「行きなさい 君には会わなかった事にしましょう」
扉を開けたところで思いがけず鉢合わせてしまった徐倫とプッチ神父。
この時点でホワイト・スネイクの本体を知らない徐倫に対し、すぐに状況を理解したプッチ神父は正体がばれることを警戒し徐倫の要望を聞き入れて中庭へ出ることを許可しました。
エピソード12 集中豪雨警報発令
銃で撃たれた徐倫
「おまえ…ここへの通行許可証は持っているのか?」
「持ってないようだな 脱獄行為とみなす」
中庭に出た徐倫を待ち受けていたのは『サヴェジ・ガーデン』に関する手がかりなどではなく、なんと頭にディスクが刺さったグリーンドルフィンストリート刑務所の看守。
脱獄を疑われた徐倫は問答無用で撃たれてしまいます。
驚きの展開。
ここにきて主人公が普通の銃で腹部を2発も撃ち抜かれるなんて思いもせず、原作を読んだときは「は?」ってなりました。
この人ただの看守のくせに微妙に個性出して『サヴェジ・ガーデン』っぽいイメージを装ってるのが腹立つ(笑)
しかも通行証の有無を聞いておきながら徐倫が喋る前にぶっ放してくるっていう…。
撃ってから「持ってないようだな」ってヒドイ。
天国へ行く方法を探すディオとプッチ神父
「真の勝利者とは『天国』を見た者の事だ……どんな犠牲を払ってもわたしはそこへ行く」
徐倫を中庭に通した後、プッチ神父はかつてのディオとの思い出を回想していました。
1988年、プッチ神父が16歳の時に出会い親しくなったという二人。
あのDIO様と親しく…?という疑問がどうしようもなく湧き上がってきますが膝に足を乗せて話をしてたりタメ口を許されてたあたり本当に仲が良かったもよう。
3部の時の様子を思うとディオが普通に人とコミュニケーションとってるっていうのがすごく不思議な感じです。
しかも相手は16歳のガキ。DIO様のキャラがますます謎になった瞬間でした。
まあ後付けなのでね…そこを詮索するのは野暮ってもんです。
真の幸福は無敵の肉体や大金を持つこと、人の頂点に立つことなどでは得られない。精神が進化した先に天国がありそこに本当の幸福がある…という持論から「天国へ行く方法」を研究していたディオ。
その影響でやたらと「天国」に興味を持つようになったプッチ神父は、承太郎が焼却処分したとされる「天国へ行く方法」が記されたディオのノートの内容を知るために行動しています。
ノートにメモってるDIO様かわい~。
ウェザー・リポートの能力で空から降ってきたヤドクカエル
「こ…この『能力』は……まさか「天候」をあやつるあいつの能力か…」
銃声が聞こえたことで徐倫の危機を察知したウェザーは力を振り絞り、自らのスタンド能力でなんとか徐倫を助けようと試みます。
天候をあやつるウェザー・リポートが降らせたのは猛毒を持つヤドクカエル。
実際のヤドクカエルもこんな感じですごくカラフルで、ジョジョの世界観にぴったりな派手さをしています。
その毒はアルカロイド系の神経毒でかすっただけでも致命傷になるほど。
赤、青、黄色などカラフルな体色のヤドクガエルは世界で約200種いる。派手な体色は警告色で、外敵に自分は毒を持っていることを知らせるためだ。飼育員の矢端夏実さんによると、現地の狩猟民が矢の矢尻にヤドクガエルの毒を塗って狩猟をしていたので、その名前がついたという。アルカロイド系の神経毒を持ち、自然界で最強の毒素バトラコトキシンを分泌するモウドクフキヤガエルは、ゾウを倒すほどの毒があるという。
ところでカエルって天候なのか…?(笑)
トルネードが原因で降ってくるというのは理解できるけど『ヤドクカエル』のみを狙って大量に降らせてるのがすごい。もう『天候』の域を超えてる。
まあカエルが降ってきても「天候をあやつるあいつの能力だ!」なんてところには普通は結び付かないと思うんですが、プッチ神父はこんな目に遭うのは初めてじゃないのでパッと答えに辿り着けたようです。
「落ちつくんだ…『素数』を数えて落ちつくんだ…」
この異様な事態にはさすがのプッチ神父も平静を保つことができず、素数を数えて精神統一。
800ドルもするズボンが汚れるのを気にしてるところがなんだかまだ人間味溢れてていいですね。
毒を防いだ『カエルのネット』
「ありがとう…待ってたわ…探してくれるのを…」
発砲してきた看守同様、降りそそぐカエルの毒にやられてしまったのかと思われた徐倫でしたが、なんと糸でカエルを繋いでネットを作り毒を防いでいました。
これは…普通に糸を編んで作ったネットのほうが防御できそうな気がしてしまうほどに難しい構造。咄嗟にものすごい精密な動きを求められますね。
腹を2発も撃たれた状態でこれをやってのける徐倫…並の精神力じゃあない。
こうしてホワイトスネイクの油断を誘った徐倫はディスクを奪い返すことに成功します。
SPW財団の使者『サヴェジ・ガーデン』は伝書鳩
「すでに…来ていたわ…スピードワゴン財団からの受け取り人はなんと人間じゃあなかった…」
徐倫が取り戻したディスクを受け取ったのはスピードワゴン財団の伝書鳩『サヴェジ・ガーデン』。
財団の人は「行けばわかります」って言ってたけど、これは難しい。
もうちょっとヒント欲しかったですね。そしたら撃たれずに済んだかも。
しかし優秀な鳩のおかげでスタンドのディスクは無事承太郎のもとに届けられることに。
記憶のディスクを持つホワイトスネイクの本体に迫るところにまでは至らなかったものの、ひとまず承太郎の命は守られました。
きれいな青い空に消えていく白い鳩が印象的。
ジョジョのアニメと言えば空が不思議な色になってることがよくあるんですが、6部はスタンドの特性上天気や時間経過が重要な要素になる回もあるので基本的に青空は青く、夜は暗く描かれているそう。
素晴らしいナイス判断。
お洒落な特色カラーリングもかっこいいけど、基本通りの色を使ってくれるのもシーンの雰囲気が掴みやすくていいですね。
SE入り特殊オープニング
第1期の終わりとなるこの回では歴代ジョジョアニメの伝統を踏襲して恒例のSE入り特殊オープニングが流れました。
映像ではストーン・フリーの糸が色々な場面を駆け巡っているので、糸の動くシュルシュル音が全体的に目立っていたかなと思います。
手錠を壊すところからサビに入っていくシーンなんかは特に迫力があってかっこよかったです。
ストーンオーシャンが何期構成になるのかわからないけど、細かく区切ってOPが変わるたびに特殊OPもやってくれるのかな。
それはそれで楽しみですね。
さて、この回の続きとなる『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第13話~第24話は2022年9月1日(木)よりNetflixにて全世界独占先行配信、テレビ放送は2022年10月7日(金)より放送開始の予定です。
大いに期待してその日を待ちましょう!
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