ロメオと弁護士に騙されて州立グリーンドルフィンストリート重警備刑務所に15年もの間収容されることになってしまった徐倫。
『FE40536』という番号を与えられ案内された施設2階の206号官房には先輩囚人のグェスがいました。
エピソード2 ストーン・フリー
同室の囚人「グェス」
「下の段はあたしのベッドだ!!文句あんのかあ~~~このメス豚がアァァ──ッ」
徐倫が下の段のベッドを使おうとした瞬間激昂するグェス。
初めは柔和な態度をとっていたのにどーでもいいことで突然の豹変。
もうこの時点でだいぶヤバいやつなのは伝わってきます。
これはある意味ジョジョあるあるとも言えますが、それに加えてグェスは人との信頼関係をうまく築けない性格でもありました。
悪気の無い感じを装って水をこぼしたり徐倫の分の食事を奪ったり、やることもかなり陰険。
言動からは何となく彼女が友達を作りたがっている雰囲気は感じるんだけどあんまり友達にはなりたくないタイプ。
さらにグェスは徐倫が投げ捨てたはずの矢じりが入ったペンダントを所持しており、ますますややこしい事態に…。
「よお~~~しよしよしよしよしよし とってもとってもとっても きゃわィィイイねェェェェェエエエ ピーちゃん!よく出来たッ!」
食事を終えて徐倫を軽くからかったあとは胸ポケットに潜ませていたインコに芸をさせ、上機嫌なグェスですが着ぐるみみたいに首の部分が取れたりしていたこの鳥はもちろんただのインコではありません。
まあグェスは矢の入った例のペンダントを持ってたんだから「普通」なわけはないですよね。
それにしても声優さんの演技スゴッ!
「よしよし」の狂気がヤバすぎる。おもわずチョコ先生とセッコの「よしよし」が頭をよぎりました。
荒木先生の中では「何かをやらせてご褒美をあげる」という構図はこういうイメージなんだなぁ(笑)
グェスの声を担当されているのは種市桃子さん。
通常時の声とドスを利かせた時の声とブッ飛んでる時の声、それぞれに強烈な特徴があってどれもすごい!情緒不安定なグェスにめちゃくちゃ合ってますね。
グェスの名前の由来はアメリカのアパレルブランド『GUESS(ゲス)』からです。
グェスのスタンド「グーグー・ドールズ」
「これ…『小さい』けど『本物』の… すでにあの女!殺しているッ!」
グェスの手元からインコを奪いその秘密を知った徐倫は、グェスがペンダントで何かの能力を身につけていることを確信します。
絵面がやばいぃぃ…
こんなにグロテスクなのにインコの首部分を外すときに「ぎゅぎゅっキュポッ」てSEだったのもわけがわからなくて逆に怖いぃぃ…(笑)
グェスが身につけたのは対象を小さくするというスタンド能力。
5部の暗殺チームメンバーであるホルマジオの能力とよく似ていますが、彼のリトル・フィートは対象をどこまでも小さくできるうえに元に戻すのは一瞬で、自分自身を小さくすることも可能。
対してグェスの能力は自分を小さくすることはできず、元の大きさに戻すには時間がかかります。
さらに対象が小さくなれるサイズはグェスがこのスタンド能力につけた『グーグー・ドールズ』という名前の通り、手のひらに乗る人形程度。
「信頼し合える友人が欲しいがその関係には自分の支配が及んでいなければ気が済まない」というグェスの心理が反映された能力となっています。
スタンド名『グーグー・ドールズ』の由来はアメリカのロックバンド『Goo Goo Dolls』から。
「グーグー・ドールズ」の能力で小さくされた徐倫
「さあ鍛えるわよ 走って!走って!走って!走って!」
インコのピーちゃん(元看守)を奪ってグェスの秘密を知ったことがばれてしまい、今度は徐倫が小さくされてネズミの着ぐるみを着せられることに…。
マッチ?と鉛筆でハムスターのカラカラ(回し車)自作してるとか背筋がぞわっとする~。
「何を作ってんだ!!ヤ…ヤバイ… この女!ヤバすぎるッ!」とは、原作の徐倫談。
ほんとそれ。
思わず笑ってしまったけど、おどろおどろしいフォントになってしまうのも納得のヤバさです。
ちなみに、小さくなった徐倫をぶん投げた時にグェスが言ってた「ジョリ~~ンジョリー~~ン徐倫!ジョッリィヒヒィィ~~ン!」というセリフは、おそらくドリー・パートンの楽曲『Jolene』が元ネタ。
この曲では「ジョリーン」という言葉が4回繰り返されるパートが何度もあります。
「…コントロール室はこの先どっチュへ行けば い…いいんでチュか?」
脱獄を企てるグェスは安全な脱出ルートを調べるために小さくなった徐倫を調査に向かわせます。
グェスにつつかれて渋々チュー言葉で喋る徐倫。
かぁァァわィィィィィィィィィィ~~ とってもとっても!
