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LoVシリーズの物語を追うストーリー解説【第3章魔界王国ルクサリア】

前回のお話はこちら↓

LoVシリーズの物語を追うストーリー解説【第2章廃墟王国グーラ】

第3章 魔界王国ルクサリア

STAGE1 <地の底の翼>

「ロードオブヴァーミリオン」画集 黒-魔種・機甲・不死-編より No.055ガルーダ

「ロードオブヴァーミリオン」画集 黒-魔種・機甲・不死-編より

No.055ガルーダ

魔界王国とはまさしくこの光景か…!
ルクサリアの国境は万を越える魔種の軍勢で
溢れていた。
軍団が切り込もうと、それは不毛な消耗戦。
その日、ドゥクスが野営地に一冊の古文書を持ち帰る。
「ルクサリアへ抜けられる
秘密の道があるのをご存じか?」
サガルマサ山脈の東端に口開く地底の遺跡、
『バジャの迷宮』。
いつの時代の物とも知れぬ遺跡の奥へと
戦士は踏み入る。
松明を頼りに闇の中を進んで四日目に、
突如として闇は裂けた。
『輝ける守護鳥・ガルーダ』――
まばゆく燃える守護取鳥の目には、
侵入者への怒りが燃えていた…

第三の『ロード』を倒すため、『魔界王国ルクサリア』を目指す一行。

しかし、ニドたちが目にしたものは、進路を遮る夥しい数の魔種の軍勢でした。

流石に正面突破は断念し、『バジャの迷宮』を通って迂回する事になりましたが、そこに遺跡の守護鳥【ガルーダ】が立ちはだかります。

この遺跡に眠る『太古の偉大な知識』を狙った、悪魔の手先だと勘違いされたニド達。

【ガルーダ】は問答無用で攻撃を開始します。

戦闘を終え誤解が解けると、【ガルーダ】はニドを認め、『太古の知識』について語りだしました。

それはとても危険なもので、12年前にとある人間が『太古の知識』の一部を持ち去り『大崩壊』を起こしたのだと知らされます。

つまり、ニドの父親であるアルド二世がこの『バジャの迷宮』を訪れていた訳ですね。

【ガルーダ】はそんな『太古の知識』が魔界王国の『ロード』の手に渡らないように、自ら『使い魔』となって遺跡を護っていたのでした。

そして【ガルーダ】はニドに「悪魔は君の悲しい思い出を狙ってくる」と助言を残し、力尽きてしまいます。

「もう少し早く君と出会えていたら、悪魔ではなく、君の仲間になりたかった。」

ニドは【ガルーダ】に託された願いを胸に、『ロード』がいる『首都シヴィラダ』を目指します。



STAGE2 <凍結の呪獄>

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より No.061わだつみ

「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より

No.061わだつみ

いったい何日、一面の氷雪の中を進んだろう?
迷宮を抜けた先に広がるは見渡す限りの氷と雪。
いくつもの凍りついた村を見た。凍りついた亡骸を見た。
ルクサリアを支配する悪魔は
この高地から短い春すらも奪った。
この地の春を讃える娘たちの歌声は二度と戻らない…
氷雪のベールの奥から、
ゆるやかにのたうつ巨影が姿を現す。
遠く東方の伝説に聞く海の神が
来訪者たちを見下ろしていた。
『呪獄の海神・わだつみ』――
その目が宿す絶望はどんな深海の闇よりも深い…

『バジャの迷宮』を抜けると、そこは生物が住みえぬ極寒の地『シュピーヌ雪原』でした。

『首都シヴィラダ』へ向かうには、この雪原を越えなければなりません。

そして一行が進むその道を遮るものは、凍てつく死の風だけではありませんでした。

ニド達の眼前に現れたそれは、悪魔の治めるこの国に居る筈のない、ましてや、全てを凍らせる極寒の山中に存在などする筈のない、海の神【わだつみ】でした。

神としての誇りも勇気も、何もかもを失った【わだつみ】がニド達に襲い掛かります。

しかし悪魔の軍門に降ったその力では、今のニドを止める事は出来ません。

敗北を認めた【わだつみ】は、ニドに全てを語ります。

『ルクサリア』を統べる悪魔の女王は他者の「苦痛」と「絶望」を好み、その美酒を永遠に味わうためにこの国を築いたのだそうです。

そして人間を滅ぼすのではなく『飼育』し、毎日20人もの人間を殺し続けていました。

【わだつみ】はそれを阻止しようと立ち向かいましたが、悪魔の女王は1つの取引を持ちかけたのです。

それは、1日に殺す人間の数を半分にする代わりに、神の身でありながら悪魔の『使い魔』となる事。

そうする事で悪魔の女王は、【わだつみ】の「苦痛」をも自らの快楽としていたのです。

7つ全ての『アルカナ』を、そんな正真正銘の悪魔の手に渡らせるわけにはいかない。なんとしても悪魔の女王を討ち滅ぼすのだ、と、海の神は人間であるニドに世界の命運を託すのでした。



STAGE3 <魔城ルクサリア>

「ロードオブヴァーミリオン」画集 黒-魔種・機甲・不死-編より No.060ベルゼバブ

「ロードオブヴァーミリオン」画集 黒-魔種・機甲・不死-編より

No.060ベルゼバブ

城壁に連なるは串刺しの屍。
路地に漂うは麻薬と死の臭い。
街角に響くは悪魔を讃える歌。
通りを駆けるは生贄狩り。
人間狩るはまた人間。悪魔の寵を得るために…
かつてこの王都が大陸屈指の芸術の都だったと
誰が信じよう?
今この都はかく呼ばわる。『魔都シヴィラダ』――
白骨馬車より降り立った、角を生やした御者が一礼。
「客人を宴にご招待したいと女王陛下が申しております」
戦士の見上げる彼方の空に漆黒の城が
嘲笑うように聳え立つ。
『魔界公妃・ベルゼバブ」の居城、
『魔城ルクサリア』が…

かつての芸術の都は、今や悪魔に苦痛と絶望を献上するためだけの醜悪な魔都へと成り果ててしまっていました。ニドの持つアルカナを奪おうと、『魔界王国ルクサリア』の『ロード』【ベルゼバブ】は一行を城に招き入れました。

そして女王は高笑いをし、ニドが抱える昏い心の傷を抉り始めます。

『リシア』――。今は亡き、最愛の妹の名を軽々しく吐く【ベルゼバブ】。

『大崩壊』の日に妹は自分の代わりに死に、そのおかげで自分は生き延びている…。そんな「命の負い目」が、12年間、ニドを苦しめていました。

今まで出会ったどの『ロード』とも違うその邪悪な女王は、【ガルーダ】の助言の通り、ニドの悲しき思い出に踏み入り、挑発し続けます。

ニドは怒りに任せ、殺意を振りまく刃で【ベルゼバブ】を貫きます。

しかし対する【ベルゼバブ】は、ニドを笑いました。

「悪魔は、人間の魂の中に存在する」。

非道の悪魔を斬ったニドの顔は、それこそ悪魔のようだったのでした…。

つづく…。

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