【ヴァニタスの手記】印象的な名言・名シーンまとめ

『――聞いた事はありませんか?吸血鬼に呪いを振り撒くという、機械仕掛けの魔導書のお話を。いま“ヴァニタスの書”に導かれて、物語の歯車は廻り始める…。』

ガンガンJOKERで2016年1月から連載中の『ヴァニタスの手記』は、『Pandora Hearts』などで知られる望月淳先生が描く「19世紀パリ×吸血鬼×スチームパンク」がテーマの漫画作品です。

“ヴァニタスの書”を探しにパリを訪れた吸血鬼の青年ノエと、「吸血鬼専門の医者」と名乗る青い瞳の青年ヴァニタス、二人の主人公が出会うところから始まる本作品。

ヴァニタスの手記吸血鬼専門の医者ヴァニタス

ヴァニタスの手記1巻 ©2016 Jun Mochizuki

私はひねくれ者なので、大体の作品で「主人公」とされるキャラクターはあまり好きではないんですが、ヴァニタスはとても魅力的で、めずらしく大好きなキャラクターです。

というのも、この子は往々にして主人公らしからぬ言動を取るので…。



ヴァニタスの手記サイテーなヴァニタス

ヴァニタスの手記1巻・5巻 ©2016 Jun Mochizuki

そう。この主人公、サイテーなんです。

ヴァニタスは「コードギアス」のルルーシュとか、「黒執事」のシエルみたいな所謂ダークヒーロー的な存在で、利用できるものは全て利用し、ハッタリや挑発を駆使して狡猾な作戦を組んで戦う知略タイプのキャラクターです。

この記事では、そんなダークヒーロー(?)ヴァニタスと、彼を取り巻く世界から私個人の趣味100%でピックアップした名言やカッコいいオススメ名シーンを紹介していきたいと思います。

多少のネタバレ、かつだいぶ偏ったものになるかもですが何卒ご勘弁を。


 

「護るものなど作るからそうやって弱くなるんだ」

―ヴァニタス

ヴァニタスの手記ヴァニタスと処刑人ジャンヌ

ヴァニタスの手記1巻 ©2016 Jun Mochizuki

さて、早速雲行きが怪しいですね。

『処刑人』であるジャンヌが、主であるルキウス公を人質に取られ、「私はどうなっても良いから、彼に手を出さないでくれ」と縋ったシーンです。

感情の無い“道具”として生きる『処刑人』相手にこんな言葉を吐くヴァニタス。

ではヴァニタスは、どうなんでしょうか…?彼の悲しい過去が垣間見られる台詞です。

しかしほんとにサイテーだなこいつ。

ちなみにこの直後、彼はこの女の子に求愛します。



「不服か?余計な世話か?知ったことかそんなもの!!貴様らが望もうと望むまいと俺は必ず吸血鬼を救う それこそが…それこそがオレの蒼月の吸血鬼に対する復讐だ!!!」

―ヴァニタス

ヴァニタスの手記復讐を宣言するヴァニタス

ヴァニタスの手記2巻 ©2016 Jun Mochizuki

自分主義全開のヴァニタス。

吸血鬼が集まる仮面舞踏会に潜入したヴァニタスは、自分が吸血鬼達の畏怖の象徴である『ヴァニタス』の名を継ぐ者だという事を大々的に証明し、これは復讐なのだと宣言します。

それは、自分にそう言い聞かせるかのように。

この騒動の結果かなりのピンチに陥りますが、ルスヴン卿との接触に成功したヴァニタス。

後先考えずに行動しているように見えますが、もしかしたら全てヴァニタスの計算通りの展開なのかも…?

 

過去―ノエのトラウマ―

ヴァニタスの手記ノエのトラウマ

ヴァニタスの手記2巻 ©2016 Jun Mochizuki

『シャルラタン』と遭遇したノエは、昔、『呪持ち』になって死んでしまった幼馴染の事を思い出していました。

少しずつ様子がおかしくなっていく幼馴染のルイを放っておけなかったノエでしたが、やがてルイは吸血衝動に駆られてしまい暴走。ノエ達を傷付けてしまいました。

ノエの必死の呼びかけに意識を少しだけ取り戻したルイは、「どうせ死ぬなら君に殺されたい」と嘆願します。しかし、ノエはどうしても自分の手でルイを殺してあげることはできませんでした。

