプレンティレーシングクラブ(現・レーシングタウランガ)」からカップの寄贈を受けて交換競争として行われた「ベイオブプレンティレーシングクラブ賞グリーンステークス」が『ニュージーランドトロフィー』の前身。
オグリキャップ(馬)が優勝した第6回(1988年)時点では『ニュージーランドトロフィー4歳ステークス』という名称だったが2001年より『ニュージーランドトロフィー』に変更された。
クラシック追加登録制度とテイエムオペラオー
結局、「URAが最も重んじる公平性に反する」という理由でオグリキャップの日本ダービー出走は叶いませんでしたが、オグリの存在が世論を大きく動かしたことで今後の規則の改定が検討されることとなりました。
それを聞いて目を閉じ、いつかの未来に夢を馳せるルドルフ会長。
その隣のコマに描かれていたのはまさしくテイエムオペラオーの後ろ姿!
この1カットで思わず泣きそうに…(笑)
史実ではオグリキャップのクラシック登録騒動のあと1992年に、【第1・2回の特別登録に申し込みをしなかった馬を5大特別競走(クラシックレース)に出走させる場合、追加登録料の200万円を支払えば各競争の第3回特別登録申し込み締め切り日に追加登録の申し込みを受け付ける】という「追加登録制度」が導入されました。
この制度ができてから初めて追加登録でクラシック(桜花賞)に出走したのはウィーンコンサート。
そして初めて追加登録からクラシック優勝に至ったのが1999年の皐月賞を獲ったテイエムオペラオーです。
その後追加登録からクラシックを制した馬は5頭。
2015年の菊花賞を獲ったキタサンブラックも追加登録でした。
「3歳馬限定」という出走制限があるためクラシックレースに出走できる機会は生涯一度きり。
規則が改定されてもオグリキャップにはもうチャンスはありませんが、こうして後進の道を拓いたわけですね。
それがこのオペラオーの後ろ姿1コマに詰まってると思うとグッとくる。
後ろ姿というのもまたかっこいい。
アキツテイオー先輩のモデルはニッポーテイオー
クラシックレースに出られないオグリキャップは今後先輩ウマ娘たちと戦うことになるため、その偵察にと宝塚記念を訪れていました。
そこで注目を集めていたのは一番人気のアキツテイオー先輩。
『マイルの帝王』と呼ばれGⅠレースを3勝しているという彼女のモデルになっている馬はおそらくニッポーテイオー。
名前は日邦→日本=秋津洲(日本本州の古代の呼称)→アキツということなんでしょうね。
ニッポーテイオーも1987年の天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップ、1988年の安田記念とGⅠを3勝してマイルの帝王の異名をとっていました。
天皇賞(秋)での5馬身差逃げ勝ちは、2000mになってからの天皇賞(秋)史上最大の着差なんだそう。
さらにそれ以降天皇賞(秋)を逃げ切った馬は1頭もいないんだとか。
アキツ先輩、もといニッポーテイオーすごい。
宝塚記念を制したタマモクロス
そんな強いウマ娘を電光石火の速さで抜き去り天皇賞を制したのはタマモクロス。
実際のレースでも第4コーナーを抜けて直線に差し掛かったあたりからぐんぐん出てきてものすごい速さを見せつけていました。
アキツ先輩も速いけどタマモクロスはさらに速かった!
