「破壊して…扉を あんたの能力 スタープラチナで… 急いでェエ──ッ!!」
敵のスタンド攻撃によって机の脚が溶けて壊れたことで体が投げ出され、目覚めることができた承太郎。
体が上手く動かせない中、なんとか面会室から脱出するため徐倫は承太郎のスタープラチナの力で扉を破壊するよう叫びます。
エピソード5 プリズナー・オブ・ラヴ
6部読者を混乱させた夢オチ2連発
「父子だから存在を感じているとしても『スタープラチナ』という名前は知らないはず」
「つじつまが合わないッ!これは現実ではないッ!」
徐倫からの呼びかけの中にまだ話していないはずの『スタープラチナ』という言葉が出てきたことに違和感を覚えた承太郎は、目覚めたかに思えた現実が未だ幻覚であることに気が付きました。
……え?なんて?
って感じですが…これはあれです。『──という夢を見ていたんだ』ってのが2回重なったやつです。
「野球帽の少年を助けるために秘密の通路を通り、ガスのパイプを破壊してジョンガリ・Aを倒した」と思ったらそれは夢で、「実際には面会室で体を溶かすドロドロの攻撃を受けていたからスタープラチナで扉を破壊して外に出ようとした」けどそれも夢だった!
…ということですね。
何を言っているのかわからねーと思うがそのままそういうことだとしか言いようがねーぜ…。
まさか夢オチが2つも重ねられるとは思っていなかったので原作を読んだ当時は混乱しました。
ストーン・フリーを思い切り殴るスタープラチナ
「これで面会室から出よう オラァァ!!!」
幻覚を見ていることに気付き、今度こそ本当に目を醒ますことができた承太郎は徐倫のストーンフリーを殴って吹っ飛ばし、扉を壊して面会室から脱出することに成功します。
あまりの勢いに笑った。
承太郎パパ、娘なんですけど!
殴られた時のファイルーズさんの声もすごかったですね。
娘でも平気で殴っちゃう(しかも顔)ところが承太郎らしいというか…
だけどスタープラチナに殴られてあの程度で済んでるってことは一応手加減はしてくれてた…んでしょうか(笑)
承太郎が徐倫の手錠を壊すアニオリシーン
「よし 両手を出せ オラァ!!」
面会室を出た承太郎は早速徐倫の手錠を破壊。
実はここは原作には描かれていないシーンです。
気付かないうちに手錠が外れていたことが幻覚世界の始まりの合図みたいになっていたのに対して、”今が確かに現実である”ということをアピールするために手錠をちゃんと壊すシーンをわざわざアニオリで追加してくれたんですね。
アニメスタッフ超親切。
とにかくアニメで手錠についての説明がされてるシーンは全部オリジナルです!
原作では看守を蹴飛ばしているシーン以降ずっと徐倫の両手は自由なままで、その後手錠に関して触れられてもいないんですが…
アニメでは手錠の有無を原作以上に細かく描写してくれているみたいで、徐倫が知らないはずのスタープラチナの名前を出した時はまだ幻覚世界の中だったので手錠がついておらず、そのあと本当に目覚めることができた時にはちゃんと手錠がついていました。
視聴者をサポートしつつ辻褄を合わせるための改変を自然に入れてくれるなんて「ありがとう」それしか言う言葉がみつからない…!
承太郎親子の不器用なやり取り
面会室から出て脱獄ルートを進んでいるところで段差に気付かず転んでしまった徐倫。
それを見て承太郎はすかさず徐倫に持たせていた大事なペンダントを手からサッと抜き取ります。
承太郎めっちゃ何食わぬ顔…(笑)助けてあげないんだなぁ。
しかも気付かれずに抜き取るなんてさすがですね。
その瞬間がコマ送りになってるのがさらにシュール。
別に普通に徐倫を支えてやってたらペンダントも無事だったんじゃあないのか!?とも思うんですがそれをしないのが面白いところ。
「つ…ついうっかり…えと…あ…ありがとう でもつかまらなくてもひとりで立てるから…」
ふいに父親に優しくされ(たような気がして)思わずこんな反応してしまったのに自分じゃなくペンダントのために手を差し出していたとわかってキレてる情緒不安定な徐倫もかわいかったです。
まあこれは徐倫じゃなくても怒りそう。
承太郎は色々と説明が足りなくて不器用なんだよなぁ。
ああもどかしい。
ホワイト・スネイクの攻撃でDISC(ディスク)を奪われた承太郎
「『一手』遅カッタ…ナ…空条承太郎…待ッテイタゾコノ時ヲ」
なんやかんやともめているところにジョンガリ・Aが現れ、銃撃を受けた承太郎と徐倫。
承太郎はとっさに時を止めますが、敵はジョンガリ・Aのほかにもう一人潜んでいました。
ジョンガリ・Aのマンハッタン・トランスファーとは別にドロドロ攻撃で幻覚を見せてきていたのは敵スタンド『ホワイト・スネイク』。
敵に狙われていたのは徐倫ではなく承太郎でした。
「無敵ノオマエカラ手ニ入レタカッタ『物』はモラッタゾッ!」
もう一人の敵の気配に気づきながらも徐倫を守ることを優先した承太郎は背後を取られ、スタンド攻撃を受けてしまいます。
攻撃された承太郎の頭部から出てきたのは2枚のディスク。
これは色々な意味でなかなかショッキングな映像です。(初見時めっちゃビックリした)
ディスクにはスタープラチナの姿が映ったりしていて…これはもうどう見ても奪われたらダメなやつって感じなんですが…
あっさり持ち去られてしまいました。
承太郎は徐倫のことをいつだって大切に思っていた
「先に行くんだ このペンダントを持って…」
「おまえの事は…いつだって大切に思っていた」
ホワイトスネイクの攻撃でスタンド能力をディスクにして奪われた承太郎はジョンガリ・A の銃弾をかわし切れずに負傷。
そこで承太郎は脱出用の潜水艇に位置を知らせる発信機付きのペンダントを徐倫に渡し、自分を置いて先に行くよう促します。
いやそんなん無理!
