©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「人間の肉ってよォ─もし食ったら『うまいのか』?それとも『まずいのか』?」
「やめろよミスタッ!そんな話」
38話の始まりは、みんなでテーブルを囲んでいたいつかの団欒。
ジョルノがまだパッショーネに加入する前のワンシーンです。
エピソード38 ゴールド・E・レクイエム
ディアボロの最期
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「オマエは…ドコヘも…向カウコトハナイ…特に…『真実』ニ到達スルコトハ…決シテ!…」
にぎやかでなんだか楽しそうな場面から一転、前回のラストから続く渾身の無駄無駄ラッシュで派手に吹っ飛ぶディアボロ。
まさか前回のラッシュと今回のラッシュの間に過去のレストランのシーンが挟まってくるとは思わなかったのでちょっとビックリしましたが…
ここからディアボロの地獄が始まります。
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吹っ飛ばされて落ちた川からなんとか這い上がったと思ったら、その先には目の焦点が合っていないアブナイおじさんがいて…
物盗りと勘違いされたディアボロはナイフでブスリ。
奥に転がってる注射器が印象的ですね。
自らがイタリアのみならずヨーロッパ中に蔓延させた麻薬がここでアダになるという皮肉な展開。
因果応報とはまさにこのこと。
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そこからディアボロはゴールド・E・レクイエムの力で『死という結果』にすら到達できず、『死の過程』を何度も繰り返すループに陥ります。
死体置き場で意識があるまま解剖されるの怖すぎる。
恐怖体験を繰り返して、小型犬にまでビクついてしまうディアボロにはもう組織のボス感も無く…
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「おれのそばに近寄るなああ──ッ」
心配して声をかけてくれた小さな女の子にこんな言葉を投げつけて、何ともあっさりディアボロ退場です。
ちょっと情けなくてあっけない最期。出番も本当にここまでです。
だけど4部の吉良もそうだったようにやっぱり猟奇的な殺人鬼や麻薬なんて密売してる悪人の最期はこうあるべきですよ。
悪人の最期をヒロイックにするのはよくない。
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「終わりのないのが『終わり』 それが『ゴールド・E・レクイエム』」
これでディアボロはもうずっと、終わりなく不死身状態で死ぬ過程を繰り返し続けるってことですよね?
宇宙に飛んでったカーズ様よりきつそうだな…。
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「オレたちがここまで到達したことが…完全なる…勝利なのだ これでいいんだ 全ては…」
「運命とは『眠れる奴隷』だ オレたちはそれを解き放つことができた… それが勝利なんだ…」
とりあえず、ボスを倒すというジョルノとブチャラティたちの目的はここで達成されました。
その場にブチャラティとアバッキオ、ナランチャがいないのは寂しいですね。
ちなみにこのシーン、かなり原作再現されてるけどいい感じに動くのかと思ったらめっちゃ静止画でした。
エピローグ
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「つまり結論ッ!『人間』は肉を食ってるからまずいんだ」
アイキャッチ後、場面は再びいつかの食事シーンへ。
人間の肉の味について熱く考察するミスタのセリフに、初見時は一体何の伏線なんだとハラハラしたものです…。
たぶん肉の話はなんにも関係ないと思うんだけど、最後の敵と戦った後にこういう感じで過去のエピソードを入れてくるのは珍しいですね。
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「あなたに娘の敵を討っていただきたいのです あの男に然るべき報いを……!」
みんなが食事を楽しんでいる隣でブチャラティが花屋のカタギ男性に依頼されたのは娘の敵討ち。
初めは断ろうとしていたものの、男の「家族にだけわかることがある」という言葉に心を打たれたブチャラティは依頼を受けることにします。
熱くて優しい男ブチャラティ。
これはブチャラティがジョルノと出会って「ウソをついている味だぜ」とか言っちゃう数時間前の出来事。
あれ?
そう考えるとこのあと訪れるピンチが急に茶番みたいになってしまう気がするけど多分気のせい。
特殊オープニングその③
前回入っていたSEが消えてまた新しいバージョンになっていた今回のオープニング。
SE付きは37話のあの一回だけだったなんてめっちゃ贅沢。
今回はゴールド・E・レクイエム発動バージョンになっていました。
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ジョルノの後ろ姿がディオ様すぎる…!感動。
これはアニメスタッフも意識してやってるはず。
そういえば37話にもすごく「ディオ様」っぽいジョルノがいました。
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そっくりだなぁ。かっこいい。
今回のゴールド・E・レクイエム発動バージョンのオープニングも楽曲のアレンジが効いててとてもカッコよかったです。
さあこれで残すはあと1話…。
スタンド名…ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
本体…ジョルノ・ジョバァーナ
破壊力ーなし スピードーなし 射程距離ーなし 持続力ーなし 精密動作性ーなし 成長性ーなし
能力…スタンドが『矢』に貫かれることによって発現するスタンドパワー。攻撃してくる相手の動作や意志の力を全て『ゼロ』に戻してしまう。この力に殴られた者は『死んだこと』さえも『ゼロ』に戻ってしまうため、何度でも無限に『死』に続ける。
ジョジョの奇妙な冒険63巻
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