自分が『呪持ち』だと言うことを知っていたルイは、前々からノエへの『プレゼント』を作っていました。

ずっと完成する事が無かったその木彫りの『なにか』は、いつかそうなってしまった時に自分を殺してもらうための『杭』だったのでした。

これはあかん…。

これだけの数を作り直して、それでも完成させられなかったのは、やっぱり本当は生きていたかったからでしょうね…。



「あんたと一緒にいることに決めました ヴァニタス」

―ノエ

ヴァニタスの手記ヴァニタスと再びバディを組むノエ

ヴァニタスの手記3巻 ©2016 Jun Mochizuki

仮面舞踏会で『呪持ち』となって暴れていた少女を「どうにかした」ヴァニタスを非難したノエ。

2人は険悪なムードになってしまいます。

その後ルスヴン卿とのやり取りの中で自分の過ちに気付いたノエは、謝罪しようとヴァニタスの元を訪れます。

そして、正直者過ぎるノエは「あんたの事は嫌いだけど、あんたという人間には興味があります」と伝え、再びバディを組む事を一方的に決めてしまいます。

結局、ちゃんと謝罪する事はできなかったようですが、朝焼けの陽光を背に、微笑ましいシーンになっています。

「オレは オレのことを好きになるような奴には全く興味が無い」

―ヴァニタス

ヴァニタスの手記ヴァニタスの恋愛観

ヴァニタスの手記3巻 ©2016 Jun Mochizuki

突然ダンスに誘ってきたノエに「恋とは何ぞや」と問われたヴァニタス。

自分にもそれがどういうものなのか良く分からないヴァニタスは、全く参考にならないであろう言葉を返します。愛されるよりも愛したいマジでってことですね。

そういえば自分がジャンヌのことを好きだってことも「そういやそんなキャラ設定だったなオレ」みたいな感じで言うんですよねこいつ。

おそらく幼少の頃から歪んだ人生を送ってきたのでしょう。どんだけコンプレックス塗れなのか…。

この言葉は彼のことを良く知らないままでも、悲しい気持ちになります。

彼の過去が気になるには充分すぎる1コマでした。

「“付いて行く”つもりはありません “一緒に行く”つもりです」

―ノエ

ヴァニタスの手記ヴァニタスと一緒に行くことを決めたノエ

ヴァニタスの手記3巻 ©2016 Jun Mochizuki

「あんたとオレは対等だ」というノエのアピールタイム。

自分の過去と深く関係する事件が発生し、単身『狩人』の本拠地へと忍び込もうとしていたヴァニタスですが、ノエはそれを察知し、宿先で待ち伏せ。

“付いてくるな”という警告を無視し、“一緒に行く”ことを決めました。

まだパリの都に慣れていないノエですが、ヴァニタスの後ろではなく隣を歩くようになりました。

結局どこに行けばいいのか分かってなかったけど。

ノエが良い子過ぎてヴァニタスの色々が際立ちますね。



≪碧玉≫のローランとの遭遇

ヴァニタスの手記聖騎士ローラン

ヴァニタスの手記3巻 ©2016 Jun Mochizuki

『狩人』達の本拠地である地下納骨堂(カタコンブ)、その秘密通路を通ってきたヴァニタスとノエはそこで聖騎士ローランと遭遇します。

戦闘能力がとても高いノエですが、吸血鬼特効の閃光弾の直撃を受け、思うように力を発揮できません。

一方ローランは薬によるドーピングで戦闘力を強化してきます。

予想外にローランめちゃくちゃ強い…。

ヴァニタスの機転によって2人は一旦撤退し、策を練ることに…。

「勝てますよ オレ達なら」

―ノエ

ヴァニタスの手記ノエ名言

ヴァニタスの手記3巻 ©2016 Jun Mochizuki

ローランに勝てそうか、とノエに問うヴァニタス。

正直者のノエは「分からない」と答えますが、直後に「2人で力を合わせれば勝てる」と自信たっぷりに言い切りました。

あれ?ついさっきまで言い合ってたんだよなお前ら?

