「あたしはこの『厳正懲罰隔離房』で!!『やるべき目的』があるッ!」
12話までで一旦区切られていたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャン』の13話以降の先行配信が9月1日から始まりました。(放送は10月7日から)
12話は承太郎のスタンドのディスクを取り戻してサヴェジガーデンに渡したところで終わっていたのですが…
13話再開時、徐倫は『厳正懲罰隔離房』に連行されていました。
エピソード13 愛と復讐のキッス その①
先出しになった懲罰房エピソード
「必ずやり遂げてやる…そのためには…くだらない消耗があってはならないッ!いや…逆にもっと強くなってやるッ!」
刑務所内の霊廟で変死者が発見され、そこに居合わせたことで特別な懲罰房『ウルトラセキュリティハウスユニット』に連れて行かれてしまった徐倫。
前回カエル騒動で終わっていたのに冒頭いきなりエルメェスが倒れてて徐倫が連行されていったので驚きましたが、実はこのエピソードはこれから起こる事件のあとの出来事です。
時系列を入れ替えて先にこのシーンを持って来たんですね…。
間が空いての2クール目の始まりだったのでインパクトのあるスタートにしたかったのかも。
確かに「ん???」ってなりました。
というか普通に懲罰房の中で起こる出来事が衝撃的すぎる。
虫入りのパンとか周囲から飛んで来るモノとか…。とんでもない洗礼だ。
そのまま放送するんだろーか…って思ってたらそのままでした。
あれにへこたれない徐倫つよい。
ちなみに、今回懲罰房送りになった理由は徐倫のそばで死亡事故や不祥事件が相次いで起こっており、過去に二度も問題行動があったからだそうですが…
看守の言う徐倫の過去二度の問題行動とはジョンガリ・A戦のあと承太郎の体をSPW財団に引き渡すため海岸に出た脱獄未遂の問題と、今回の変死事件への関係の二度。
前回中庭に出た脱獄未遂は、カエルが降るなど異様な騒ぎに乗じて不問になっています。
グリーンドルフィンストリート刑務所、結構ザルです。
あえて今までの逆をやってみるF・F
「ブタの逆はシャケだぜ ブタはゴロゴロした生活だがシャケは流れに逆らって川をのぼるッ!」
「気に入った──ッ!!」
冒頭の殺伐とした雰囲気から一転してコミカルな食堂のシーン。
ブタの逆はシャケだぜおばさん、もとい女囚パーマの印象的なセリフがアニメで聞けて良かったです。
原作ではカエル騒動のあと、懲罰房ではなくすぐにこの食堂の場面へと繋がる流れになっていました。
他人から認められるには自分を変えるべきだと考えたF・Fがあえて今までの逆をやろうと決意してコーヒーの逆に紅茶を淹れてみたり割り込みを容認してみたり…なんか奇妙な事やってます。
F・Fってエートロの体に入ってからプランクトン時代の堅苦しさは無くなったけどなんかやっぱり頭の中宇宙ですよね。
なんか常人とは違う方向に天才的というか。
おバカっぽいのに不思議な知性を感じる…。
「おっ やった スイスイとーれる スイスイ」
F・Fの『逆をいく作戦』が的中して列が空き、ご機嫌な徐倫。
ここの「スイスイ」の言い方が予想外のかわいさでした…。そうか…そういう感じなのか…。
未視聴の方はぜひ見て欲しい。
アニオリを絡めて明かされるエルメェスの過去
「エルメェスがつけてる囚人?」
F・Fからエルメェスが男をつけていることを知らされた徐倫は、事の真相を探るために事情通のグェスに情報を聞きに行きます。
なんとここにきてグェス再登場。
グェス、結構ちょこちょこアニオリで再登場させてもらってますね。いいキャラだから嬉しい。
エルメェスが刑務所に入った本当の理由や男をつけている事情は、原作ではF・Fが新聞を見て得た情報に推測を交えて徐倫に説明してくれていたんですが…
アニメでは徐倫とF・Fは何も知らずグェスの情報から過去の新聞記事を発見し、エルメェスの姉グロリアが殺害された事件に辿り着くといった流れになったんですね。
確かに、原作の設定だとF・Fのただの推測にしてはいろんなことが明瞭すぎて不自然だからアニメ版の変更のほうがいいかもな…。
「徐倫 人の詮索はここじゃルール違反だぜ」
「そう?でも今日はあえて逆をやってみたわ」
スポーツマックスを尾行するエルメェスを見つけてそれとなく話を聞く徐倫。
このシーンもアニオリです。
「あえて逆をやってみたわ」っていう徐倫のセリフ…
食堂でF・Fがやってたわけわかんないことをここで回収してるのが秀逸!
