「あたしはなぜかぶっ倒れてここに… あれ以来ここで寝たきり?」
徐倫が承太郎のディスクを取り戻すために刑務所内に戻り、懲罰房に入っていたころ…
エルメェス・コステロは拾ったブローチで怪我をして高熱を出し、医療監房に収容されていました。
エピソード6 エルメェスのシール
エルメェスにスタンド能力が発現
「…? えと さっき… さっき手に貼ってあった『シール』をペリペリとはがして…記憶は確かだよな?」
自分の置かれた状況を整理しようとしていたエルメェスでしたが、ふと手のひらに目をやるとそこには次々と湧き出してくる謎の『シール』が。
一度剥がして捨てたはずのものがなぜかまた手のひらにくっついている…って地味に怖いですね。
思わずコロンブスの新大陸発見の年やキャラクターの誕生日を思い出して自分の記憶を確かめるエルメェス。
ここで挙げられてるキャラクターは原作ではミッ〇ーだったんですがバッグス・バニーに変更されていました。
さすがに夢の国のネズミは使えなかったか(笑)
バッグス・バニーはアメリカのワーナーブラザースのアニメ作品『ルーニー・テューンズ』に登場するウサギです。
ワーナーはジョジョのアニメにも関わっているので大人の事情でバッグス・バニーになったんでしょうね。
「この『シール』はッ!!ブッ飛んでるけど…間違いない!このあたし自身の体の中から出てきたものだわッ!」
手のひらから出てくるシールはペンダントで怪我をしたことで発現したエルメェスのスタンド能力。
シールを貼るとひとつの物が2つになり、剥がすと破壊を伴いながら元のひとつに戻る、というなかなか特殊な力です。
シールがくっつくと指の数が増えたり靴の数が増えたり…
はがれた時の尿瓶の破裂はかなりきつい。
エルメェス役の田村さんの渾身の叫びがすごかったです。
掃除人の記憶ディスクを入手したエルメェス
「あいつの顔にはもう1枚あった…顔にひっ付いていたのは2枚!」
「なんだ!?何か映り込んでいるぞッ!」
寝ているエルメェスからお金を盗んだ掃除人を『シール』の能力で攻撃すると、倒れた掃除人の顔面からは承太郎と同じようにディスクが飛び出してきました。
エルメェスが手にしたそのディスクの表面には掃除人の『記憶』の映像が映ります。
映っていたのはこれまでに盗んだ金の隠し場所や、承太郎のディスクを奪ったホワイト・スネイクとの会話など。
怒涛の勢いで巻き込まれていくエルメェス…(笑)
突然スタンド能力に目覚めて、さらに物語の渦中の情報を掴んでしまうなんてなかなかハードな展開ですね。
サンダー・マックイイーンのスタンド『ハイウェイ・トゥ・ヘル』
「オレの事~~~コソコソ聞いて回ってるらしいな……」
トイレで掃除人のディスクの中身を見ていたところに現れたのはディスクを抜き取られた張本人サンダー・マックイイーン。
ディスクが無いせいで記憶が曖昧なうえに言ってることがヤバイ不審なやつですが、ここでひるまずに相手にすごむエルメェスつよい。さすが兄貴。
サンダー・マックイイーンの名前はイギリスのファッションデザイナーのブランド『アレキサンダー・マックイーン』から。
声優は奈良徹さんです。
つい最近ちはやふるのアニメを見ていたのもあって、奈良さんといえば”肉まんくん”のイメージでしたがサンダー・マックイイーンの声ピッタリ!