と言わざるを得ないかわいさ!
ジョジョという作品において女の子のこういうかわいさはなかなか貴重なんじゃあないでしょうか。
着ぐるみ姿だけでもかわいいのに渋々ながらチュー言葉使ってるというのがよろしい。不本意そうな顔も高ポイント。
原作の着ぐるみ徐倫もかなりかわいかったので是非そっちも見てみてほしいです。
徐倫のスタンド「ストーン・フリー」
ネズミの姿でコントロール室に向かったものの、本体であるグェスと距離が離れてしまったことで体の大きさがもとに戻ってしまった徐倫。
なんとか看守に見つかる前に逃げ出しましたが、能力が解除されたことを裏切りとみなしたグーグー・ドールズは執拗に徐倫を追跡します。
これまで通りやっぱりスタンドの声は本体と同じ声優さん。
グーグー・ドールズは「どシャアアアアア」とか「ウシャアァァ──ッ!」とか叫びや唸り声が多いから大変だなぁ…。
本日から配信スタートとなった『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』にて、グェス(とグーグー・ドールズ)の声を担当させていただきました‼︎
演じ終えたあとのやり切った感が……すごかったです😇
誠心誠意演じました。是非ご覧くださいッ🦜 https://t.co/GGA99JHnUd— 種市桃子 (@HappytimeCoshan) December 1, 2021
「あたしも名前を付けるわ 『ストーン・フリー』あたしは…この『石の海』から自由になる…」
グーグー・ドールズに追い詰められ、窮地に陥っていた徐倫は土壇場で能力が覚醒し『糸』を固めた人型スタンドを発現させて形勢逆転。
ついに徐倫のスタンド『ストーン・フリー』がその全容を表しました。
ストーン・フリーはサングラスをかけた女性型のスタンドで肩部分にはパイソン模様が入っています。
パイソン模様と言えば6部の承太郎のズボンの柄!
お揃い!これは”そういうこと”ですね?
「聞こえた?『ストーン・フリー』よ… これが名前」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
徐倫の初ラッシュ!
掛け声はもちろん「オラオラ」ですよ(感動)
アニメのジョジョはラッシュの「オラ」とか「無駄」の回数を原作のセリフに書かれてある数と合わせたりしてるそうですが、今回の徐倫のオラオラは原作のよりも5回多かったです。
初ラッシュだからちょっと長めに見せてくれたのかも?
徐倫役のファイルーズさんは収録時この「オラオラ」にかなり苦戦したそうですが、承太郎役の小野大輔さんにコツを教えてもらって上手くできるようになったんだとか。
“オヤジ”のオラオラレッスンなんてその親子エピソードにウルウルしてしまう…。
ちゃんとその成果もあってファイルーズさんのオラオラ、かっこよかったです!
“スタンドは物質を通り抜けることができる”という設定が一応あったような気はしますが、徐倫の場合は「スタンドが変幻自在な糸だから鉄網の向こう側を攻撃することができた」という解釈で決着がつきました。
哀れグェスは顔面が原形をとどめないほどボコボコに…。ここの顔、原作の再現すごかった。
以降彼女は徐倫の決めた「命令するのはあたし」という上下関係に従うこととなります。
PRIVILEGE CARD
名前通称:グェス(22)♀
囚人番号FE18081
房番号206
刑期12年
罪状放火、殺人未遂、仮釈逃亡
身体的特徴身長171㎝体重56㎏ 左右の目の下に各3つの点型の刺青あり
性格小心者 信用できない
スタンド能力名グーグー・ドールズ(自分はなれないが他人を人形のように小さくできる)
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン2巻
スタンド名…グーグー・ドールズ
本体…グェス
破壊力ーD スピードーC 射程距離ー20~30m 持続力ーD 精密動作性ーB 成長性ーB
能力…他の囚人より自分の方が優位に立ちたいというグェスの心理の奥底にある願望がスタンド能力の特徴となった。つまり”友達になりたいんだけれども、支配もしていなくてはならない”という”ペット化”とでも言うような屈折した囚人グェスの心の姿だ。グーグー・ドールズはとりつくようにして徐倫を小さくした。裏切ったら自動的に殺す。
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン2巻
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