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【LoV4】創魔カード《九紋龍史進》の概要と性能についての考察

lov4 九紋龍史進

© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. 

ロードオブヴァーミリオン4(以下LoV4)の創魔ユニット考察のコーナー。

最終アップデートを迎えましたが、中途半端に終わるのも気持ち悪いので出来る限り記事の更新を続けようと思います。

という事で第18回は【九紋龍史進】(くもんりゅう ししん)を見ていきます。

【九紋龍史進】は、「三国志」「西遊記」「金瓶梅」と並ぶ、中国の四大奇書である「水滸伝」に登場する人物で、宋の反乱軍の首領・史斌がモデルであるとされています。

天微星の生まれ変わりで、梁山泊の第二十三位。上半身に9匹の青竜の刺青があることから「九紋龍」と呼ばれ、百八星の中で一番最初に登場するも後半あまり活躍しない、ちょっと残念なキャラクターです。

LoVでは黒髪ショートカットの女の子として登場します。

裕福な名主の生まれながら男顔負けなほどに腕が立ち、【太乙真人】に彫られた『九紋龍の仙彫り』から【九紋龍史進】と呼ばれ、その凄まじい武力と共にその名は知れ渡っていました。

ある日【朱武】とその仲間である陳達、楊春と出逢い、【史進】は少華山賊団の頭領になります。

その後、悪い太守に目を付けられ妾にされそうになっていた矯枝という娘と出逢い、彼女を助けようとしていました。しかしその戦いの最中、太守の兵が放った矢に貫かれ、矯枝は死んでしまいます。

戦うことに夢中で矯枝の危機に気が回らなかった【史進】は自分を責め、嫁入り前の彼女を死なせてしまった事に負い目を感じ、女らしく生きる事をやめてしまいます。

ちなみにこの時から、一人称は「アタシ」から「オイラ」に変わります。

その時に出会った梁山泊第十三位の花和尚魯智深と、第六位の【豹子頭林冲】に深く関る事になり、【史進】達は梁山泊に加わることに。

それからしばらくして、【史進】の心を縛り続ける「矯枝の死」が『教会』の目に止まってしまいます。

【ヒグー・ドレイル】の造りだした矯枝の幻影に精神を蝕まれ、【史進】は『忌み種』を仕込まれてしまいました。

『忌み種』に侵蝕された【史進】を【朱武】と【林冲】が助けようとしますが間に合わず、『13の鍵』の1人となってしまいます。

【林冲】は病に侵された身体が限界を迎え力尽き、陳達と楊春も、道中の【ビリー・ザ・キッド】との戦いで死んでしまいました。

共に歩んだ仲間を全て失った【朱武】ですが、いつか必ず【史進】を迎えに行くことを決意します。

百八の宿星を持つ【史進】達は、命を終えると混沌の脅威が迫る別世界に『転生』します。

時が流れ、東京に『転生』した【史進】は「九条 歩」という名の少女を『憑代』とし、『憑依』していました。

【史進】としての記憶を失ってしまっている歩は、いつからか鎧を着た赤毛の侍の幽霊が見えるようになり、困惑していました。

しかしある日、その幽霊とバッチリ目が合ってしまった歩は意を決して幽霊に話しかけます。

正体不明の赤毛の幽霊は、レムギアの世界で死ぬことなく、生きたまま世界を渡り【史進】を迎えに来ていた【朱武】だったのでした。

記憶を取り戻した歩、改め【史進】はいつもの様に【朱武】と軽口を言い合い、涙と笑顔をこぼします。一応その間も【青面獣楊志】が混沌勢力と絶賛バトル中なんですが、一旦のハッピーエンド。

この後は【武吉】と出逢い、おそらく仙人達の戦いに加わるんだと思います。

男と間違われるとブチ切れたり、実は押し花が趣味だったり、【一丈青扈三娘】に貰った可愛い服をこっそり着てみたりと、完全には女らしさを捨てきれていない様子の【史進】。

登校拒否かつフリーターのレディースで幽霊が見える17歳の女の子という設定盛り盛りなキャラクターとしてLoV4に復活した彼女ですが、果たして幸せになる事ができるんでしょうか。

