「彼は今眠っている状態です 修行僧のような姿勢のまま目を覚まし数時間起きたかと思うと24時間も眠り続けます」
徐倫たちがケンゾーとの戦いに決着をつけたころ…
テキサス州にあるスピードワゴン財団の施設内では蘇生した承太郎の状態のモニタリングが続けられていました。
エピソード19 「緑色」の誕生
承太郎と徐倫の腕に浮き出た「JOLYNE」の文字
「ドクター彼の頭部に触れないで!」
記憶も「生きる目的」も存在しないため体を動かす事が無く筋力が衰えている承太郎でしたが、頭部に触れられそうになり本能的な反応でスタンドを出現させ攻撃を繰り出します。
こんなのかすっただけで再起不能になってしまう…。
無意識下の攻撃とはいえ、よく避けましたねSPW財団の人。
攻撃が当たって壊れた輸液瓶のガラス片で負傷した承太郎の腕には「JOLYNE」という文字の傷跡が…。
これもまた「そうはならんやろ!」って感じの傷ですが、違うんです。ここはそんなリアルさを追求するところじゃあないんです。
記憶も生きる目的も無くなっているのに深層心理では常に徐倫のことを思っているってことなんですっ。
そして場面は承太郎が倒れているシーンから徐倫が横になっているシーンへ。
場面が移り変わる瞬間、同じポーズになっている親子…!
漫画にはこんなポーズの徐倫のコマは無かった!
意図的にアニオリで同じポーズにしてるんですよね…?最高。
この時徐倫が思い出していたのはジョンガリ・A戦の時に承太郎が言った「おまえの事はいつだって大切に思っていた」という言葉。
ここは原作では昔窃盗の罪で捕まったときに承太郎が警察署まで来てくれなかった時のことを回想していたのですが、アニメではそのシーンは第3話の承太郎が面会に来た時に先出しされていました。
確かにアニメのここまでの流れを考えると、来てくれなかった思い出よりも「いつだって大切に思っていた」って優しい言葉を思い出してる方がしっくりくるかも。ナイス改変。
「なぜか説明できないけどわかる これはあたしの父さんからの…」
「『通じた』のよ…今…父さんを理解出来たと体で感じる…」
承太郎の腕に傷ができた時、同じように徐倫の腕にも浮かび上がってきた「JOLYNE」の文字。
父が自分のことを思ってくれているんだと徐倫が感じた瞬間ですね。
どう考えても意味わからんし普通にホラーな案件ですが、違うんです。これは『通じ合った』ってことなんです。
承太郎と徐倫の親子関係に得も言われぬ感情を抱えるオタクとしてはとても胸アツなシーンでした。
「DIOの骨」に触れて体が植物化してしまった人々
F・Fに治療してもらった後、『DIOの骨』を持った男を見つけた徐倫たち。
しかしその男は体から植物のようなものを生やして倒れてしまいます。
さらに周囲には同様に異形の姿になって転がっている囚人たちが…。
こわいこわいこわい。
このシーン、原作で見た時からトラウマです。気持ち悪すぎる。
まだアニメの方がマイルドに見えるくらい原作の方の作画が怖かったかも。
気になる方はぜひ原作「ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン9巻」をチェックしてみてください…。
「これは『植物』だ せんい質であり『生きている』…」
謎の植物化現象は徐倫の体にも起こり始めていました。
何だかわからんが徐倫から生えてくる植物を口に含んで調査するアナスイ。
ホントにいろいろと面白い人ですよ、この殺人鬼は。
徐倫に近づきたい欲望がストレートすぎる。
だが、これだからいいんですよ、これが!