いつも真っ直ぐなノエのこの言葉にはヴァニタスも破顔し、2人の作戦が開始します。

呆れ顔のヴァニタスですが、心なしか嬉しそう…。

この台詞、後でもう一回言うシーンがありますが、気に入ったんですかね。

 

「…オレに言わせれば 人間も吸血鬼も同じようなものだ 酷く醜悪でどこまでも身勝手な生き物だ」

―ヴァニタス

ヴァニタスの手記人間と吸血鬼について語るヴァニタス

ヴァニタスの手記4巻 ©2016 Jun Mochizuki

『狩人』達の本拠地の構造に詳しすぎたヴァニタス。

ノエが明らかに納得のいかない顔をしていると、観念したようにヴァニタスは自分の過去を少しだけ語ります。

「親を吸血鬼に殺され、助けられた『狩人』から教育を受け、人体実験の材料になった。それだけの話だ」

それはまるで他人事のようにあっさりと説明していましたが、内心はとても深い憎悪の念で満ち満ちているのでしょう。

凄惨すぎる過去なので「他人事にしたい」のかもしれませんが…。

この次のコマでノエはこのヴァニタスの顔にイラァっとします。しかし相変わらずノエはヴァニタスの表情に敏感だなぁ…。



「ひとのことを番号で呼ぶのは やめろ!!!」

―ノエ

 

ヴァニタスの手記ドクターモローに対する怒りを露にするノエ

ヴァニタスの手記4巻 ©2016 Jun Mochizuki

「ボクわるいきゅうけつきじゃないよ」と、ローランと和解したノエ。

2人がここに来た目的を伝えるとローランと部下たちは同行してくれる事になりました。

そして一行が辿りついたのは、ヴァニタスにとってのトラウマの巣窟、ドクター・モローの研究室でした。

ヴァニタスの事を「No69」と呼び、その狂った好奇心を抑えられないモローでしたが、ついにノエにプッツンされちゃいます。

ヴァニタスの猫被り作戦は失敗に終わってしまいますが、ノエがしっかり主人公してくれたのでスカッとしました。というかよくここまで我慢できたなノエ…。

どうやらローランも同じ気持ちだったみたいですね。ここからまた激しい戦闘が繰り広げられます。

 

【禍名・影法師】との戦いを経て
ヴァニタスの手記笑うヴァニタスとノエ
ヴァニタスの手記4巻 ©2016 Jun Mochizuki

ドクター・モローが飼っていた『呪持ち』は、今までに戦った相手とは比べ物にならないほど凶悪でした。

過去のトラウマが蘇り、すっかり戦意喪失してしまったヴァニタスでしたが、諦めたくないというノエの言葉を受け、なんとか気持ちを立て直します。

2人は玉砕覚悟の特攻を仕掛け、なんとか『呪持ち』を救う事に成功します。決めの一撃がちょっとあっけなかったのでそこはちょっと残念でしたが…。

「生きているのが不思議」だと笑うヴァニタスにつられて、ノエも一緒に笑っています。

ヴァニタスも、ノエに救われたんじゃないでしょうか。

第1話で飛行船から落ちたときにも同じような台詞を言っていましたが、今回は2人ともいい笑顔してます。

直前の陰鬱な雰囲気から一転して素敵なシーンになりました。

人間と吸血鬼が一緒に笑っている。ローランはこの光景にとても感動していましたが、分かる気がします。

「オレは吸血鬼が好きです そして同じように オレは人間が好きです」

―ノエ

ヴァニタスの手記ノエ名言

ヴァニタスの手記4巻 ©2016 Jun Mochizuki

激闘を終え、カタコンブから戻ってきた2人。

ルスヴン卿は後日、パリの老舗カフェを貸切りにしてノエに接触を謀ります。

「君は吸血鬼の味方か?それとも人間の味方か?」というルスヴン卿の問いかけに、純粋なノエはこう答えました。

彼らしい優等生解答でしたが、ルスヴン卿にはお気に召さなかったようで、ノエは『呪い』を与えられてしまいます。

しかし、あえてノエを始末しなかったのを見ると、ルスヴン卿もこの言葉に何か思うところがあったのでしょう。

ノエみたいな考えの人ばかりだったら、世の中平和になるんだろうなぁ…。

 

「その時はオレが君を殺してやる 必ず 殺してやる」

―ヴァニタス

ヴァニタスの手記ヴァニタスとジャンヌの名シーン

ヴァニタスの手記4巻 ©2016 Jun Mochizuki

ノエがルスヴン卿に『呪い』を与えられていたその頃、ヴァニタスはジャンヌに呼び出されデートをしていました。

ヴァニタスと縁を切りたいジャンヌは、彼に「嫌われるために」全力で「ヴァニタスに恋する私」を演じていましたが、その魂胆を一瞬で見透かされ、逆にヴァニタスに掌の上で転がされてしまいます。