CVはマリエッティの愛称でお馴染み三宅麻理恵さん。「アイドルマスター」の安部菜々役や、「銀の匙」の御影アキ役などを担当されています。

イラストレーターは匡吉さんです。LoVRe:2の【~傾星の妖狐~】のイラストがとても奇麗で特に印象に残っています。



九紋龍史進の基本性能

30コスト ディフェンダー


召喚アビリティ:なし

攻撃力70  防御力50  精神力30


武装アビリティ:なし

攻撃力90  防御力70  精神力50


血晶武装アビリティ:スロウブースト(DEF↑)

スロウアタックの「移動速度を下げる効果」が上がる。

攻撃力140  防御力140  精神力80


アーツ:天微九紋龍 (50マナ)

自身の攻撃力・防御力・最大HPが上がる。このアーツは自身が血晶武装しているとき、かつ試合中1回しか使用できない。

召喚時のステータスは、同じく百八星で仲良しの【朱武】と等しく、高い攻撃力と最低クラスの精神力が特徴です。

初手として選択しやすいですが、スロウアタックの弱さが目立つので敵の荒らしユニットに対してあまりプレッシャーをかけられません。

血晶武装すると「スロウブースト」が発動するのである程度マシにはなりますが、精神力の低さはそのままなので、弾き飛ばされて逃げられる事が殆どです。

アーツを発動すると攻撃力と防御力が40ずつ、最大HPは150上がって50コストユニット級のスペックにサイズアップする事ができます。

早めに強化したいところですが、発動後一定時間、強力な追加効果が付随するのでアーツを発動するタイミングが重要になってきます。

戦況によって思い切った判断が必要になるのである程度の慣れは必要ですが、30コストのユニットとしては破格の強さを持っています。

注意するべきは、アーツ発動後も精神力はそのままで80しかないという点。

ディフェンダーとしての仕事はあまり期待できないので気をつけましょう。

種族別の性能

lov4 九紋龍史進 CG

© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. 

人獣

EXアビリティ:少華山誓・風鋼

自身の持つアーツ「天微九紋龍」に、「一定時間、移動速度が上がり、弾かれなくなる効果」を追加する。

30秒間、移動速度が上がり「フリックガード」が搭載されます。

速度の上昇率はかなり高く、多分+50%ぐらいで【風魔小太郎】とほぼ同じスピードになります。

短い時間限定ですが、大半のユニットを捕まえる事ができる恐怖のディフェンダーとして活躍することが出来るので優秀です。

アーツを終盤まで大事に取っておくよりは、早めの段階で発動してパワーアップし、敵の中コストアタッカーを超速度で撃破し、序盤~中盤のうちにアドバンテージを取るのが良いと思います。

アーツで強化してもステータスは劇的に高くはならないので、防御力が高い大型アタッカー相手だと倒しきれない事もあります。アーツを使用するタイミングを見極める事が大事ですね。



神族

EXアビリティ:少華山誓・林盾

自身の持つアーツ「天微九紋龍」に、「一定時間、防御力が上がり、HPを回復する効果」を追加する。

HPを500回復し、30秒間防御力が40上がります。

血晶武装している30コストのユニットの最大HPは500なので、主人公のアビリティや【イリス】のアーツでHPを強化していない限り、アーツを発動した時点で全回復します。

最大HP増加の基本効果もあってHP650で戦闘を仕切り直せるので、敵タワーを長時間荒らす戦法が得意なユニットです。

例えるならLoV4初期に流行った「回復レイド【クールマ】」みたいな感じです。【クールマ】と違って荒らしきった後もある程度の戦力として活躍できるので、試合を通して出番が多いのが優秀ですね。

また、主人公アビリティでATKアップ、更に【ヴィーザル】を採用している場合、アーツ未発動でも【神族九紋龍史進】の攻撃力が158になるので、防御力10までの根元相手にスパクリスマッシュ+通常スマッシュで2確となります。

