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LoVシリーズの物語を追うストーリー解説【第4章破壊王国アケディア】

前回のお話はこちら↓

LoVシリーズの物語を追うストーリー解説【第3章魔界王国ルクサリア】

第4章 破壊王国アケディア

STAGE1 <ヴィアラ火山の支配者>

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より No.029やまたのおろち

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より

No.029やまたのおろち

砂漠と森に囲まれた天然の要害、アケディア王国。
そこは『破壊王』を名乗る
『ロード』が支配する強者の大地。
戦士の前に、
ヴィアラ火山に生きる民の長老がひざまずいた。
「山中に我らのみが知る秘密の道がございます…
そこに案内する代り、
火山に棲む神を殺していただきたい…」
神は年に一度、生贄の花嫁を要求し、
コレを喰らうと言う。
この地の人間は生きているのではない。
生かされているのだ。
『飢えたる蛇神・やまたのおろち』の
食卓に供せられる日まで…
武器を引き寄せ、
瞳を紅く輝かせた戦士にドゥクスが問う。
「人を救える事。敵を討てる事。
どちらが嬉しくて笑ったのだ?」
戦士は答えず、火の山ヴィアラへと軍団を進めた…

『魔界王国ルクサリア』を後にした一行は、広大な砂漠が領土の大半を占める『破壊王国アケディア』へと向かいます。

その地は、人も神も魔も等しく、ただただ強き者のみが生き残る「強者の大地」でした。

まず訪れた『ヴィアラ火山』の麓で、ニド達は人間の民と出会います。

その民達は、『ロード』の宮殿への秘密の抜け道を教える代わりに、次々に生贄を求めてくる【やまたのおろち】を退治してほしいと掛け合ってきました。

ニドはこれを快く承諾しますが、【ベルゼバブ】の一件もあり、ドゥクスの眼にはそれが少し危うく感じたのでした。

そして依頼の通り、蛇神のもとへ辿りついたニド。

花嫁となる生贄を待ちわびていた【やまたのおろち】でしたが、「腹に入れば同じ」理論でお構い無しにニドに襲い掛かります。

難なくこれを撃退するニドでしたが、倒れる間際、蛇神は人間の闇の深さを語りました。【やまたのおろち】は人間によって召喚され、火山の噴火や『破壊王』から人間を護っていたのだと。

ニドの心に、少しずつ迷いが生じ始めるのでした。

 

※余談※
【やまたのおろち】は人の手のような形をしていますが、親指が父、人差し指が母、以下中指から長男、長女、次男です。今回、花嫁という名の生贄を待ちわびていたのは長男の中指くんです。



STAGE2 <黒い森の守護者>

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より No.026ペガサス

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より

No.026ペガサス

それは樹林の迷宮だった。
踏み込んだ旅人は二度と還らぬと言われる
『レナール大森林』。
密生する木々の根元に覗くは、
かつて街道を覆っていた石畳。
この12年、森は信じがたい早さで拡大していた。
まるで森そのものが世界の全てを喰らう
意思を持つかのごとく…
日の差し込まぬ黒い森を幾日も彷徨った末に、
戦士の目の前に広がるのは、
ただならぬ死の匂いに包まれた太古の遺跡…
純白の翼を持つ聖獣が
戦士を見据えて待ちかまえていた。
『黒い森の守護者・ペガサス』――
その目に宿るのは激烈な敵意だった…

火山の麓の民に教わった道を進み、『レナール大森林』の奥で再び太古の遺跡に差し掛かりました。

この地は、遥か昔に『創世主』の力の秘密を暴こうとした『古代アルカニア人』の都市があったそうですが、それが古代の神々の怒りに触れ、黒き森で封印されたのだとか。

ニドの目の前に、【ガルーダ】と同じように、遺跡を護るために『使い魔』となった【ペガサス】が姿を現します。

12年前に、ある人間の王が『創世主』の秘密が記された古代の碑を持ち去り、神々に仇なしたのだと、敵意を露にし怒る【ペガサス】。

野望のために『創世主』の力を得るどころか、『大崩壊』を引き起こした人間に最早英雄の資格など無いと、遺跡の守護者は攻撃を開始します。

「神々の怒りが蔓延したこの世界から這い出る事が、神々に刃向かう事だと言うのならば、我ら喜んで「神」と呼ばれし者にすら剣を向けよう!」

おそらくは父の行いに負い目を抱くニドの代わりに、導きの戦士ドゥクスが迷い無く、そう吼えたのでした。



STAGE3 <破壊王の宮殿>

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より No.012ラース・ジャイアント

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より

No.012ラース・ジャイアント

かつて隊商たちが行き交った広大な『オグド砂漠』。
『紅蓮の瞳の戦士』の軍団は、
破壊されたオアシスの宮殿が、
ゴブリンの軍団に鞭打たれる人間たちの手で
再建されている光景を目の当たりにした…
「働け働け! 人間ども! 柱を建てろ! 壁を積め!
この宮殿は『破壊王』様への捧げ物!
『破壊王』様の怒りを鎮める、ぶっこわしの生贄だ!
こいつで鬱憤を晴らしてもらわんと
世界が全部砂になるぞ!」
やがて地平線の彼方、
渦巻く砂嵐の中に異形の巨人が姿を現す…
『破壊王・ラースジャイアント』――
『オグド砂漠』はこの12年で、
その面積を倍に増やしたと言う…

『破壊王』の破壊衝動を発散するためだけに建てられた「供物の宮殿」を目にした一行のもとへ、砂嵐と共に【ラース・ジャイアント】が姿を現します。

ニド達を見つけるや否や、赤子のように泣き喚く『破壊王』。『大崩壊』以来、彼の仲間たちは『アルカナ』の奪い合いで皆死んでしまい、今はもう一人ぼっちなのだと。

その発端となった人間を許す事ができない【ラース・ジャイアント】は、猛然とニドに襲い掛かります。

全部アルド二世の所為だと恨み泣き吠えながら、「怒りの正義の無敵のアイアンボール」を振り回す【ラース・ジャイアント】を前に、その人間の息子であるニドは苦渋の表情を浮かべます。

妹を犠牲にして生き延びた命、世界を滅ぼした大罪人の血、己の内に潜む悪魔のような狂気…。

ニドの迷いを、ドゥクスは厳しく叱咤し、諭すのでした。

 

※補足※
『ラース(憤怒)』なのにアケディア(怠惰)の『ロード』とはこれいかに?

神話上『暴食』の罪を司る悪魔である【ベルゼバブ】もそうですが、この時代の『ロード』達には、それぞれの国名と然程深い関わりが有りません。

原罪の名がついた国名は、『創世主』に恋焦がれ、後を追った『古代アルカニア人』が自分たちに課した原罪を隠すために付けた呪系言語なんだとか。

この時点では意味不明ですが、後に『スペルヴィア』の魔術学院において史上最高の天才がその謎を解き明かします。

つづく…。

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