これ原作にはないセリフなんです。
いや~なるほど~オシャレ~ってなった。
さらに、エルメェスの回想シーンにもアニオリがたくさんありました。
母親の墓石の前に立つグロリアとエルメェス。
これは原作にはなかったシーンです。幼女エルメェスかわいい~!
田村さんの声で喋らせてほしかった…!
このお人形さんみたいな女の子があんな屈強な兄貴になるんだなぁ…。
原作では文字だけでさらりと語られていたスポーツマックスの裁判のシーンもアニオリでしっかり描かれていました。
エルメェスの怒りの感情がよく伝わるナイスなアニオリです。
エルメェスからスポーツマックスへの復讐
グロリアの殺害、遺棄に関わっているにもかかわらず警察はスポーツマックスの罪を立証できず、罪状は脱税と傷害のみで刑期はたったの5年。
家族の無念は如何ばかりかという感じですが…
復讐のために刑務所にまで追ってきたエルメェスは恨みを晴らすべく、スポーツマックスを襲撃します。
わざと罪を犯して刑務所に入るっていう執念もすごいしシールで破壊したパイプの中に閉じ込めるって発想もすごい。
「グロリアがどんな思いをしたか…スポーツマックス…お前にしっかりと思い出させてやるッ!!」
このシーンのエルメェスのセリフの叫びはめちゃくちゃ気合いが入っててかっこよかったです。
スポーツマックスのスタンド攻撃
「ぶつぶつ…闇の中から甦りし者リンプ・ビズキット…ぶつぶつ… 我とともに来たれ…ぶつぶつ…闇とともに喜びを分かち…ぶつ…リンプ・ビズキ…ぶつぶつ…」
パイプに水を流し込まれて息も絶え絶えにスポーツ・マックスが発した謎の言葉。
この不気味な呪文が唱えられると、近くの部屋にあった剥製の鳥やワニが『見えない死骸』となってエルメェスに襲ってきました。
この、得体のしれないものが見えないところから襲ってくる感じ…BGMも相まってめっちゃ怖い。
ジョジョってやたらと頸動脈が危険にさらされるよなぁ。ジョナサンとか。
そしてエルメェスが悪戦苦闘しているところに徐倫とF・Fが合流するわけですが…
このシーン、エルメェスの心の声が大幅にカットされていました。
原作ではエルメェスは「スポーツ・マックスのディスクを取り出して読めば徐倫の父親のことに関係するホワイトスネイクの手がかりがつかめるかもしれない」と、自分の復讐だけでなく徐倫のことも気にかけている様子でしたがアニメではそういった描写は今のところなし。
次話に出てくるのか?
アニオリ入れるのはいいけどあんまりセリフカットしないで欲しいからどこかでうまく回収してくれることを祈ります。
一部新しくなったオープニング映像
オープニング曲は13話からもこれまでと同じでいくんだ~なんて思って見ていたら…
なんとラストの部分の映像が変わっているじゃあないか!
1~12話までは徐倫が承太郎に背を向けて歩いていってたのに13話からは承太郎の背中に寄り添って後ろからハグしてる…!
うっ…徐倫の心境の変化が映像に反映されている~泣ける~。
ラストの遠景にもヤドクカエルとサヴェジ・ガーデンが追加されていました。
青い空に白い鳩は映えるなぁ。あと落ちてくるカエルの表情とかポーズがかわいい。
さらに、スタッフロールのフォントも12話までとは違っています。
荒木フォントとでも言いますか、ジョジョ特有の荒木先生のクセ字っぽい文字に変わっていました。
前のフォントよりも映像に合ってる感じで好き。
13話からなかなか素敵な仕掛けですね。
2クール目の終わりになる24話はこれにまたSEが付くんでしょうか。
どうなるのか、オープニングも楽しみです。
コメント