©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
【ジョジョの奇妙な冒険第5部黄金の風】を締めくくるエピローグはジョルノがパッショーネに入る前、ブチャラティと出会う直前のお話。
花屋の依頼を受け、彫刻家の男を調べるべく向かったマンションでミスタはブチャラティの姿をした不気味な石に遭遇します。
エピソード39 眠れる奴隷
ローリングストーンズ
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「われわれはみんな『運命の奴隷』なんだよ それがぼくの能力──『ローリングストーンズ』の意味なんだ」
リストランテからずっとついて来ていた『凶』の石が姿を変えて現れたブチャラティの像。
胸に穴があき、まるで血を流しているようなその姿は『運命の形』であり、像と同じようにブチャラティも近いうちに死んでしまうとスコリッピが教えてくれました。
5部最後のスタンド使いスコリッピの声は野島健児さん。
ASBとEOHではメローネの声を担当されててすごくピッタリだなと思ったんですが、なんとなく神秘的な雰囲気漂うスコリッピもかなり合ってますね。
ほんとに悪意が無いって感じが伝わってくる。
原作を読んでた時は、ちょっと悪い奴なんじゃあないかとか思いながらページをめくってました。ごめんスコリッピ。
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「『石』を破壊すればよ…『形』を変えることができればよォ…
このまま地面にたたきつければブチ砕くことができるぜェ──ッ」
姿が浮かんだ人物が触れると死んでしまうため、ミスタは石をブチャラティに近づけないよう懸命に阻止。
なんと石を抱えて飛び降りるという荒業をやってのけます。
ほんとにミスタは体を張るシーンが多い!常に負傷してるイメージ。
自分の姿が石に彫られていないから死ぬ事はないとはいえ、ブチャラティのために迷いなくここまでやれるのがすごいです。
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「ブチャラティ…あんたのためならなんでもするが こいつの話ぼくに理解できるかなぁ?」
一体何が起こっていたのか、最後までポカ~ンな感じのブチャラティはフーゴに状況整理を任せて涙目のルカの調査へ。
久々のフーゴ節。個人的には「ボケ」の言い方がすごく好きでした。
あと、アニオリで「もうお前は考えるな。アバッキオのムーディー・ブルースに頼む。」ってセリフが入ってたのもよかったです。
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「逆らわずに…『石』を受け入れれば『安楽』に終われたのに…我々はみな『運命』の奴隷なんだ やはり形として出たものは…変えることはできない…」
ミスタたちがその場を去ったあと、砕けた石の破片はブチャラティ、アバッキオ、ナランチャの顔の形に変化。
3人の運命この時に決まっていました。
ブチャラティは本来なら納骨堂でボスと戦った時に死んでいたはずだったところ、石が砕けたことで『天がチョッピリだけ許してくれた偶然の運命』の時間が生まれたんですね。
天が許したというよりミスタが死ぬ気で作ってくれた時間という気もしますが…
結果、ナランチャとアバッキオも死ぬ事になってしまったけど、こうして石が砕けてなかったらボスに勝つことはできなかったんだと思うと実に感慨深いです。
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「彼らの苦難が…どこかの誰かに希望として伝わって行くような何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない… 無事を祈ってはやれないが彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう…目醒めることで…何か意味のあることを切り開いていく『眠れる奴隷』であることを…」
スタンド名…ローリング・ストーン(ズ)
本体…スコリッピ
破壊力ーなし スピードーB 射程距離ーA 持続力ーA 精密動作性ーE 成長性ーなし
能力…「死ぬ運命」にある者が死んだ時の姿になる『石』。そしてその者を苦しむことなく安楽死させるためにころがって追跡してくる。本体「スコリッピ」の意志とは無関係に「運命」というどうすることもできない力がこのスタンドのエネルギー。自動操縦タイプのスタンドといえる。
ジョジョの奇妙な冒険63巻
特殊エンディング
最終話でようやくエンディングにも変化がありました。
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ずっとただの丸い石だったものがブチャラティの姿になっている!
『凶』の文字が入るのかと思ったらブチャラティバージョンでした。
さらにもう一つ、長い群像彫刻のてっぺんはゴールド・エクスペリエンスからレクイエムにチェンジ。
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思わずニヤリとしてしまう演出、ありがとうございます。
いつ変わるのかな~と毎回じっくり見てしまう飛ばせないエンディングでした。
黄金の風
そしてエンディング後はジョルノがついにパッショーネのボスに。
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ジョルノに忠誠を誓うギャングの皆さん。
そこにキラキラ光る黄金の風が吹き込んでくるという素敵な演出です。
窓を開けるミスタの顔がカッコ良すぎてびっくりする。
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感動的だったのはポルナレフ(亀)の隣にあったいろんなアイテム。
黄色い花はアバッキオが死んだサルディニア島に咲いていたものだし白い方はナランチャに手向けた花ですね!
ちょこんとぶら下がってるジッパーはもちろんブチャラティのものでしょう。
右のワインは食事シーンでみんながよく飲んでたやつだと思います。
このアイテムたちは原作には描かれていなかったので全部アニオリ。
嬉しいオリジナル演出でした。
この場にフーゴの影が全くないのは寂しいですが、ジョルノがどんなボスになるのか、フーゴがどうなったかを知りたい方は小説『恥知らずのパープルヘイズ』をぜひ。
ここから半年後の話が語られています。
まとめ
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全39話、長かったジョジョ5部のアニメも遂に完結してしまいました。
原作を知っていてもとても楽しめるアニメだったと思います。
作画は気合い入ってるところとそうじゃないところの差がすごかった気がしますが…
いいところは本当にバチバチにかっこいいので次に視聴するときはあえて気合いの入ってない作画シーンを探しながら見るのも面白いかも。
あとはやっぱり声優さんの演技が素晴らしかったですね。
ジョジョはシリーズ通してアフレコにものすごくこだわってますが、5部も例にもれず!
メインキャストの小野賢章さん、中村悠一さん、諏訪部順一さん、鳥海浩輔さん、山下大輝さん、榎木淳弥さん、千本木彩花さんはみんなばっちりはまってました。
暗殺チームではペッシの木村昴さんが一番それっぽかった!
ほかにも斉藤壮馬さんの「とぉるるるる…」とか。
『無駄』の数がちゃんと原作のセリフの通りだったりとか。
とにかくいろいろ細かくて見どころが本当に多かったと思います。
原作ではわかりづらかったところがアニメでうまく説明されてたのもよかったしアニオリもファン目線で盛り込まれていたんじゃあないでしょうか。
シリーズで一番好きな5部を最後まで楽しく視聴しきれてよかった!
次は6部がアニメ化されるのを楽しみに待ちたいと思います。
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