ブチャラティがボスと戦っている頃、外で待つジョルノたちの周りにも異変が起こっていました。
ただならぬ気配を感じたジョルノは待機命令を無視し、島に上陸します。
エピソード21 キング・クリムゾンの謎
キング・クリムゾン
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
ジョルノを制止しようとボートから立ち上がった瞬間、いつの間にか自分も上陸し、ジョルノの肩に手をかけていたアバッキオ。
一瞬、受信環境の問題とかで普通に映像が飛んだのかと思った…!
何度も原作読んでるのに思いきり驚かされてるポンコツは私です。
なるほど、キングクリムゾンをくらうとこんな感じになるのか…。
まさに恐ろしいものの片鱗を味わってしまったぜ…。
身に覚えのないことが、”すでに起こっていた”という不思議な現象。
アニメならではの演出でゾクッとさせられました。
「おまえがどう『動く』か全て見えるッ!これが『キング・クリムゾン』の能力だッ!」
能力を発動し、ブチャラティの攻撃を回避しながらキング・クリムゾンについていろいろと解説してくれたボス。
映像では何が起こっているのかがかなりうまい具合に表現されてたと思います。
しかし、動き(映像)のほうが気になりすぎて解説が全く頭に入ってこない(笑)
ちなみに、ボス自らが説明したキング・クリムゾンの能力はこちら
「読める…『未来への動きの軌跡』が… 『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び…そしてすべての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!
『空の雲はちぎれ飛んだ事に気づかず!』…『消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!』『結果』だけだ‼この世には『結果』だけが残る!!
時間の消し飛んだ世界では『動き』は全て無意味となるのだッ!そしてわたしだけがこの『動き』に対応できる!!」
ジョジョの奇妙な冒険56巻
ブチャラティがこれからとる動きの軌跡を読み、さらにその時間を消し飛ばして自分だけがその時間の中を移動するという…
ん?合ってる?
そんな何を言っているのかわからない感じのキング・クリムゾンの能力によって、ブチャラティはさらなる深手を負ってしまいました。
ブチャラティ
ジョルノがてんとう虫のブローチに仕込んでいたカメの細胞のおかげで、間一髪トリッシュを守ることはできたものの…
傷は深く、満足に動くことができないブチャラティはひとまずボスと距離を取ることを優先します。
「攻撃しようとしたのはあんたではないッ!この柱だッ!閉じろジッパーッ‼」
動きを読むというボスの能力のさらに先を読み、攻撃すると見せかけてその後ろの柱にジッパーを付けたブチャラティ。
この回、中村さんの叫びがかっこよすぎる。
トリッシュの名前を叫ぶところも、気迫のこもった演技で最高でした。
「ジョルノ…おれだ…アバッキオたちを呼べ!脱出するんだ」
トリッシュを抱えてジッパーで地下から上階へと戻ったブチャラティですが…
あ あ あ~…目が開いてるぅ…
駆け付けたジョルノは思わぬ状況に慌てます。
ついにこの回が来てしまいましたね…。
テンション下がる…。
しかし、脈拍も心音もなく魂が抜けて抜け殻になってしまったかに思えたブチャラティは息を吹き返し、ジョルノを追ってきた4人とともに教会を脱出しました。
運命のボート
「トリッシュを連れ帰ったのは たった今!おれが『ボス』を『裏切った』からだッ!」
ブチャラティは困惑する仲間たちに事の顛末と今後の展望を話し、それぞれに選択肢を提示しました。
階段を降りてボートに乗り、共に裏切り者になるか、ボートには乗らず、組織に従い続けるか…。
5部最大の転機です。
「オレの落ちつける所は…ブチャラティ あんたといっしょの時だけだ」
先陣を切ってボートに乗り込んでくれたのはアバッキオ。
ジョルノには文句ばっかり言って突っかかってくるちょっとめんどくさいお兄さんなのに…こういうところ、潔くてほんとにかっこいい。
それに続いてミスタも、軽口を叩きながらあっけらかんとした態度でちゃっかり5番目に乗船。
実に”らしい”ですね。
そして、”裏切り者”となったブチャラティたちを乗せたボートは岸を離れて進み出しますが、トリッシュの姿に自分の過去を重ねたナランチャも、彼女を守りたいという自分の意思を持ち、泳いでボートを追いかけてきました。
あかん…!この顔は…。
このブチャラティの表情で思わず泣いてしまった…!
ブチャラティ、このシーンは原作でもいい顔してるんです。
でも個人的にはそれを上回る絶妙な表情だ…。壁紙にしたい。
「ぼくはこんな馬鹿げた裏切りに乗れない…正しい馬鹿には…なれないッ」
正しいことだとわかっていても、どうしてもついていくことができずボートに乗らない選択をしたフーゴ。
残念ながらフーゴとはここでお別れです…。
ウソでしょって思うけどほんとに。
悲しい…。
原作では結構あっさり離脱して、さらっと次のシーンに行っちゃったので、当時は「!?」ってなってました。
だけどアニメではオリジナルでフーゴのセリフがたくさん追加されてましたね。
フーゴの主張や考えがたくさん聞けて良かった。
ちなみに、その後のフーゴがどうなったかは、パッショーネの抗争の半年後を描いたスピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』に描かれています。
原作未読のアニメ派の方は最終回を視聴した後にぜひ。
さて、どうやら次は暗殺チームとの戦いの総集編が放送されるようです。
今回はブチャラティの体に異変が起こり、フーゴとはお別れの結構しんどい回でしたがちょっとワンクッション…。
心を落ち着けて、22話を待ちたいと思います(笑)
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