ネアポリス駅6番ホームにある『亀』のいる水飲み場へ行きこの『鍵』を使え。
そして列車にて娘をヴェネツィアまで連れてくる事。
追伸…君への指令はヴェネツィアにて終了する。
ブチャラティのジッパーで手首をつなげてもらったばかりのアバッキオが読み上げた鍵の中のメッセージには、彼らが次に取るべき行動が示されていました。
危険そうな道程が気がかりながらも指示に従う以外の選択肢はなく、一行はネアポリス駅へと向かいます。
エピソード14 フィレンツェ行き超特急
トリッシュの胸元をめぐって
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「うわああああああ フーゴをゆるしてやってくださいッ 別に悪ギがあったわけじゃありません」
「おっ おいヤメロ!本当にズッこけたのにおまえが言うとやばくなるじゃあないか!」
魅惑の胸元をめぐって、駅に向かう車の後部座席で繰り広げられるなんとも緊張感のないやり取り。
トリッシュの心情を真面目に慮っていたフーゴには災難だったけど、この場面のミスタは私の想像通りのミスタでした!
鳥海さんの大げさな騒ぎ具合がすごくミスタっぽかった(笑)
その前の「ギィーー!!だぜッオメー」ってセリフも聞きたかったですね~。
加えて言うなら、原作のフーゴはもっとアタフタ取り乱して面白い顔になってたので、その辺も再現してくれてたら最高でした。
ハードなバトルの合間のギャグシーンは貴重です。
プロシュート兄貴とペッシ
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
駅に着き、亀がいる水飲み場で鍵穴を探すブチャラティ。
その背後に暗殺チームの二人、プロシュートとペッシが迫ります。
プロシュート兄貴、わけあって原作のこの時点ではまだコナンくんの犯人みたいな黒い人影のみの登場だったんですが、アニメはホルマジオの回想で既にお披露目済みなので惜しみ無く顔出してきますね。
声優は鈴木達央さん。
思っていたよりも低い声の演技でちょいちょい浪川さんぽく聞こえるけど、兄貴感はある。
黄金の旋風ではうすいたかやすさん、ASBでは寺島拓篤さんが演じられていました。
ちなみに、プロシュート兄貴の名前の由来は「 Prosciutto」
豚のモモ肉のハムや、燻製されていないイタリア産の生ハムを指します。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!」
“マンモーニ”のペッシにギャングのあり方を説くプロシュート兄貴…安定のかっこよさ。
任務中も弟分の教育を忘れない、これぞ兄貴です。
さて、そんなことを言っている間に、鍵の秘密に気づいたブチャラティは亀を抱えて列車内へ。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「気がするですって! 気が? …気が…!」
ブチャラティたちの姿を見失ったまま、勘を頼りに列車に乗り込もうとするプロシュート兄貴にペッシは困惑ぎみ。
ここの「気が…」の演技、好きです…。
しかも原作よりも1回多い(笑)
最後のぽか~んとした「気が…」がすごくツボでした。
黄金の旋風では西村朋紘さん、ASBではふくまつ進紗さんが演じられたペッシ役ですが、アニメ版は木村昴さんが担当されています。
木村さんはクセのあるキャラクターを本当に上手く演じてくれますね。
ペッシのヘタレ感、絶妙でした。
名前の由来はイタリア語で「pesci」魚という意味です。
ビーチ・ボーイとザ・グレイトフル・デッド
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「『ビーチ・ボーイッ』!!」
昔、釣りに同行して耳の後ろにかえしのついた針を引っ掛けられたことがある私としては、軽くトラウマを呼び起こされる嫌なスタンドであります…。
アレ、ホントに痛いんだよなぁ…。
そんな釣竿型スタンド、ビーチ・ボーイで消えたブチャラティたちを探して運転席を荒らすペッシですが、そこにいたのは運転手一人だけ。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「『ザ・グレイトフル・デッドッ!』」
痺れを切らしたプロシュート兄貴は列車の乗客を巻き込むことを厭わず、列車全体に効果の及ぶスタンドを発動させます。
ココ・ジャンボのミスター・プレジデント
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
一方そんなことは知らないブチャラティたちは、甲羅に鍵をはめ込むことで発現した、亀(ココ・ジャンボ)のスタンド『ミスター・プレジデント』の特殊空間に入ってひとまずの休息をとろうとしていました。
電気や電波まで通ってる亀の中。
原作では室内のテレビに翼くんの顔が映ってて、ミスタの「キャプテン翼やってるぜ」ってセリフがあったんですが、そこはさすがにカットされちゃいましたね。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「小さいんだよ声がぁぁぁぁぁ よく聞こえなかったんだけどさあああああああ」
会話の最中、突然白髪頭の老人になってしまったナランチャを見て驚愕するミスタ…。
これは普通にビビります。
そしてナランチャのおじいちゃん感がすごい(笑)
ナランチャ役の大下さんの演技、ただの老人じゃなくてちゃんと”老人になったナランチャ”って感じだったし、微妙な声の震え方とかがホントおじいちゃん。(褒め言葉)
このあとの「な…!?なんだおまえッ!!なんかおまえの顔おかしいぞッ!」ってミスタのセリフは、絵が鳥海さんのテンションに負けてて不思議な雰囲気でしたが…。
なるほど、これが『SHIROBAKO』(第2話)のあるぴんの泣き顔現象か…。
ともあれ、老化のスピードに違いがあること、そしてその原因が体温にあると気づいたブチャラティたちは敵スタンドの暗殺に乗り出すため、残りわずかな氷をミスタに託します。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
ミスタはちょっと老けてるくらいのほうがかっこいいかもなぁ…。
スタンド名…『カメのスタンド』※1
本体…カメ(誰にも名前すらつけてもらっていない)※2
破壊力ーE スピードーE 射程距離ーE 持続力ーA 精密動作性ーE 成長性ーE
能力…組織またはボスがみつけたスタンド能力を持つ亀。宝石がついた「鍵」が甲羅にはまるとスタンド能力を発現するよう訓練されたらしい。その宝石が入り口となって亀の中に特殊な空間ができ、人や物が中に入れる。中はホテルの部屋のように整備されていて、なぜか電気などもあり、TVや冷蔵庫も作動している。
ジョジョの奇妙な冒険61巻
スタンド名、本体名は後に設定資料で明かされた※1『ミスター・プレジデント』※2ココ・ジャンボ
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