露骨なのにいやらしさが無くてむしろ面白い感じになってるところが好きです。
カットインしてくる何とも言えないF・Fの表情がまた…。
肩に星のアザがある緑色の子ども
「これは何なのか?植物なのか?それとも人間なのか?懲罰房棟全員を植物にして根をつなげて『実』になったもの…『骨』はたぶんこの緑色の実の中にとり込まれたみたいだ…」
骨が転がりついた先にいたのは星の痣がある緑色の赤ちゃんでした。
ホワイトスネイクが知ろうとしているものは、この『緑色の赤ちゃん』が生まれた先に始まる何かであると感じた徐倫は根の間からそれを奪い持っていくことに。
星の形の痣も『緑』というカラーも、赤ん坊の形をしているというところも全てが不気味なこの物体。
この緑色の赤ちゃんは今後物語において重要な役割を担うことになります。
グッチョ(CV下野紘)とDアンG(CV竹内良太)
「た…助けてくれ…ひ…うう お…お願いだ…」
植物化を抑えるため太陽の光を避けて脱出を試みる徐倫たちの前に現れたのはグッチョ。
彼は15話に登場した最弱のスタンド『サバイバー』の本体です。
服にめっちゃSURVIVORって書いてあるの笑う。
グッチョの声は鬼滅の刃の我妻善逸や進撃の巨人のコニー役でおなじみの下野紘さんが担当されています。
なんだか憎めないヘタレ感がにじみ出ている…。
グッチョの名前の由来はイタリアのファッションブランドGUCCI。
スタンドサバイバーの名前の由来はアメリカのロックバンド『SURVIVOR』です。ロッキーⅢのテーマソング「Eye of the Tiger」なんかが有名ですね。
「知っているか?人間の肋骨の数は12対24本…男でも女でも背が高くても低くても…違いはないんだ」
救援を求めるグッチョに話しかけ、そっとあばらの辺りに触れるアナスイ。
実はこのシーンはアニオリです。
このとき、グッチョはアナスイのダイバー・ダウンで体の中を『改造』されていました。
それを知らずに戦士風の男DアンGがグッチョに接触した瞬間、改造された肋骨が飛び出しDアンGの腕はバギョバギョに…。
う~ん、『露骨な肋骨(2部サンタナの技)』を彷彿とさせるインパクト。
人体を改造して『罠』にするってかなりえげつない。
原作では、アナスイがグッチョの体に触れるシーンがなくそのままDアンGのところへ行って突然罠が発動するので何が起こってそうなったのかわかりづらい感じだったんですが…
アニオリが「アナスイがグッチョに何かした」という画を挟んでくれたことでスムーズに話が繋がりましたね。
「痛でええよぉおおおおおおおおお」
左腕が大変な事になって泣き叫ぶDアンG…。
野太い声とのギャップがすごい。
DアンGの声を担当するのはハイキューの牛島若利やナルトのダルイ役で知られる竹内良太さん。
竹内さんは「岸辺露伴は動かない(OVA)」の「ザ・ラン」の回でトレーナー役としても出演されていました。
DアンGの名前はイタリアのファッションブランド『Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)』のセカンドライン『D&G』が由来になっています。
慎重に様子を窺っていたにもかかわらずヒドイ目に遭ってしまったDアンGですが、このあとの展開も割と不憫な感じです。
この人は本体よりもスタンドの方が印象的かもしれない…。
DアンGの遠隔操作型スタンドはCV山口勝平
建物の外に出た徐倫はDアンGの遠隔操作型スタンドに緑色の赤ちゃんを奪われてしまいます。
いやいやいや…
この奪われ方はちょっと変ですね?徐倫気づくの遅いしめっちゃぼ~っと飲み込まれてるの眺めてるやん。
漫画のほうでは、隙をついた思いがけない攻撃を受けたっていう一瞬の静寂と緊迫感が表現されてたけどアニメでは「時間の流れ」っていう概念があるから難しいのかな。
すごく重要な存在だと考えてる『緑色の赤ちゃん』をそんなにぼんやりした感じで失ってるのがちょっと違和感ありました。
しかしその違和感もスタンドの強烈な個性でかき消される…。
とにかくキャラと声が濃い。
CVは山口勝平さんです。
山口さんは3部のフォーエバー(ストレングスの本体のオランウータン)、4部の矢安宮重清(しげちー)に続いてジョジョアニメ出演3回目。すごいですね。
そして、飲み込まれた緑の赤ちゃんを吐き出させることは難しいと判断した徐倫とアナスイは、本体の暗殺をF・Fに任せてDアンGのスタンドとともにボートに乗ってその場を離れます。
このスタンド、気持ち悪いのに山口さんの「はいだんな様」がちょっとかわいくて複雑な気持ちになるなぁ…。
PRIVILEGE CARD
名前通称:グッチョ(31)♂
囚人番号MA-20311
刑期5年
罪状婦女暴行 窃盗
略歴幼少のころから彼の周囲の人間はなにかとトラブルを起こし離散していく。彼は周囲の人間をいらつかせる才能を持っている。この刑務所に収容されてからも彼本人ではないが彼の周囲はケンカ騒ぎがたえなかった。その才能に着目したのはプッチ神父で、神父はDIOからもらった、かつて山小屋の番人だった男が持っていたスタンド能力をこのグッチョに与えたのだ。
スタンド名『サバイバー』
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン9巻
スタンド名…サバイバー
本体…?
破壊力ーE スピードーE 射程距離ーE 持続力ーC 精密動作性ーE 成長性ーE
能力…濡れてる地面などを伝わり、100分の7ボルトという本当に弱い電圧で人間の神経を刺激し、大脳の闘争本能だけを引き出し、人間同士を闘わせる。しかも闘うもの同士は死ぬまで闘いを終わらせないだろう。闘争中の特徴としては、お互いの「強い」ところが「見える」。
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン7巻
コメント