その結果、「優しさに対する防御力がとんでもなく低い」彼女は、ヴァニタスのこなれたリードに本当に恋心を抱き始めてしまいます。チョロいぞジャンヌ…。

しかし、楽しいデートも終わりが近づいた頃、転んだ子供の血液に反応してしまったジャンヌは吸血衝動を抑えられなくなってしまいます。

「いつかルカ様を傷付けてしまう日が来たらどうしよう…」と、取り乱し泣いてしまうジャンヌにヴァニタスはこの言葉をかけました。

優しい表情と台詞のギャップがすごい…。

ノエでは絶対に言えない、彼ならではの“救い”の言葉。

無責任に「治してやる」と言わないところが、またヴァニタスらしい。

 

「ああ でも――君を倒すのには少々骨が折れそうだね!」

―ローラン

ヴァニタスの手記ローランとオリヴィエ

ヴァニタスの手記5巻 ©2016 Jun Mochizuki

ローランは先日の件を経て、人間と吸血鬼の歴史を勉強し直していました。

『狩人』が吸血鬼と仲良くするなど論外なんだそうで、親友のオリヴィエはそれを知って激怒。

「そんな事がバレたら家族にも害が及ぶぞ」とローランを脅しますが、ローランは「だったら組織が半壊するくらいの覚悟で来いよ?」と逆に笑顔で脅し返します。かっけぇなおい。

オリヴィエはローランを心から心配し、ローランも申し訳なさそうな表情でオリヴィエに返します。この2人もノエ達に負けず劣らずいいコンビです。

オリヴィエさん、苦労してるんだろうなぁ…。



「オレは吸血鬼を“救う”ために来たんだ おまえは違うのか」

―ヴァニタス

ヴァニタスの手記ヴァニタス名言

ヴァニタスの手記5巻 ©2016 Jun Mochizuki

「ジェヴォーダンの獣」事件の真相を調べに来た一行。

探索していた森の中で1人はぐれてしまったノエは、聖騎士隊長の1人≪柘榴石≫のアストルフォと遭遇してしまいます。

アストルフォと対峙するノエですが、その実力に防戦一方。ローランと同じように、話せば分かり合えると思っていたノエは焦り、どうしたらいいのか分からなくなっていました。

しばらくして合流したヴァニタスのこの言葉で冷静さを取り戻したノエはヴァニタスと交代。アストルフォの相手を任せ、「適材適所」で行動を再開します。

カタコンブではノエがヴァニタスを助ける事が多かったけど、今回は立場が逆ですね。この言葉で冷静さを取り戻せるのも、同じ目的のために戦う「相棒」ならではです。

いいコンビになったもんだ。

 

「ゴチャゴチャうるさい!!ひとの命がかかってるのよ 大人しく脱がされなさい!!」

―ジャンヌ

ヴァニタスの手記ジャンヌに脱がされるヴァニタス

ヴァニタスの手記5巻 ©2016 Jun Mochizuki

アストルフォとの戦闘でジャンヌを庇い、毒を受けたヴァニタス。

大嫌いな相手だとはいえ流石に見捨てられなかったジャンヌはヴァニタスを介抱します。

体温を確保させるため、雪で濡れてしまった服を脱がそうとしますが、意外とピュアなヴァニタスは顔を真っ赤にしてささやかに抵抗。

しかし一刻を争う状況なのでジャンヌは武力行使に出ます。これにはヴァニタスもたじたじ。

およそ『処刑人』とは思えないジャンヌのこの行動ですが、彼女も本心は誰かを“救いたい”と願っているのでしょう。

ヴァニタスもそれを分かっているようで、『ジェヴォーダンの獣』となってしまった(と思われる)友達のクロエのことを本当は“救いたい”んじゃないのかと、熱に魘されながら諭していました。

ジャンヌも本当はとても優しい子なんですね。

 

