© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD.
ロードオブヴァーミリオン4(以下LoV4)の創魔ユニット考察、第11回は第2弾創魔【エキドナ】を見ていきます。
カラーギャング「ブルースカル」のリーダー・葵順のパートナー使い魔にして、ストーリーモードでボスキャラとして登場していた【エキドナ】が満を持して登場しました。
元ネタとしての【エキドナ】はギリシャ神話に登場する怪物で、下半身が蛇で、背に翼の生えた女性の姿をしています。
意味は「蝮の女」だそうです。(ちなみに英語だとechidnaは「ハリモグラ」という意味なんだとか。全然違いますね…)
【エキドナ】はとにかく子沢山で、有名なところでいえば【ケルベロス】や【ヒュドラ】なんかがお子さんになります。
LoVにおける【エキドナ】も、夢は「大家族」という、わが子への愛が果てしないお母さんキャラ。生まれた子供は火を吐いたりして狂暴なので、男の子か女の子かすぐにわからないと助産婦さん(?)が証言しているようです。
LoV2からストーリーモードの敵キャラとして登場し、かつてアヴァリシア王家を支援していた「協会」の本部があったアルカニア遺跡を襲撃、破壊した張本人。
ニド(リシア)に倒された後、なぜアルスと葵順のパートナーとなったのかは不明です。
CVは大島由莉子さん。妖艶な【エキドナ】を、クールな声で際立たせてくれています。
イラストレーターは猫将軍さん。人型キャラは勿論、モンスター色の強い人外キャラのイラストも担当されていて、いかにも「ダークファンタジー」なカッコいいイラストが素敵です。LoV3の【黄泉神】がとても好きです。
エキドナの基本性能
70コスト マジシャン
召喚アビリティ:なし
攻撃力120 防御力90 精神力80
武装アビリティ:なし
攻撃力160 防御力130 精神力100
血晶武装アビリティ:海母幻影 (ATK↑・DEF↓)
『幻影』状態になる。『幻影』状態は一定以上のダメージを受けると解除されるが、帰還後に再出撃すると、再び同状態になる。このダメージに、敵ユニットのアビリティ効果によるものは含まない。
攻撃力220 防御力150 精神力130
状態『幻影』:自身の通常攻撃にマジシャン属性の複数追撃効果を付与する。
少し軽くなった【アフラ・マズダ】のようなユニットです。
防御力こそ低いですが、攻撃力は同コスト帯と比較しても高く、精神力も130と充分。
【アフラ・マズダ】と違い、【エキドナ】の攻撃力がどれだけ上がっても『幻影』による追加ダメージは変わりません。
おそらく攻撃力33相当の2回攻撃を追加します。えらく中途半端、かつ低めな数字ですが、シューター攻撃でも一般的な10コストユニットをスパクリ一撃、ディフェンダーであればスパクリでなくても一撃です。
血晶武装しているユニット相手には確実に最低保証ダメージになりますが、アタッカー・マジシャン相手には固定10、ディフェンダー相手には固定30と考えると普通に強いです。
『幻影』解除の条件は残HPに起因するものではなく、『幻影』発動後に受けた総ダメージを参照します。
血晶武装直後、もしくは再出撃してから合計500ダメージを受けると『幻影』解除になります。
つまりHP100とかで再出撃しても『幻影』状態で攻撃できるので、タワー防衛戦で回復しながらの迎撃でも活躍できます。
逆を言えば、『幻影』状態を再発させるには、どれだけHPに余裕があっても一度タワーかゲートに帰還しなければいけません。戦闘中に他ユニットの回復アーツやアルティメットレイドで回復しても『幻影』状態は再発しないので注意しましょう。
『幻影』状態の維持は後述のEXアビリティの発動条件にも関ってくるので、こまめに帰還することを心がけましょう。
種族別の性能
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人獣
EXアビリティ:慈しむ愛
最大HPが増える。さらに、『幻影』状態が解除されるダメージ量が増える。
HPが100上がって800に、そして『幻影』解除のダメージ量が650まで上がります。
単純に低い防御力を補える良アビリティ。『幻影』状態を維持しやすくなるのも良いですね。
感覚的にLoV3の【クトゥルフ】のようなもので、耐久力があって固定ダメージをばら撒くマジシャンは環境に出て来易いです。
とはいえ防御力は150のまま、アタッカーに狙われると死滅の危険性が高いですが、並のユニット相手であればHP差と自慢の高火力で殴り勝てることもしばしば。
人獣にはHP回復速度を上げるユニットが居ませんが、【イリス】や【矢口ハルオ】など、耐久性能を上げるサポートが優秀なので組み合わせても良いかも。
