「スポーツ・マックスには何か目的がある きっとそれは父さんの盗まれた記憶に関係のあること…何か…この刑務所で探してるんだ 」
床上を動き回る『見えないワニの死骸』の居場所を察知しようと徐倫はストーン・フリーの糸を展開。
エルメェスから「お前たちには関係ない」と言われるも、スポーツ・マックスが承太郎のDISCに関する情報をなにか持っているのではとふんだ徐倫は逃走を拒否します。
エピソード14 愛と復讐のキッス その②
F・F『見えないワニの死骸』を撃破
「違うぞエルメェス…あんたら二人だけじゃあない…この野郎は…あたしの左脚を喰いやがった…」
「こいつはあたしにだって敵だ」
『見えない死骸』が人を襲う習性を逆手に取り、あえて腕を差し出して喰いつかせたF・Fは死骸の口内で『F・F弾』を発砲。
元の死体であるワニの剥製も壊れ、見えない死骸は撃破されました。
自らを犠牲にしたかなり痛々しい戦法だけどこれはまさにF・Fならではの戦い方。
プランクトンの集合体強い。
このシーンのF・Fのセリフはほんの少しだけ変更されていました。
『見えない死骸』はあくまで自分の敵だというスタンスのエルメェスに対して、アニメのF・Fのセリフには「あんたら二人だけじゃあない」という一言が追加。
漫画では「こいつはあたしの敵だ」と言っていた部分がアニメでは「あたしにだって敵だ」になっていました。
細かいところだけど、独りよがりではなくちゃんと二人の存在と目的を尊重して意識しているようなセリフになっています。
逆に、原作のこのエピソードでエルメェスが徐倫の目的のことを気にかけていたような長セリフ(モノローグ)は大体変更かカットになっているようで…
“スポーツマックスが探している何かはきっと承太郎の記憶に関係がある”といった感じのセリフは原作ではエルメェスが徐倫に伝えてくれていましたがアニメでは徐倫が自ら発言したセリフになっていました。
あんまりいじくりまわされるのもどうかとは思うけど、ここはまあ確かに徐倫のセリフにしておいた方が話はスムーズな気がします。
3人の絆を強調するアニオリ
『見えない死骸』を撃破してお互いの無事(無事ではない)を確認し親指を立てる徐倫たち。
このシーンは原作では描かれていなかったアニメオリジナルです。
F・Fのためにエルメェスが水を運んできたり、二人の傷をF・Fが治したり…
実は3人が一緒に戦うシーンってそんなに多くはないので、こんなふうに3人の信頼感や絆が垣間見えるようなやり取りは嬉しいですね。
エルメェスの指を治したあとにフッと笑うF・Fの表情が優しくて好き。
それにしてもF・Fは何でもありだな。プランクトン超便利。
えぐれた肉をペチャッと肩に戻された時の徐倫の顔もツボでした。
スポーツ・マックスのスタンド『リンプ・ビズキット』
ワニの剥製から生み出された『見えない死骸』が消滅し、スポーツ・マックスもパイプの中で息絶えたかと思いきや…
なんとスポーツ・マックスは自分自身も透明な死骸になって刑務所内を歩き回っていました。
本人はまだ死を自覚していないので周囲との会話がコントみたいになってて笑える。
あと「ビッチでいいや」はひどすぎる(笑)
エンドロールによると彼女の本名はシャロン。そうだったんか…。
アニメ化にあたって新たに命名されたその名前が作中で呼ばれることは一度もないわけですが、さすがにビッチのままではまずかったか。
「オレはッ!何か飲みたかったんじゃあねぇッ!…喰らいたかったんだ!!喰ってこの渇きをッいやしたかったんだッ!」
自分が死んでしまっていることに気付き、衝動のままにビッチの脳みそに喰らいつくスポーツ・マックス。
これはビッチは相当な恐怖体験だっただろうなぁ。かわいそうに。
自分自身までも見えない死骸にしてしまうスポーツ・マックスの『リンプ・ビズキット』は本体が死亡していてもなお効果を発動し続けるというなかなか珍しいスタイルのスタンドです。
本体が死んでから発現するスタンドというと5部のカルネのスタンド『ノトーリアスB・I・G』が思い浮かびますが、死亡後も本体が意思を持って動き回れるという点は違いますね。
JOJOVELLERの情報によると荒木先生は映画『インビジブル』からリンプ・ビズキットの発想を得たんだとか。
スタンド『リンプ・ビズキット』の元ネタは同名のアメリカのバンドLimp Bizkit(リンプ・ビズキット)から。
スポーツ・マックスの名前はイタリアのファッションブランドMax Mara(マックスマーラ)のモードカジュアルラインSPORTMAX(スポーツマックス)が由来です。
エルメェスVSスポーツ・マックス
「『復讐』とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ!」
スポーツ・マックスを追ってきたところで霊廟に閉じ込められた徐倫とエルメェスはリンプ・ビズキットの能力によって墓から這い出てきた大量の『見えない死骸』に襲われ追い詰められます。
ひとまず脱出しようと提案する徐倫とは裏腹に一歩も引く気のないエルメェス。
決意と覚悟のセリフがかっこいい!
刑務所にまで追ってくる行動力もそうだけど、とにかくいちいち男前でかっこいいんですよエルメェス兄貴は…!
「いいか…この蹴りはグロリアのぶんだ…」
「そして次のもグロリアのぶんだ その次の次のも その次の次のも…次の!次も!グロリアのぶんだあああ──ッ」
全部グロリアのぶん…。
『シール』を駆使し、スポーツ・マックスをボコボコにしてエルメェスの復讐は果されました。
よかった…!
スタープラチナ並みのステータスを誇るキッスに殴られたスポーツ・マックスはさぞ痛かったことでしょう。
まあ爆散して然るべきですよ彼は。やってることが下衆すぎる。
そして決着のあと、エルメェスの背後にグロリアの幻影が現れてそっと抱きしめて消えていくアニオリ演出が最高でした。
ここのシーンの収録、キャストはスポーツ・マックス役の小山剛志さん以外全員泣いてたそうです。
うんうん、わかる。もちろん私も泣きました。
「ハ~ア~ア~ア~♪」ってBGMがめっちゃ泣かせにきてるんだよなぁ。
文字ではうまく説明できないので是非見て欲しい。
PRIVILEGE CARD
名前通称:スポーツ・マックス
囚人番号MA-26156
刑期5年(脱税および恐喝)
職業車のディーラー(実はヤクザ)
スタンド名『リンプ・ビズキット』
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン6巻
スタンド名…リンプ・ビズキット
本体…スポーツ・マックス
破壊力ーなし スピードーB 射程距離ーB 持続力ーA 精密動作性ーC 成長性ーE
生物の死体を透明なゾンビにするスタンド。ゾンビは極めて凶暴で強い力を持ち、渇きから脳みそを求めて人を襲う。ゾンビになると空間の上下の概念が無くなり壁や天井を移動することができる。透明なゾンビが受けたダメージは元の死体にも反映される。
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