──ペンダントの『石』が引き出した『精神のエネルギー』この力での『脱獄』は…今はまだ無理。まず把握しないと…刑務所全体を…
グェスとの戦いで精神エネルギーの塊としてスタンドの姿を発現させた徐倫はその能力を冷静に分析し、今はまだコインが砕ける程度のストーンフリーの力をどうにか脱獄に利用するためまずは刑務所全体を把握しようと考えていました。
エピソード3 面会人 その①
貸した1ドルの取り立て方法
「今ブロンドの女に1ドル貸したろ?あれすぐに返してもらったほうがいい いや今返してもらわないと絶対にヤバイ」
通話の順番待ちをしていたところで前にいた女に頼まれ1ドルを貸した徐倫はグェスから意味深な忠告を受けます。
たかが1ドル、されど1ドル。
この『水族館』では1ドルすら取り立てられないやつだとみなされると永遠にたかられ続けることになります。
刑務所というのが本当にそんなところなのかはわからないけど理屈には納得…。
1ドルの返却をやんわり要求するも相手がまともに取り合わないのを見るやいなや徐倫は作戦を変更。
ストーン・フリーの力でコインを砕き、糸を伝わせてその粉を飲み物の中に……
これを飲んでしまったブロンドの女性は腹痛を起こしてしまいます。
冷静に見るとこれはなかなかえげつない(笑)
徐倫が砕いたのは25セント硬貨っぽいですね。
アメリカの25セント硬貨は銅91.67%とニッケル8.33%からできています。
銅は人体に有害なものではないのでこの場合ニッケルが影響したのでしょうか。
酸に弱いニッケルから溶け出したイオンがアレルギー症状を引き起こしたとか?
こうして切羽詰まった相手にトイレの順番を売ることで貸していた1ドル以上の金をゲットした徐倫。
転んでもただでは起きないさすがの逞しさ。
多少強引な取り立て方法だったけど、なるほどな~と頷いてしまったシーンでした。
図書室で女囚たちが読んでいた本
アニメ版の図書室で女囚たちが読んでいた本には元ネタがあります。
ブロンドの女囚が読んでいた「ARTEMIS’S ANGELS」という本の元ネタはおそらくJennifer Homans著の「APOLLO’S ANGELS」。
バレエの400年の歴史について書かれた本で、ニューヨークタイムズの【10Best Books of 2010】に選ばれています。
彼女は原作の方ではデュマの「モンテクリスト伯」を読んでいたんですが…バレエに興味のある人だったのかな?
ちなみに、アニメ版の本の表紙に描かれているバレエダンサーはフリー素材。
どこかで見たことあるな~と思ったらボカロP案山子さんの人気曲「啼くowl」のイメージ画像に使われていました。
ショートカットの女囚が読んでいる「THE QUEEN OF ALL MALADIES」はSiddhartha Mukherjee著の「THE EMPEROR OF ALL MALADIES」という本が元ネタです。
こちらは「がん」に挑む人類の歴史を記したノンフィクション作品で、これまでのがん治療の変遷や研究の試行錯誤などが語られています。
ショートカットの彼女は医学に興味があるのか?もしかしたら家族や近しい人にがん患者がいるのかもしれない。
読んでいる本からいろいろとキャラクターの背景が見えてくるようでおもしろいですね。
野球帽の少年からの忠告
「明日の昼あなたに面会人が来る でも会ってはいけない 絶対に面会室に行っちゃあいけないんだ もし行けばそれはお姉ちゃんだけじゃない…死ぬ事以上に不幸なことが起こるんだよ」
図書室を出ようとした徐倫は野球帽をかぶった少年に突然話しかけられます。
なぜこんなところを子供がうろちょろしているのか?刑務所で見かけるにはあまりにも不自然な光景ですね。
そして忠告だけを伝えて彼は姿を消してしまい、徐倫の前にはボールが転がるだけ…
その違和感と不気味さが、アニオリで追加されたワンシーンでとてもうまく表現されていました。
天井のファンが静かに回ってるだけのこの俯瞰のカットは原作にはなかった場面です。
不思議なことが起こった感じがすごく伝わってきてストーリー知ってるのにゾクッとしてしまった。
ピタッと止まるBGMもアニメならではの演出ですね。
「これはッ!?骨!!」
そして翌日、面会室前のゴミ箱内に姿を隠しながら再び接触してきた少年は、忠告が聞き入れられないことを察すると徐倫に謎の骨を手渡します。