自信なさげな感じとかちょっと陰気な雰囲気がすごくそれっぽかったです。
「やばいぞ!姿勢までやつと同じだァァァァッ!しまった…ヤツから逆に離れて…」
サンダー・マックイイーンのスタンド『ハイウェイ・トゥ・ヘル』は対象を自殺の道連れにする能力。
何気ないことで突然自暴自棄になってしまうネガティブ思考なサンダー・マックイイーンの自殺衝動に巻き込まれて、エルメェスは首吊りや溺水に引きずり込まれます。
これホントこわ…。
ホワイト・スネイクからは「敵意も悪気もなく他人を不幸に巻き込んで道連れにする真の邪悪」だと評価されていましたがまさにその通り。
マックイイーン自身が自分の能力に気付いていないというのもまた厄介です。
「ち…ちくしょおおおお」
エルメェスはこの窮地をスタンドのシールの力で乗り切りますが…
背に腹は代えられないとはいえ、剥がすときに破壊が起こるのがわかってて自分の顔面にシールを貼るのはかなり勇気がいりますね。
ハイウェイ・トゥ・ヘルのスタンド名はロックバンドAC/DCの楽曲『Highway to Hell』が由来です。
エルメェスとエンポリオの出会い
「ぼくとおねえちゃんの敵は『心』を盗む力を持ってるヤツ 『盗られた心』を僕らは探してる 」
「『犯人』の名は『ホワイト・スネイク』!!知っていることがあったら協力してほしい」
サンダー・マックイイーンの攻撃から逃れ、女子房へと戻ろうとしていたところで野球帽の少年エンポリオと遭遇したエルメェス。
徐倫に頼まれてエルメェスの様子を見ていたエンポリオはディスクのことや徐倫の置かれている状況を説明し、彼女に協力を求めます。
原作ではこのあとエルメェスは別室に案内され、とある人物と出会う流れになるのですがアニメではそのシーンがカットされてセリフもかなりコンパクトにまとめられていました。
例の二人は別のタイミングで出てくるのか…。
まあ確かにそのほうがストーリー的に自然かも。
6部アニメは序盤からいろんなところ結構いじってるけどどれもストーリーがより分かりやすくなってていいですね。
エルメェスvsサンダー・マックイイーン
「キャ──♡はずかしィィ~~~ もうあげちゃうわッ…今ここで直に履いてるヤツぅッ!」
サンダー・マックイイーンから十分な距離をとって逃れられたかと思いきや、再び始まったスタンド攻撃。
食塩水をかぶって自分の体に電流を流そうとしているマックイイーンを止めるためにエルメェスはあの手この手でアプローチします。
めっちゃ必死(笑)
普通に漫画でも面白いシーンだったけど声がつくとさらに笑える。
こんなテンションでキャーとか言ってるエルメェス相当レアです。
「オレは本当に幸福だあぁぁぁあああああ」
「こ…こいつ邪悪だ… 正真正銘の腐った邪悪の性根の持ち主!」
エルメェスの決死の説得もむなしく、電気のスイッチを押してしまったマックイイーン。
もう奈良さんの裏声が強烈すぎる。
マックイイーンの「キャハハハハィィィィ」って叫びもちゃんと「ハィィィィ」って言ってるし、各所でセリフの再現度がめっちゃ高かったです。
「燃えて『シール』が剥がれれば…『シール』で2つに分裂したものは!ひとつに戻るッ!」
かなり危ない状況でしたが、エルメェスはギリギリのところで相手の顔にすでにシールを貼り付けてました。
電流の火花でシールを燃やして剥がすなんて相当な賭けだと思うけどさすがエルメェス兄貴、度胸がハンパない。
「危なかったぜギリギリだ…ちくしょう」のセリフがすごくカッコ良かったです。
それにしても、自分がまず確実に死んでしまうというのに躊躇なくスイッチを押してしまえるマックイイーン、本当に恐ろしいやつ…。
「会わなくては 徐倫…空条徐倫に…!!」
シールが剥がれて頭部にダメージを負ったマックイイーンはもう1枚のスタンドディスクを排出して戦闘不能に。
エルメェスのスタンドはここでようやく人型の姿を現しました。
スタンド名の由来はアメリカのハードロックバンド『KISS』。
頭のアンテナ?の色ピンクなの…?って感じではありますがそれはまあ置いておこう…。
「スタンド使いはひかれ合う」という言葉通り、ここから先もハイペースでどんどん新しいスタンドが出てきます。
PRIVILEGE CARD
名前通称:サンダー・マックイイーン(27)♂
囚人番号MA-57258
房番号228
刑期8年
罪状殺人
身体的特徴身長181㎝ 額右側にMというそり込みがある
略歴自己中心的な考え方しかしない社会から嫌われていると思い込んでいる希望のない男
スタンド名『ハイウェイ・トゥ・ヘル』
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン3巻
スタンド名…ハイウェイ・トゥ・ヘル
本体…サンダー・マックイイーン
破壊力ーC スピードーC 射程距離ーA 持続力ーC 精密動作性ーC 成長性ーC
能力…本体のサンダー・マックイイーンが道連れにしたいと思った相手を同じ死に方で自殺にひきずり込む。水死、窒息死、爆死、墜落死、どんな死に方でもOK。多分、餓死でもひきずり込んでしまうだろう。
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン3巻
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