神族
EXアビリティ:添える愛
『幻影』状態に、「受けるクリティカルダメージを減らす効果」を付与する。
防御力160の【神族エキドナ】が、攻撃力250の【サルーイン】から受けたダメージが124だったので30%カットとみてよさそうです。
相手の攻撃力が大きいほど大きくダメージを減らせる良いアビリティですが、【エキドナ】は防御力が低く、減らせる対象はクリティカルだけなので過信は禁物。
『幻影』状態が解除されてしまうとクリティカルカットは失われてしまうので計算違いを起こさないように要注意です。
神族お得意の防御系サポートでうまく立ち回りましょう。
魔種
EXアビリティ:見護る愛
『幻影』状態に、「自身が受ける最大ダメージを、一定値に制限する効果」を付与する。
「ダメージリミット」のアビリティ、例え攻撃力999のユニットから攻撃されても一定値までしかダメージを受けない素晴らしい効果です。
種族・コスト・ジョブ・アビリティすべてがもろ被りの【酒呑童子】は忘れられたのでしょうか?ネツァサポートがなければ攻撃力も防御力も【魔種エキドナ】の方が上です。
ただし、【酒呑童子】は最大ダメージが50なのに対して、【魔種エキドナ】は最大ダメージ80。比較すると少しダメージが通りやすいです。
追加ダメージ持ちで攻撃重視の【魔種エキドナ】か、「ダメージリミット」の効果が高くネツァデッキで活躍できる【酒呑童子】か、一概にどちらかとは言えないですね。
攻撃力が高いユニットは代償として防御力が低く設定されている事がちらほらありますので、殴り合えば勝てる相手が増えそうです。ですが、やはり『幻影』の解除には気を付けましょう。
海種
EXアビリティ:迸る愛
『幻影』状態に、「自身が受けるダメージを、一定確率で0にする効果」を付与する。
【アンゴルモア】が持つ、所謂「ガチャ」系アビリティ。
かなりの頻度で攻撃を無効化していました。体感50%くらいでしょうか?ちょっとコレやばいと思うんですけど。
例えばで言いますと、【エキドナ】が本来100ダメージを受ける攻撃を10回受けたとしましょう。
【神族エキドナ】の場合100ダメージ×0.7×8回+100ダメージ×2回=760ダメージ。死滅です。
【魔種エキドナ】の場合80ダメージ×7回+100ダメージ×3回=860ダメージ。死滅です。
【海種エキドナ】は、発動率が3割、つまり10回の内たった3回発動すればその時点でダメージカット量は全種族中トップです。
とはいえ狙ってダメージを減らすことができないアビリティなので、不運の極みになれば一度も発動しないこともあります。
行動プランが立てづらいので個人的にはあまり好きではありませんが、相手に「戦いたくない」という気持ちを与えられるのは大きい。
【大野晶】のサポートも視野に入れて、一方的に敵ユニットを駆逐していきましょう。
不死
EXアビリティ:捧げる愛
『幻影』状態に、「移動速度が上がる効果」及び、「『毒』状態になる効果」を付与する。
まず勘違いしてはいけないのが、「『毒』状態にする効果」ではなく、「『毒』状態になる効果」であるということ。
つまり「ポイゾアタック」ではなく「HPメルト」、デメリット効果です。【天草四朗時貞】と同じく、毎秒1ダメージを受け続けます。
その代わりに移動速度はかなり上がります。
40コスト撃破後の【モルモー】と並走できたので、移動速度+25%だと思います。
デメリットを考えてもお釣りが来るほどの大きな上昇率なので決して弱くはありません。
ちなみに、「自身の」アビリティ効果によるダメージである『毒』ダメージは『幻影』解除条件に含まれます。例えば、再出撃してから10秒後に480ダメージを受けたら、その10秒後には『幻影』状態が解除されます。
その点も踏まえ、直接的に耐久性能が上がらない【不死エキドナ】は、他の種族よりも死滅しやすいということは覚えておきましょう。
使用した感じは【ヘカテー】と同じく、高火力だが扱いが難しい繊細なユニットという印象。
根元スパクリワンパンなのは強いですが、【エキドナ】が完成している時間帯ではほぼ確実に、ある程度大きめのアタッカーが盤上にいますのでディフェンダーのお供がいないと厳しいです。
第2弾創魔実装から同コストアタッカー【オーディン】も流行っていますので、現状は活躍の場はちょっと少ないかも。
メタがまわって大型ディフェンダーが増えてくるとかなりの強さを発揮できると思います。
【エキドナ】を使うときには他のマジシャン以上にHP管理を気をつけましょう。
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