お守りって言われてもこれはさすがにギョッとする。
この少年、登場のしかたとか手渡してくるアイテムとか、もうとにかく全てが変。
だけど彼は今後キーパーソンとしてこの物語に深く関わってくることになります。
面会に来た承太郎
「徐倫 母さんに預けておいたペンダントは…受け取ったか…?」
徐倫が面会室に入るとそこには父、承太郎の姿がありました。
承太郎の口から「母さん」という言葉が出てくるむず痒さ…(笑)なんか”家族感”があっていいですね。
そして面会人が承太郎だと知った徐倫の脳裏には過去に車の窃盗で捕まったときのことがよぎっていました。
いやいや、承太郎っぽいおじさん…(笑)
原作で見た時はそこまで変な感じしなかったけど色がつくとヤバイ。
モロに承太郎のコスプレしてる痛い人みたい。せめて違うカラーリングにして~(笑)
そしてあの格好は承太郎だからこそ似合うんだと再確認。
これは通りすがった人が承太郎に似た格好をしていたので、まさか父親が来てくれたのかと徐倫が空目してしまったという場面なんですが…
黒い背景にスポットライト当てて出てくるから妙に抽象的な雰囲気で笑ってしまった。
漫画の方ではちゃんと警察署の中にいる風景が描かれていたのでこのおじさんもそんなに目立ってはいませんでした。
原作ではもっと先(9巻)で出てくるシーンです。
「おまえに殺人の罪をかぶせこの刑務所に入れたのはロメオとかいうボーイフレンドではない」
過去を思い出しながら複雑な気持ちになっている徐倫をよそに、ジョースター家の因縁の相手であるディオの手下によって徐倫が罠にはめられていることを話し出す承太郎。
突然そんなことを知らされて、いてもたってもいられず看守に八つ当たりしまくってる徐倫からは行き場のない怒りと困惑が伝わってきます。
頭の中がわぁぁぁっとなったんでしょうね。妙にリアルな表現だ。
ディオの元部下 ジョンガリ・A
刑務所にいながら交通事故を仕組み徐倫を罠にはめたとされるのは、かつて承太郎が倒したディオの元部下「ジョンガリ・A」
名前の由来はファッションデザイナーJohn Galliano(ジョン・ガリアーノ)のブランド名から。
元軍人で風速20mの中でも仕事をこなす白内障のスナイパーです。
細かな部品にして刑務所内に持ち込んだスナイパーライフルを隠し持ってるとか映画みたい。
年齢は35歳…ということはディオに忠誠を誓っていたとされる3部当時(1987年)は11歳くらい?※6部の舞台は2011~2012年
ボインゴもそうだったけど、年端も行かない子供を部下にするとはディオ様かなり罪深いですね。
彼は徐倫に面会人がやって来るという情報を受け、復讐を実行すべく行動に出ます。
「こっちへ来る!反応してるッ!!」
気流を読みながらふわふわと漂う鳥のようなスタンドが現れ、ライフルによる狙撃を受ける承太郎と徐倫。
まだまだぶつかり合って噛み合ってないけど初の親子共闘、熱い。
PRIVILEGE CARD
名前通称:空条徐倫 JOLYNE CUJOH(19)♀
囚人番号FE-40536
房番号206
刑期15年プラス脱獄未遂5年で計20年
罪状ひき逃げ 殺人 死体遺棄 (無実)
身体的特徴身長174㎝ 体重58㎏ 左肩に星形のアザあり
性格自分は父親に好かれていないと思い続けて少女期をすごした BFにも裏切られ男性不信の心のキズはかなり深い
スタンド名『ストーン・フリー』
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン3巻
スタンド名…ストーン・フリー
本体…空条徐倫
破壊力ーA スピードーB 射程距離ー1~2m 持続力ーA 精密動作性ーC 成長性ーA
能力…◎糸が集まってできているかたまりのようなスタンド。
〇力・スピードの射程はせいぜい2mだが、糸だけを細ーく伸ばしてやれば糸の長さだけの射程を進める。その場合、すごく強度は弱くなる。
〇糸電話のように、声や音を聞くことができる。ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン2巻
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