しかもここでそんなセリフ。泣く。
「大切に思っていた」と言われたこのシーンの原作の徐倫の表情がすごく好きです。
目がキラキラしてて、何とも表現しがたい感情が乗っかった顔。
承太郎のその一言で徐倫のこれまでの誤解やモヤモヤが消え去ったようで感動的でした。
ジョースターの血統を完全に受け継いでいた徐倫
「承太郎より先にこいつを仕留めておくんだった… さ…最初に狙うのは…承太郎の方ではなかった」
「空条徐倫…こいつは完全に空条承太郎の…ジョースターの…!!」
承太郎の言葉を聞いて吹っ切れたように冷静になった徐倫は静かな闘志を燃やし、まるで翻弄するかのようにあっという間にジョンガリ・Aをノックアウト。
かっこいい…!
「承太郎より先に」と言わせるなんて完全に思い知らせてやりましたね。
徐倫がジョースターの血統をしっかり受け継いでいることを感じさせるかっこいいシーンでした。
アニオリで追加された承太郎のセリフ
「徐倫…あの時あの夢の中でおまえは刑務所に残ると言った…どこの誰かもわからない子のために…ただのオレが見た夢だ…だが」
「だがわかる…あれはジョースターの血だ…徐倫…おまえのその精神力なら…無事に生きのびる…な…」
意識を失う直前にめちゃくちゃ柔らかい表情で喋る承太郎…。
何このアニオリ~~!
もう!
こんなセリフ追加されたら泣くんだって!
承太郎の表情はもうばっちり『父親』の顔だし、何よりこの時の小野大輔さんの声がすごく優しくてあかん、むり…ってなりました。
承太郎が「ジョースターの血」とか言ってるのが最高にグッとくる。
ただ承太郎がこのセリフ言ってる時徐倫は戦ってたから聞いてないんだよな~。
聞かせてあげたかった!
素晴らしすぎるアニオリに感激です。
徐倫、再び刑務所へ
ジョンガリ・Aを倒した徐倫は負傷した承太郎を引きずって海岸へ。
なんとか潜水艇を見つけることはできたものの、承太郎はスタンドの『DISC』を奪われ生命活動が停止…徐倫の叫びが悲痛です。
「あたしには奇妙な確信があるの あたしの父親は死んだんじゃあない スタンドを取り戻せば必ず生き返る…だから戻るわ!」
承太郎のディスクを奪った人物が刑務所の外ではなく中へ逃げたことから犯人が刑務所内に潜んでいるとあたりをつけた徐倫は潜水艇に乗ることを諦め刑務所に戻る決断をしました。
父、承太郎のディスクを取り戻すために危険を省みずに戻ってきた徐倫に野球帽の少年エンポリオは困惑していましたが…
まあやっぱりこれがジョースターの血なんです。
あんなに承太郎にツンケンしてたのにね。徐倫かわいい。そしてかっこいい。
さてここからは、覚悟を決めた徐倫の『父のDISCを取り戻す戦い』が始まります。
スタンド名…スター・プラチナ
本体…空条承太郎(徐倫の父)
破壊力ーA スピードーA 射程距離ーC 持続力ーA 精密動作性ーA 成長性ー完成
能力…あまりにスゴイスピードのため、光の速度を超え、全盛期(18歳の時)最大5秒、この世の「時」を止めることができた。加えて「力」と「正確な動き」もスゴイ。まさに史上最高、無敵のスタンド能力。
参照…ジョジョの奇妙な冒険第3部(13-28巻)JOJO-A-GO!GO!(stands)ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン3巻
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