©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
魂が入れ替わっているという奇妙な状況をすぐに理解し、チャリオッツレクイエムが落とした矢を拾おうと試みるブチャラティ。
しかし、完全に暴走しあらゆるものから矢を護るスタンドになっているレクイエムの力によって、矢に触れようとした瞬間に自身のスタンドに攻撃されてしまいます。
エピソード35 鎮魂歌は静かに奏でられる その②
ディアボロの精神のありか
手出しができない矢とチャリオッツレクイエムのことはひとまず放置して、一行はディアボロの精神が入っていると思われるブチャラティの体に注目。
ゆっくり起き上がろうとしているその体に対し、ディアボロの中に入っているブチャラティは射殺命令を出しました。
自分の体なのに一切ためらいなし。
ジョルノと視聴者は今のブチャラティの体がどういう状態なのかを知ってるからうん、まぁそうね…という感じなんですが命令されたミスタはタジタジ。
そりゃあそうだ。
この場面で、自己犠牲にためらいが無いうえに現状余裕がないブチャラティと当然のように命令されてもその結論に至る理由を知らないミスタの両者のいろいろを察して「とりあえず動けなくする程度に」と、話をまとめるジョルノは15歳とは思えない。
だけどある意味ものすごく人間らしさを感じた瞬間でした。
そんなジョルノの言葉に納得したミスタはブチャラティの体を攻撃。
動けなくする程度…?
ためらってた割にはまぁまぁエグイとこ攻めてる気がする。
ナランチャのフラグ
「オレ…ネアポリスに帰ったら学校へ行くよ」
緊迫した状況で突如始まるナランチャの決意表明。
回避できそうもない壮大なフラグが建築されました…。
原作ではもうちょっとサラッとしたフラグだったんだけどアニメではなんかいい感じのBGMがすごく主張してくるのでどうあっても無視できない雰囲気になってます。
この回やたらと画面に映り込んでくる鉄格子も嫌ですね。制作陣は絶対意図して描き込んでる。
さらにアニメはオリジナル要素でフラグを追加。
「もしフーゴのやつに会えたら頭悪いってまたバカにされんのもけっこういいかもな。
アバッキオはいなくなっちまったけど…
トリッシュ!あんたは最後まで守り抜くぜ!オレたちが!」
めっちゃ喋るナランチャ…。
フーゴとの日々やアバッキオの姿の回想は嬉しいけど複雑です。
ナランチャの最期
ナランチャがフラグ建築でテンションを上げていたその時…
いつの間にか時間が飛び、手渡された覚えのない弾丸がミスタの手の中から4発こぼれ落ちていました。
4発…!不吉…!!
ディアボロの精神が入っていると思われるブチャラティの体は倒れた場所から少しも移動していないのに一体どういうことなのか?
というかそもそもトリッシュがブチャラティの体からはボスの存在を感じないと言ってたんじゃないのか?
いやいや、そんなことより早く「4」発の弾丸をどうにかしなくては…!
みんなそれぞれにバラバラのことを考えているカオスな状況。
現場の混乱具合が表現された場面ですが、このシーンのわちゃわちゃ感は漫画だからこその見せ方だったのかなと思います。アニメではテンポが悪くてちょっと変でした。
そんなごちゃついた状況のなか、移された視線の先には無残な姿になったナランチャ(ジョルノ)が…
うぅ…ついにナランチャまでもが…。
一瞬で回収されたフラグ。
このシーン、漫画で読んだときはホントに予想外過ぎて「!?」って感じでした。
前述のとおり、漫画ではここまでフラグが目立ってなかったしフラグとなるセリフが発せられたタイミングもアニメよりもっと早かったので全く身構えてなかったんですよね…。
アニメではちょっと匂わせ過ぎてたのでそこまでの衝撃は無かったかな…。
あとは見せ方。
漫画の見開きのほうがインパクトあります。構図がすごい。
しかし、わかってても身構えてても悲しいものは悲しい…。
「どこにも『空っぽ』なんだ 『魂』は!行ってしまった… もういないんだ!」
ここのセリフ、声はナランチャ(山下大輝さん)でした。
最後ナランチャ役の山下さんが自分の役の死を説明するってどういう心境だったんだろう。
すごく気持ちが入ってそうでした。
それにしてもアバッキオもナランチャも「あまりにもあっけなさすぎる」…。
しかしホントにあっけなかった漫画とはちがって、アニメではここでオリジナルの映像を追加してくれていました。
なんと回想ではなく現在のフーゴの姿を出してくるという粋な計らい。
しかもフーゴか歩いてたのはみんなとの思い出の場所、あのリストランテ「Libeccio」の裏道?
そこをエアロスミスの影のようなものが横切ります。
その後影はアバッキオが最期を迎えた場所を通って雲の中へ。
雲を抜けたエアロスミスの影は燕になってさらに上空へ飛んでいきました。
なにこの演出。神ですか。
アイキャッチも雨の音だけだったし。
アニメ班が泣かせにくる。
とても印象的なシーンになっていました。
2つの精神
「あの肉体に今入っているのはわたしが出会った『小僧』だッ!『小僧とディアボロ』は同一人物であり違った精神なんだ…!!」
悲しみの余韻をぶった切ってくる亀(ポルナレフ)の一声。
ここでようやくブチャラティたちはディアボロの秘密『二重人格』に気づきます。
そして現在ブチャラティの肉体に入っている精神とは別に、もう一つのディアボロの精神が矢を追っていると予想した一行は先に矢を手に入れるためレクイエムを追跡。
なんだかぞろぞろとシュールな感じですが…
ブチャラティたちはレクイエムの様子や特徴を探りながら用心深く追跡していきます。
真面目な場面なのにブチャラティがディアボロになってるせいでちょっと面白く見えてしまう…
漫画のほうではそうでもなかったのに。
アニメ版のディアボロのビジュアル、なかなか罪深い。
追跡していく中で再確認できたのは「レクイエムはスタンド使いには矢を触らせない」ということ。
しかしスタンド使いじゃあないものが矢に触れようとするとどうなるのか?
すでにスタンド使いではない自分なら触れるはずと踏んだポルナレフはレクイエムが落とした矢を決死の覚悟で拾い上げました。
レクイエムめっちゃ向かってきてるけど…!
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