「私の“家族”に手ェ出したら… 殺すわよ?」
「…やってみろ 愚鈍な混血の死体が雪山に二つ転がるだけだ」

―ヨハンとヴァニタス

ヴァニタスの手記ヨハンとヴァニタス

ヴァニタスの手記6巻 ©2016 Jun Mochizuki

ジャンヌのおかげで翌朝には元気いっぱいになったヴァニタスですが、突然ダンテとヨハンの喉元に刃を向け、「ちゃんと全部情報を提供しろ」と脅しにかかります。

まぁうん、確かに・・・ヴァニタスはその分のお金をきっちり支払ってますから、当然の要求ですよね。でも怖いよヴァニタス君。

ヨハンはヨハンで、大好きなダンテが危ない目に遭って自分のキャラを忘れて暴走してるし。

ダンテが「混血の味方は混血だけ」って言ってたし、『混血』同士の絆ってすごい強いんだろうなぁ。

ヨハンはそれ以上に、なんか深い過去がありそうですが…。

ヴァニタスが八つ当たりしてるのは、『白銀の魔女』に連れて行かれたノエが心配でイライラしているからだそうで。

2人ともそれぞれに、大切な人を思っての言動なんでしょうけど、皆仲良くしようよ。



ノエの激昂
ヴァニタスの手記激昂するノエ
ヴァニタスの手記6巻 ©2016 Jun Mochizuki

ネーニアがクロエと一緒にいるのを見てしまったノエ。

かつて親友のルイが『呪持ち』になって死んでしまった元凶を前に、我を忘れ怒りを露わにします。

今回で三度目(実際にお互いを認識したのは二度目)の遭遇、ネーニアの目的が少しずつ分かってきました。

「願いを叶える代わりに真名をちょうだい」と言うネーニア。

ルイは「ノエ達を助けたい」と願ったんでしょうか。しかしその結果、真名を奪われたためにあんな悲劇が…。

もしルイの願いがそうだったのなら、ノエのつらさは計り知れませんね…。「オレとドミにルイを返せ!!!!」って台詞、なんかとても悲しい気持ちになりました。

 

「食べ物を粗末にする子は嫌いよ…?」

―クロエ

ヴァニタスの手記クロエ

ヴァニタスの手記6巻 ©2016 Jun Mochizuki

ネーニアに今にも飛びかからんとするノエは、テーブルの上の料理をお構い無しにぶちまけてしまいました。

そんなノエにすかさずクロエからの音速のビンタが飛んできます。

屈強なノエが一撃で吹っ飛んでしまうほどの凄まじい腕力を披露した彼女。ゴゴゴゴゴて、ジャン・ジャック引いてるじゃん。

うーん、まぁでも正論過ぎてぐうの音も出ないですね。

クロエは見た目通りの少女ではなく、何百年もの時を生きてきた吸血鬼で、今までの雰囲気やら言動から只者ではない感は出てましたけど、逆らっちゃダメなタイプのやつですね。

めっちゃボスオーラ出してて良いキャラしてます。

 

「これがクロエの望んだことなら クロエがもう泣かなくて済むのなら 僕はそれでいい 行き着く先が滅びだったとしても 最期までクロエのそばにいる」

―ジャン・ジャック

ヴァニタスの手記ジャン・ジャック

ヴァニタスの手記6巻 ©2016 Jun Mochizuki

イケメン…!!

美味しいご飯作ってくれるし、裁縫だって得意だし、いい奴だし…。

こんな付き人居るなんて幸せだなクロエ。なかなかこんな事言ってくれる奴いないぞ。

でもこの台詞から、クロエのつらい過去と、これからあまりよろしくない事をしようとしていることが分かります。

かつて人々の恐怖が生み出した想像上の化け物、それが『獣』で、クロエは本当はそれではありませんでした。

ジャン・ジャックはその誤解を解くため、そしてクロエを貶めた人間と見捨てた吸血鬼への復讐のために、ネーニアを受け入れ、自らが『獣』になったのでした。

それはきっと正しいことではないのでしょうが、彼の存在はクロエを確かに救ってくれていたんだと思います。


ここまでが第1巻~第6巻までの私イチオシのシーンです。

“救い”とは何なのか。作中でもノエが言っていましたがそれがこの漫画のキーワードなのでしょう。

結構ダークな話が多く、でも唐突にギャグが始まったりするので読む人を選ぶかもしれませんが、作画も綺麗だし結構面白いなーという印象です。

色々ネタバレがあったとは思いますが、気になった方は是非コミックスを手にとって読んでみて下さい。

(第7巻以降の名シーンは随時追記していきます。)

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