死をも恐れぬ覚悟でプロシュート兄貴を道連れに時速150kmの車外に飛び出したブチャラティでしたが、ペッシの咄嗟の判断で2人は落下を免れました。
ペッシに釣り上げられているプロシュート兄貴を列車から引き離すため、ブチャラティはNo.6が伝えたビーチボーイのスタンド特性を利用してその糸を攻撃します。
エピソード16 偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド)その②
車外での攻防
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
スティッキィ・フィンガーズのジッパー攻撃は釣り糸を伝わってプロシュート兄貴の手へ…。
ジッパーが開いて針が外れてしまったプロシュート兄貴はそのまま落下し、ブチャラティはその針を自分の左手に引っ掛けて車体に乗り移ります。
この場面の攻防はガード云々の話が簡略化されていたこともあり、1週引っ張った割にはあっさり決着してしまいました。
針がブチャラティの手に引っかかって兄貴が落ちていくシーンもなんだか不思議な演出でしたね…?
もうちょっとスピード感というか、迫力ある画になるのかな~と思ってたんですが。
まあ、何が起こったかはわかりやすくてよかったのかな…。
有言実行のプロシュート兄貴
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「まさか…まさか!あいつ!」
外の状況が見えていなかったペッシは、スタンドを通して伝わる情報から、軽くなった一人分の体重がブチャラティではなく兄貴のものだと気づいてパニック状態に陥っていました。
しかし、ここで終わらないのがプロシュート兄貴。
消えたと思った老化現象が再び列車を襲います。
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「グレイト…フル・デッド…」
プロシュート兄ィィィ!と叫びたくなるこの惨状。
車体とレールの間に挟まれ、ぐちゃぐちゃの状態になりながらもスタンドを発動させる兄貴の強い意思は敵ながら天晴れです。
まさに「腕を飛ばされようが脚をもがれようがスタンドを解除したりはしない」プロシュート兄貴…有言実行でペッシに生き様を見せ付けました。
覚醒したペッシ
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「兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた! 」
兄貴の姿を見て覚悟を決めたペッシはこれまでとはまるで別人のように奮起。
甘ったれた声が力強くなって、顔もちょっぴりイケメンに。
木村さんのペッシはヘタレっぽさもかっこよさもすごくはまってる気がします。
視覚からだけじゃなく、耳でもこれまでとの違いを感じることができるというのがアニメのいいところですね。
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「自信を持て!ペッシ おまえなら動く列車内だろうと絶対にヤツの心臓の鼓動を感じて探し出せるはずだ」
原作では文字だけだったペッシの頭の中の兄貴のセリフに、かっこいい幻影の兄貴がアニオリで追加されていたのもなかなか粋な演出でした。
そんな覚醒ペッシの攻撃に追い詰められながらもジッパーで自分自身をバラバラにし、心臓まで半分にしてその覚悟を見せ付けたブチャラティ。
ブチャラティの”何もしない覚悟”で疑心暗鬼になったペッシは兄貴にとどめを刺されると思い込み、列車を急停止させました。
ブチャラティVSペッシ
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「何よりも『困難』で…『幸運』なくしては近づけない道のりだった… おまえに近づくという道のりがな…」
列車の急停止による衝撃で体のパーツが集まり、ブチャラティは無事復帰。
死にかけてる状態でNo.6に「おまえスマないが押せないか…」って聞いてるブチャラティのセリフがなんとなくツボだったのでカットされてたのはちょっと残念ですが…
ジッパーを開いてゆっくり出てくるこのシーンは雰囲気があってすごくかっこいい。
ブチャラティはスティッキィ・フィンガーズを出してガンガン殴りあうよりも、本体がジッパーで色んなところ開いて出入りしてるイメージのほうが強いです。
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「やれ…栄光は…おまえに…ある…ぞ…ペッシ やるんだ… おれは…おまえを見守って…いるぜ…」
あぁぁプロシュート兄貴ィィ…
このシーン、ちょっと泣きそうになるから嫌だなぁ。
暗殺チームにスポットが当たりすぎるとブチャラティたちが悪者みたいになっちゃっていけません。
しかしこんな状態になってもスタンドを解除せず、ブチャラティと対峙したペッシを鼓舞するプロシュート兄貴はまさしく兄貴の中の兄貴!
本当にかっこいいです。
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「『ブッ殺してやる』ってセリフは…終わってから言うもんだぜ オレたち『ギャングの世界』ではな」
さて、肝心の一騎打ちはビーチ・ボーイの糸をペッシの首に絡めて骨を折ったブチャラティが勝利。
必ずやると心に決めてせっかく『直線』で突っ切ったのにブッ殺すって二回も言っちゃったペッシ…
兄貴に言われたことをブチャラティにも指摘されたうえに、捨て鉢になって亀を攻撃しようとしたことで『ただのゲス野郎』に降格してしまいました。
アリーヴェデルチ
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「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ」
た…高いな…(汗)
でも最後の野太い「アァリィ!!」最高です。
しかもちゃんと原作のセリフ通り25回言ってる…!(多分)
無駄無駄もそうでしたが、声優さんたちほんとすごいですね。
ラッシュではないけど、今回ミスタは一言も喋ってないのに高音ハイテンションなセリフが盛りだくさんだったNo.6の鳥海さんもお疲れ様です(笑)
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「アリーヴェデルチ(さよならだ)」
かくしてプロシュート兄貴とペッシは倒れ、二人のスタンド使いとはさよならです。
しかし愛すべき敵キャラである名コンビとの戦いは見応えがあってとても面白かったですね。
そしていよいよトリッシュがスタンド能力を発現させそうになっていますが、それはもう少し先の話。
次はメローネのスタンド、ベイビィ・フェイスとの戦いです。
スタンド名…ビーチ・ボーイ
本体…ペッシ
破壊力ーC スピードーB 射程距離ー糸の距離 持続力ーC 精密動作性ーC 成長性ーA
能力…まるで水面のごとく壁や床に針や糸をたらし獲物を釣ることができる。釣り針には餌をつけることができ、それは壁についているエアコンのスイッチであったりして、スイッチに触った人の指に針が食い込む。また、力は本体ペッシの腕力であるが、竿の弾性は釣られた者にとって極度の体力の消耗となる。
ジョジョの奇妙な冒険53巻
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