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【オグリ 日本ダービーに出走!?】ウマ娘シンデレラグレイ3巻の感想

ウマ娘 シンデレラグレイ3巻表紙はシンボリルドルフ

1、2巻に引き続き、【ウマ娘シンデレラグレイ】3巻の印象的なシーンや、かわいくてかっこいいオグリキャップの様子を史実のエピソードなども交えながらまとめました。

【オグリ 地方から中央へ】ウマ娘シンデレラグレイ2巻の感想
1巻に引き続き、【ウマ娘シンデレラグレイ】2巻の印象的なシーンや、かわいくてかっこいいオグリキャップの様子を史実のエピソードなども交えながらまとめました。 以下、ネタバレです! (adsbygoogl

以下、ネタバレです!



ウマ娘 シンデレラグレイ3巻の印象的なシーン

駿川たづなの正体はトキノミノル?

ウマ娘シンデレラグレイ 駿川たづなの正体(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

中央のトレセン学園に到着したオグリキャップとベルノライトは、学園の理事長秘書である駿川たづなに声をかけられます。

メディアミックスで展開されているウマ娘界においては彼女はナビゲーターとしてもはやおなじみの存在ですね。

しかしオグリキャップは初対面のたづなさんを見て何やら違和感を覚えた様子。

このシーン、「何だろう…この感じ…」って疑問だけ提示されて違和感の正体が明かされないのでものすごくもやっとするんですが…これはおそらく【駿川たづなは人間ではなくウマ娘なのでは?】という疑惑をちらつかせているものだと思われます。

公式による明言はないものの、シンデレラグレイ3巻の人物紹介には「手腕だけでなく脚力も一級品」と記されていたり4コマ漫画『うまよん』やゲームなどではスペシャルウィークやタイキシャトルと変わらない速さで走ったり【たづなさんウマ娘説】を匂わせる描写は多々存在します。

尻尾はどこにあるのかわかりませんが、ウマ耳は帽子の中に隠してるのかも。

そんな駿川たづなのモデルと噂されているのは、戦後中央競馬で10走以上した馬のなかで、唯一全勝(10戦10勝うちレコード優勝7回)を記録した『幻の馬』トキノミノル。

トキノミノルはたづなさんの誕生日設定と同じ5月2日生まれの馬で、たづなさんが着ている制服と同じ緑に黒のラインの勝負服でした。

馬主が大日本映画製作株式会社(大映)の社長永田雅一氏であったというのも、たづなさんが映画好きという設定と繋がります。

トキノミノルは永田氏が製作した競馬映画のモデルにもなっており、その映画は1955年7月20日に『幻の馬』というタイトルで公開されました。

『幻の馬』は1950年代の東京競馬場の様子がカラーで残っている貴重な映画で、キャストの一部を当時の現役騎手が務めるなどなかなか興味深い作品です。

長らくソフト化はされていませんでしたが2015年にDVD化。

ウマ娘界では『幻のウマ娘』というタイトルの映画のリバイバル上映が宣伝されたりしているようです。

唯一抜きん出て並ぶ者なし

ウマ娘シンデレラグレイEclipse first, the rest nowhere.(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

校内を見て回ったオグリキャップたちはシンボリルドルフのもとへとあいさつに訪れます。

生徒会室に飾られているスクールモットー『Eclipse first, the rest nowhere.』

これは18世紀後半に活躍しサラブレッドの基礎を作ったとされるイギリスの競走馬エクリプスを紹介する際に使われる有名な言葉です。

エクリプスさん、なんと生涯戦績全戦全勝。

あまりにも圧倒的な強さだったため、レースに登録する端から他の馬が出走を回避してしまい少なくとも8回は単走したというとんでもない記録があります。

『Eclipse first, the rest nowhere.』は、ヒートレースのルールに則って『エクリプス1着、2着馬はなし』(エクリプスが圧勝し、残りの馬は240ヤード以上遅れてゴールのため失格)というのが本来の意味のようですが、のちにイギリスで「圧倒する」という意の慣用句として使われるようになり、英和辞典には『唯一抜きん出て並ぶ者なし』の訳で掲載されました。