より荒らしの性能が高くなると思うので、是非優先して採用してみて下さい。

ただし、最速で荒らしにいくと50マナ溜まる前に死滅してしまう可能性も出てくるので、無理はしないように注意です。

魔種

EXアビリティ:少華山誓・火剣

自身の持つアーツ「天微九紋龍」に、「自身と自ユニットの攻撃力が一定時間上がる効果」を追加する。

30秒間、自身の攻撃力を+10し、自身を含む全ての自ユニットの攻撃力を+10します。つまり【魔種九紋龍史進】は合計で+20の強化になります。

50マナ消費してこの強化値と効果時間では一見微妙な印象を得るかもしれませんが、種族不問な上、任意のタイミングで全体強化できるので中々強力です。
しかし【魔種九紋龍史進】は他の種族と違って、アーツを終盤まで温存しておく事も多くなります。

結果、【史進】自体のステータスを上げるタイミングが遅くなりがちなので、他の種族よりは少々扱いにくいかもしれません。

また、5種族中唯一、自身の死滅を回避できない効果になっていますので無理は禁物です。

枠を争うのは同じく創魔で安定感抜群の【魔種ポポイ】。瞬間火力は【魔種九紋龍史進】に軍配が上がるので、差別化して自分のデッキに合う方を選びましょう。



海種

EXアビリティ:少華山誓・流瞬

自身の持つアーツ「天微九紋龍」に、「ゲートに帰還してHPが回復し、移動速度が一定時間上がる効果」を追加する。

アーツを発動するとHPを(多分)200回復した上でゲートに即時帰還し、60秒間移動速度が上がります。

血晶武装しているアタッカーとほぼ同じ速度になっていたので、+20%の強化でしょうか。

回復効果と最大HP+150のおかげで帰還後すぐ出撃してもある程度の活動が可能です。

敵タワーを極限まで荒らしてアーツを発動し、味方タワーを荒らしに来ている敵ユニットを撃破してそのままカウンター、という使い方が理想的ですね。

狙いすぎてタイミングを逃しては元も子もないので、離脱か防衛か、どちらかで戦果を上げれたら上々だと思います。

あと、速度上昇の効果が結構長いのが良いですね。【人獣九紋龍史進】と同じく、早めに発動して敵の戦力を削っていきましょう。

不死

EXアビリティ:少華山誓・花転

自身の持つアーツ「天微九紋龍」に、「自身が死滅したときにマナを生み出し、最大HP・攻撃力・防御力が上がった血晶武装状態で再召喚可能となる効果」を追加する。

【ベドラム】と【フェニックス】を合わせたようなアビリティです。自身が死滅したとき、30マナを生み出します。

丁度、死滅後の再召喚に必要な分のマナが手に入るので、万が一の保険としての運用になると思います。

もちろん、死滅後すぐ再召喚させずに後続を作るのに30マナを使ってもいいので、対面とのジョブ相性が不利な場合はアタッカーにスイッチするなどして臨機応変に動きましょう。

一応、復活に時間がかかりますが、【海種九紋龍史進】のような使い方も出来なくはありません。ですが、たまたま上手くいけばラッキーぐらいで考えておきましょう。

他の種族と異なり、追加効果の効果時間が無いためアーツ発動のタイミングは自由です。

50マナ溜まった時点でジョブ相性が有利ならすぐに強化してもいいですし、発動中の無敵時間を利用してデコイとして使うのもいいと思います。

【ナムタル】や【ナイトメア】は相性がいいので、【不死九紋龍史進】を採用する場合は是非。


【九紋龍史進】は序盤のタワー戦を安定させ、中盤にアーツでアドバンテージを取り、終盤は強化されたステータスで準主力級の戦力になれるという、終始腐りにくいデザインのユニットです。

基本的にあまり仕事がない30コストのディフェンダーユニットであることを考えると、非常に優秀だと思います。

相手が採用している場合は低コストだと油断しないようにしましょう。

特に【人獣九紋龍史進】と【海種九紋龍史進】は強襲性能が高く、気付いたときには既に手遅れなんてこともしょっちゅうです。

基本的なことですが、対面のみならず、逆サイドの敵チームに【九紋龍史進】がいるのかどうかをしっかり確認しておきましょう。

【ロードオブヴァーミリオン4】ユニット別の考察記事まとめ
© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. スクエニのアーケードゲーム『ロードオブヴァーミリオン4(以下LoV4)』、新システム『創魔』が実装されてしばらく経ちました。今更な

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