そこの『犬のゆか絵』のところに鍵(キー)がおいてある。
その鍵(キー)はわたしのところまで娘を安全に連れて来れる「乗り物」の鍵(キー)だ。
一行のもとに送られてきたボスからの指令を頼りに、ジョルノとアバッキオ、そしてフーゴの3人はポンペイの遺跡へと向かいます。
エピソード12 ボスからの第二指令
ポンペイ遺跡へ
伝統を守って計画的に設計された街、ポンペイ。
古代ローマ当時の建造物や街区を残す唯一の街だそうで、円形劇場や神殿、娼館、浴場など観光地としてもたくさんの見どころがあります。
遺跡へと向かう道すがら、フーゴが車を運転しながらポンペイについての説明をしてくれました。
ここはナレーションが入るかなと思っていたんですが、フーゴのインテリな個性をアピールするいい機会になりましたね。
しかし、この説明のためにアニオリでドライブシーンを追加したのかと思いきや…
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
「次とかそういう話じゃあないんだよ、そういう話じゃあ!!」
エェ…
ジョルノのナビゲーションミスに突然キレるフーゴ。
こっちが本命だったのか…。
トリッシュとの出会いでもキレるシーンが追加されてましたが、どうしても印象が薄くなりがちなフーゴのキャラ付けをしたかったんでしょうか。
う~ん…これ見よがしにキレキャラを推されるとなんだかちょっと違うんじゃあないかという気がしてくる…。
フーゴはキレたらヤバいヤツという印象なんだけど、あんまりすぐキレるとただのイライラしてる人みたいだなぁ…。
さらにアバッキオに止められたあとも、イマイチ納得がいかない様子でブツブツ物騒なことを言ってましたね。(ひきころ…?汗)
まあ確かにジョルノのナビはポンコツだったので怒りたくなる気持ちは分からなくもないですが。
イルーゾォ
ともあれ遺跡に到着した3人。
しかし落ち着く暇もなく、フーゴは不自然に設置された鏡の中に次の刺客イルーゾォの姿を見つけます。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
作画ミスみたいに見えるけど大丈夫。原作も大体こんな感じ。
そしてジョルノとアバッキオには見えていないイルーゾォのスタンド能力によって、フーゴは一人鏡の中に引きずり込まれてしまいます。
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「『何を取りに来たのか!?』教えてもらおうか?フーゴ!」
暗殺チーム二人目の刺客、イルーゾォの声を担当されているのは成田剣さん。
イルーゾォは何となくいじめっ子みたいな雰囲気で、もう少し高めの声をイメージしてました。
成田イルーゾォはセクシーボイスですね。
ちなみに、名前の由来はイタリア語で『幻影』を意味する『illusione』。
フーゴの過去
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
本来はアバッキオの過去が語られていたイルーゾォ戦ですが、そのエピソードはズッケェロ戦で先に紹介されたので、ここにフーゴの過去エピソードが入ってきました。
原作ではイルーゾォの調査メモの内容として読み上げられるだけだったフーゴの過去。
それがアニメになって、ちゃんと他の仲間たちと同じように過去エピソードを描いてもらえてよかったです。
もともとの情報が少ないので、ナイフを持って父親の背後に迫るシーンや教授をぶちのめすに至った経緯などはアニメオリジナルになりましたね。
確か、小説『恥知らずのパープルヘイズ』ではおばあちゃんのことでカッとなって教師を暴行した…みたいな過去が語られていたような気もしますが…
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どちらがどうこうという前に、アニメの教授の変態ぶりは普通にフーゴじゃなくてもああなりそう。
壁に飾られたオブジェもなかなか悪趣味ですね。
このシーンは、フーゴの過去に何があったのかを荒木先生に確認してその話をもとにシナリオを作ったそうです。
かくしてそんな幼少期を経てパッショーネに入団したフーゴが、ブチャラティの作るチームの一番初めの仲間となりました。
パープル・ヘイズ
さて、イルーゾォに煽られて意気揚々とスタンドを呼び出したフーゴですが…
フーゴのスタンド、パープル・ヘイズが現れたのはジョルノとアバッキオがいる”鏡の外の世界”でした。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
その名の通り紫色の煙をまとって、いかにもヤバそうな雰囲気を醸し出すパープル・ヘイズ。
すごくかっこいいデザインのスタンドなので、使いどころが難しい能力なのが惜しまれます…。
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「もうゆっくりじゃあねえ早く来いッ!」
「パープル・ヘイズから離れるんだッ!早くしろーーッ!!」
突如出現したパープル・ヘイズに大慌てのアバッキオ。
このときの慌てぶり…これまでの諏訪部アバッキオの演技の中で一番好き(笑)
確かに、殺人ウイルスをばらまくという恐ろしい能力が分かっていたらこんな反応になってしまうのも納得ですね。
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「うばしゃあああ」
よだれを気にしていたお茶目な姿から一転、壁にかかった鏡を攻撃するパープル・ヘイズ。
一見わけのわからないその行動にメッセージが込められていると感じたジョルノは、その場を放置して鍵を取りに行こうとするアバッキオに対し、先にフーゴを助けるべきだと主張します。
3人とも全滅する危険を冒すことがまずいという意見と、敵の能力の謎を解かずに動くほうが危険だという意見…双方間違ってはいないと思うんですが…
結局どちらも譲らず、アバッキオは一人鍵を取りに悲劇詩人の家へと走ります。
スタンド名…パープル・ヘイズ
本体…パンナコッタ・フーゴ
破壊力ーA スピードーB 射程距離ーC 持続力ーE 精密動作性ーE 成長性ーB
能力…両手の拳のところにカプセルが数個ついており、それを割ると「殺人ウイルス」をまき散らす。ウイルスに感染した生物は30秒で肉体組織がドロドロに溶かされたようにくずれて死ぬ。なおウイルスは日光で殺菌されるが、ウイルスはまた成長もするのだ。
ジョジョの奇妙な冒険52巻
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