ヒートレース

18世紀以前の競馬で主流だった競走形態。

同じ組み合わせの競走馬同士で複数回の競争を行って優勝馬を決定する。

1回の競走は1ヒートと呼ばれ、ある馬が2回ないし3回優勝するまで続けて行われる。

1着馬が決勝線に到達した時点で、決勝線より240ヤード(約219.5メートル)以上遅れていたものは「失格」となる。

こんなことわざが残るくらいのべらぼうな強さってすごいですね。

 

ちなみに…

「トゥインクルシリーズに絶対は無いが彼女には絶対がある」

これはシンボリルドルフ(馬)の調教師野平氏が実際に言った「競馬には絶対はない。だがシンボリルドルフには絶対がある」という言葉に由来します。

会長もエクリプスに負けず劣らずなかなかかっこいい名言残されてますね。

ウマ娘シリーズにはいろいろなところに史実の名言が盛り込まれていて実に興味深い!

相変わらずのオグリキャップの天然ぶり

ウマ娘シンデレラグレイブラッキーエールの挑発を相変わらずの天然ぶりでかわすオグリキャップ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

教室での自己紹介時、カサマツ時代のオグリキャップの成績(12戦10勝うち2着が2回)を聞いたクラスメイトのブラッキーエールはそれを「田舎の砂遊び」と一蹴。

オグリキャップに詰め寄り、「田舎に帰れ」と壁ドンで挑発しますが…

当のオグリはいつものデフォルメ顔。

ノーダメージでむしろブラッキーエールに対する憐れみの表情すら浮かべています。

さすが天然。

それにしても…カサマツでもそうだったけどやっぱり毎度こんな感じで絡まれてしまうんですね。

ブラッキーエール、なかなかとんがってるなぁ。

ブラッキーエールは名前の感じからしてラガーブラックがモデルだと思われます。

エールとラガー…ビールつながりってことでしょうか。

オグリキャップのクラシック登録問題

ウマ娘シンデレラグレイオグリキャップのクラシック登録問題(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.
クラシック三冠レース

皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞のGⅠ3競走

クラシック競争に出走するには事前に予備登録を行っていなければならないのですが…

カサマツからの編入などでバタついていたオグリキャップサイドはクラシック登録をしていませんでした。

う~ん…史実と同じ問題が漫画でも…。

オグリキャップ(馬)もクラシック登録をしてなくて中央競馬クラシック三冠レースには出走できませんでした。

まあやっぱりオグリキャップと言えばどうしてもこの問題がついてきますよね。



仲間を侮辱されて怒るオグリキャップ

ウマ娘シンデレラグレイ怒るオグリキャップ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

すれ違いざまにまたしても悪態をついて挑発してくるブラッキーエール。

しかし今回のオグリは「田舎の雑魚共と仲良く傷舐め合ってろ」というブラッキーエールの言葉に真面目な表情で言い返しました。

カサマツの仲間を「田舎の雑魚共」ってバカにされてさすがに天然ではいられなかった模様。

自分が貶されることには鈍いのに仲間のことには熱くなれるカッコイイ子です。

この主人公感がたまらんですね。

六平トレーナーのチームに所属する先輩ウマ娘

ウマ娘シンデレラグレイ六平トレーナーのチームの先輩ウマ娘(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

中央でオグリキャップの面倒を見てくれる六平トレーナーのチームには3人の先輩ウマ娘がいます。

彼女らのモデルになった競走馬を調べてみたところ、どうやらそれっぽい馬がそれぞれ2頭ずつ存在しました。

メイクンツカサはメイショウサムソン(27戦9勝 調教:瀬戸口勉)とツカサパワー(25戦4勝 調教:瀬戸口勉)

クラフトユニヴァはラインクラフト(13戦6勝 調教:瀬戸口勉)とネオユニヴァース(13戦7勝 調教:瀬戸口勉)

ゴッドハンニバルはゴッドスピード(37戦12勝 調教:瀬戸口勉)とマルカハンニバル(78戦12勝 瀬戸口氏の所有馬)

いずれも六平トレーナーのモデルになっていると思われる瀬戸口勉調教師に縁のある馬ばかりですね。

個人的にはゴッドハンニバルの「ミステリアスなポンコツ先輩」という強烈な紹介文が非常に気になっています。

上着をバッとした結果

ウマ娘シンデレラグレイパドックで上着を叩きつけるオグリキャップ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

阪神レース場、ペガサスステークスのパドックにて。

先にパドックに登場したブラッキーエールがバサッとかっこよく上着を脱ぎすてて観客にアピールしたのに対して、オグリキャップは「そういえば上着バッてしろって言われたな…」と心の中で確認しながら上着を地面にビターンッ!