このシーン、パリパリしてるこの稲妻のエフェクトがすごくカッコイイ。
中二心をくすぐる立ち姿です。
そしてこんなにかっこよくてクールな表情のあとに突然登場する幼女タマモクロス。
かわいすぎる。ギャップがすごい。
実はタマモクロスの顔すごく好みです。つり眉タレ目たまらん。
フジマサマーチとの電話
何を目指して頑張ればいいのかわからなくなっていたオグリキャップのもとにかかってきたフジマサマーチからの電話。
かつてのライバルとしてお互いに励まし合い、二人とも何か吹っ切れたような表情になっていたのが印象的でした。
ノルンエースの「元気してる!?」の呼びかけに対する「今貰った」って答えもとても素敵。
どもっちゃってるノルンもかわいいけど満面の笑みを浮かべるオグリも最高にかわいいです。
あと、いつもまじめなシーンで普通にこの長い受話器出てくるのちょっと面白い。
オグリキャップとベルノライトの原宿散策
六平さんから夏休みをもらったオグリキャップとベルノライトはノルンエースおすすめの原宿観光へと繰り出します。
ひたすら食べ歩くオグリキャップとスポーツショップのウインドウにかじりつくベルノライト…性格が出てますね。
よく見たらこのスポーツショップ、『light-sports』って書いてあるからベルノライトの実家が経営するショップの支店(?)なのでは。
ベルノちゃんの実家のスポーツショップってかなり大規模なんですね。
ちなみに、ベルノライトのモデルになったのはツインビーという馬ではないかという噂です。
キングヘイロー産駒にベルノトライという馬がいるので、ん?となったのですがベルノトライは2012年生まれなので年代的に全然違いますね。
ツインビーの名前からベルノちゃんのトレードマークは二つの「B」になったのかな。
ツインビーで思い浮かぶのはベルでパワーアップするあのKONAMIのゲーム。
そしてKONAMIと言えばスポーツ事業が盛んです。
そういう繋がりなんですかね、ベルノちゃん。なんかすごいですね。
シリウスシンボリの蹴り事件
オグリキャップの秋の初戦となったのは毎日王冠。
そのパドックでヨーロッパ帰りのダービーウマ娘シリウスシンボリが気ままなダンスを披露し、近くにいたロードロイヤルとダイナムヒロインが肘打ちと膝蹴りを食らって負傷するという事件が起こっていました。
ロードロイヤルの顔…お気の毒。
これは実際にも起こった事件です。
1988年の毎日王冠で、ロードロイヤルのモデル馬と思われるレジェンドテイオーとダイナムヒロインのモデル馬と思われるダイナアクトレスがゲート入り前の輪乗りの最中にシリウスシンボリに蹴られてしまいました。
幸いにもダイナアクトレスは大事無かったようですがレジェンドテイオーはこの騒動で左前脚を負傷し、ロードロイヤルと同じく発走除外。
本当にお気の毒。
まあこういう「いきなり何だ?」って感じのエピソードは大体元ネタがあります。
オグリキャップ毎日王冠優勝で重賞6連勝
シリウスシンボリやダイナムヒロインをはじめとするGⅠ級のウマ娘たちが走るこのレースでオグリキャップは見事優勝。
全員から執拗なマークを受けながらも大外を回って差し切るとかカッコ良すぎる。
「本物の怪物やんけ」という藤井泉助のセリフは、実際のこのレースを見て大橋巨泉さんがオグリキャップを評したセリフと同じです。
このイケメン関西人、大橋巨泉さんがモデルなのか?
ちなみに、6連勝は当時のJRA重賞連勝記録でメジロラモーヌと並ぶ記録になりました。
北原が持ってきたカサマツからの土産
カサマツから中央へとやってきた北原。
彼がカサマツの仲間たちからオグリキャップへと預かってきたお土産はどれも個性的なものばかりでした。
金華山とか五平餅とか、お米のブランドもヒダヒカリって地元愛にあふれてますね。
個人的にはノルンのファンなのでダンスのDVDが見てみたい…。
そういえば最近ウイニングライブのシーンが無いけどオグリキャップはちゃんと踊れているんだろうか(笑)
北原のお守りは何とも言い難い出来だけど、なんかいいシーンで出てきたら泣いてしまう確信がある。
オグリキャップの笑顔
北原に中央は楽しいかと聞かれて笑顔で答えるオグリキャップ。
すごくかわいい。
普段あんまり表情が無いから笑った時の破壊力が抜群です。
やっぱりオグリキャップはアニメ絵よりもシンデレラグレイの久住太陽さんのキャラデザのほうが好き。
北原の親心もいいシーンですね。
オグリキャップとタマモクロスの記者会見
天皇賞(秋)に出走するウマ娘たちの記者会見で「天下を獲る」発言をして場をざわつかせるオグリキャップに対して、「この秋のGⅠを全て獲る」と意欲に燃えるタマモクロス。
鬼の形相。
あんなかわいい140㎝の女の子にこんな顔させてしまうなんて!もちろん嫌いじゃないですよ。
お互いに意識し合ってきたオグリキャップとタマモクロスが次巻でいよいよ激突です。
結果がわかってても楽しみしかない。
現在、漫画【ウマ娘シンデレラグレイ】は4巻まで発行中。
【ウマ娘 シンデレラグレイ 】5巻は2021年12月発売予定です。
5巻のまとめにつづく!
コメント
ヒダヒカリは、馬の名前 https://p.keibabook.co.jp/db/uma/0105161/sanku
岐阜のお米は、ハツシモ
匿名さんコメントありがとうございます。
なるほどー!
単純に飛騨=岐阜って感じかと思ってました。
ヒダヒカリ、ずいぶん昔の馬なんですね。
お米っぽくてかわいい名前!