違うそうじゃない(笑)

上じゃなくて下に「バッとして」しまったオグリキャップ。かわいすぎます。

叩きつけてるところのポーズがめっちゃ腰入ってる感じで最高。

3巻で一番笑ったシーンでした。

ゲートイン前のオグリキャップの首振り

ウマ娘シンデレラグレイゲートイン前に首を振るオグリキャップ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

ペガサスステークスレース直前、ゲートイン前に突然ブルブルと頭を振るオグリキャップ。

「まるで武者震い」と表現されたこのシーン、1988年の実際のペガサスステークスでもオグリキャップ(馬)が同じ仕草を見せていました。

ゲートの手前でほんの一瞬、首を左右にブルブルブル…。

多くの馬の場合はブルブルと首を振るのは鞍やハミ(轡)の具合が不快だったり顔の周りに虫が飛んでたり退屈な時に見せたりする仕草のようですが、オグリキャップ(馬)のブルブルは本当に武者震いだったんだとか。

オグリキャップ(馬)のゲートイン前のブルブルはトレードマークとも言われていたようで、首振りが出たらアドレナリン全開、そのレースは勝てると予想されたりもしていたようです。

ウマ娘のオグリキャップは地方とは違う中央のレースの空気を感じてテンションが上がっている様子ですが、オグリキャップ(馬)はどういう気持ちでゲートインしたんでしょうね。

噂に違わぬ強さ

ウマ娘シンデレラグレイ噂に違わぬ強さを見せつけるオグリキャップ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

後ろから3番手でスタートしたこのレース、残り200メートルのところでオグリキャップは大外から一気にスパートをかけブラッキーエールを抜き去って1着でゴールします。

低い姿勢でぶっちぎっていくのがカッコ良すぎる。

実際のこのレースでもオグリキャップ(馬)は実況の杉本清氏に「噂に違わぬ強さ」と称えられていました。それも2回も。

上品なブラッキーエール

ウマ娘シンデレラグレイお上品な言葉遣いのブラッキーエール(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

ペガサスステークスでオグリキャップに負けたブラッキーエールは約束通り「汚い言葉を使わない」という縛り状態に。

ちゃんと約束守ってるのが偉いんだよなぁ。

しかもその気になればテンションと表情はともかくとしてしっかりお上品な言葉遣いができるってところがかわいいポイント。

カサマツ時代からみんなそう。悪態ついてる子はどの子も最終的にかわいくなります。

ブラッキーエールも砂遊び云々言ってた時からわかってましたよ!

もはや様式美とも言える。(末期のツンデレ好き)

クラシックレースに出られなかったマルゼンスキー

ウマ娘シンデレラグレイクラシックレースに出られなかったマルゼンスキー(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

『オグリキャップを日本ダービーへ』

ペガサスステークス後の毎日杯でオグリキャップが下したヤエノムテキがクラシック初戦の皐月賞を獲ったことで世間の目はよりオグリキャップに向けられ始めていました。

毎日杯でもオグリはぶっちぎりでしたからね。

そのオグリにちぎられたウマ娘がクラシックの皐月賞を獲ったとなれば、あれ?オグリが出てたらオグリが勝ってたんじゃね?となるのは必然です。

メディアの煽りもあって、オグリキャップの圧倒的な強さに魅了されたファンによるダービー出走を願う声は次第に高まっていきますが…

とにかく規則ではクラシック登録をしていないウマ娘はクラシックレースに出られない。

かつてはマルゼンスキーもクラシックレースに出ることができませんでした。

このエピソードももちろん史実と同じ。

マルゼンスキー(馬)はアメリカからの持ち込み馬だったため、当時(1977年)は多くのレースで出走制限が課されていました。

持ち込み馬

仔馬が満1歳を迎えるまでに母馬とともに輸入された馬。

マルゼンスキーは母馬のシルが胎内に仔馬を宿した状態で輸入された持ち込み馬。

内国産馬保護のため、1971年6月30日以降1983年いっぱいまで輸入された繁殖牝馬から生まれた仔馬は外国産馬とほぼ同等の扱いだった。

そのため、皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシック3冠レースには出走できず…。

マルゼンスキーのセリフ「大外枠だってよかったのに」は騎手中野渡清一さんの実際の言葉です。

「枠順は大外でいい、ほかの馬の邪魔は一切しない、賞金もいらない、この馬の能力を確かめるだけでいい」と、そこまで言っていたのですがやはりダービー出走はかないませんでした。

「スーパーカー」と呼ばれるほどめちゃくちゃ速かったのに出られるレースが少なくて当時の関係者やファンの人たちはさぞ残念な思いをされたことでしょう。

8戦8勝という輝かしい成績が余計にもったいなさを演出してます。

シンボリルドルフの懇願

ウマ娘シンデレラグレイオグリキャップのダービー出走を諮問委員会に訴えるシンボリルドルフ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

会長の力でダービーに出走させてくれとオグリキャップに頼まれて、一度は無理だと返しながらも歴史に残る大スターの誕生を望む人々の願いと自分自身の夢にも突き動かされ、オグリキャップダービー特例出走の希望書に署名したシンボリルドルフ。

そのことで中央の諮問委員会に呼び出されて規則だ何だとチクチク言われてしまいますが…

我らが会長は格式や規則など下らん!愚蒙だ!とはっきり申し述べた上で頭を下げてオグリキャップのダービー出走の特例を願い出ます。

いちいちかっこいいルドルフ会長。

彼女は完全にほかのウマ娘とはちょっと違ったところにいますね。

オグリキャップのクラシックレース出走に関しては史実でも中央競馬を主催する日本中央競馬会(JRA)に対して特例措置を求める声が起こっていたようです。

オグリキャップが日本ダービーに出走?

ウマ娘シンデレラグレイ出走前のオグリキャップ(C) 久住太陽・杉浦理史・伊藤隼之介/集英社/Cygames, Inc.

いよいよ日本ダービー当日。

サクラチヨノオー、ヤエノムテキ、メジロアルダン、ディクタストライカらがコールされる中になんとオグリキャップの名前が…。

???

え?オグリキャップダービー出るの!?

史実どおりクラシックレースには出走できませんって話じゃないの?サイレンススズカやライスシャワーの救済みたいにオグリキャップにおいてはここが救済ポイントとみなされたのか?だけどレースは史実とリンクしててちゃんと順位が確定してる馬が存在するわけだから漫画とは言えオグリがそこの順位争いに食い込んでいくのはちょっと無理があるのでは。となるとダービーには出るけど途中で何かアクシデント起こして棄権になったりするってこと?でもそんなんなら別に救済でも何でもないからダービー出られなくてもいいよね?いやちょっと意味わかんないなこの先の展開一体どうなるの

って感じで頭の中が混乱してたんですが…

あれ?ちょっと待って。

オグリキャップ勝負服じゃなくない?

見切れてるけどいつものジャージとゼッケンがついてます。

勝負服

ウマ娘の晴れ着ともいえる特別な衣装。

レースではGIなどの大舞台で着用する。

一見走りにくそうに見えたりもするが、ウマ娘にとっては不思議な力がみなぎるすごい服。

あ、これ多分オグリが走るのはダービーじゃないわ…。

史実でダービーの代わりに出てたGⅡのニュージーランドトロフィー4歳ステークスでしょうか。

7枠ではあったけど20番ではなかったからもしかしたら違うかもしれないけど。

う~ん、ダービーに出走するウマ娘たちのコマの間にオグリのコマ挟んでミスリード誘ってるってことですかね。びっくりさせてくれるわ。

まあ会長もなんか妙に浮かない顔してましたもんね。

いや~、そうなるのが一番自然だけど残念なようなちょっとほっとしたような。


 

現在、漫画【ウマ娘シンデレラグレイ】は3巻まで発行されています。

ゲームアプリのリリースもあって人気が高まり、書籍版はかなり手に入りにくくなっているようなので気になる方は見かけたらお早めに!

私も早めに買っておいてよかった~。

悪質な転売には注意しましょう。

【ウマ娘 シンデレラグレイ 】4巻は2021年8月発売予定です。

4巻のまとめにつづく!

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