看守や徐倫たちを襲ったのは誰なのか、犯人を捜してもめ始める捜索隊メンバー。
カリアゲ、日焼け、黒髪の女それぞれが自分の潔白を主張し口論になっていました。
エピソード8 フー・ファイターズ
3人の女囚の体内から姿を現した敵スタンド
「最初からいた女はよォ~『黒髪』と『カリアゲ』の2人 トラクターに近づいたから始末して『肉体』と『知性』を乗っ取っておいたのだ」
埒が明かないまま言い争っていた3人でしたが、徐倫が黒髪の女を殴ったことから『犯人』が姿を現しました。
3人の体から黒いドロドロが流れ出しひとつに集まってスタンドの形に…。なかなかグロテスク。
捜索隊として初めからメンバーにいたのは白い服のカリアゲ(って呼ばれてるけどカリアゲには見えない髪型)と黒髪の女で、サンバイザーをした日焼けの女の体は行方不明になっていた二人の男の囚人から作ったものでした。
元居た人物に成りすますというのは何となくわかるけど全くの別人をつくりだすってすごい。謎の技術。
それにしても誰が犯人か見当がつかないからってとりあえず全員ぶん殴ろうとしていた徐倫…めっちゃ承太郎っぽい(笑)
血を感じます。
スタンドも本体も同じ『フー・ファイターズ』
「分かれてたわたしがひとつに戻った」
3人の女囚たちに成りすましていたのはスタンド『フー・ファイターズ』。
一般的(?)なスタンド使いのように本体とスタンドが別に存在しているタイプではなく”本体もフー・ファイターズ自身”という珍しいスタンドです。
フー・ファイターズは湿地帯のプランクトンに記憶と能力のDISCを与えたことで生み出された「生物」で、農場倉庫内のDISCを守ることが使命。
プランクトン呼ばわりされることを嫌い自らをきちんと名前で呼ばせようとしたり、イギリスの天文学者フレッド・ホイルの説を引用した話を展開したりと妙に知性やアイデンティティにこだわっているところが面白い。
水さえあれば増殖して分身体を作ることができ、人間の体内の水分を利用し内部に潜り込んで活動できるなど、設定も盛り盛りです。
かなり個性的なキャラでセリフの言い回しがなんか独特なのも好き。
名前の由来はアメリカのロックバンド『フー・ファイターズ(Foo Fighters)』です。
エルメェスvsフー・ファイターズ
「手錠の方はあんたにお願いするわ…エルメェス…」
「あたしが50メートル走る間にあんたは看守を守ってあたしの爆破安全圏内に連れてこなくてはならないッ…それしかないッ!」
倉庫にあるディスクのもとに向かったフー・ファイターズを追って走り出した徐倫は看守の保護と手錠の管理をエルメェスに任せます。
ディスクを隠されたら終わりだし看守から離れたら手錠が爆発する…確かにのっぴきならない状況ではあるけれど当たり前のように自分の命を他人に預けられるとは。
エルメェスならできると確信してる表情。
すでにばっちり信頼関係が出来上がってるのがかっこいい。
「水分ゼロの死体!そして『シール』で2体に分かれている…『シール』をはがせば…」
湿地帯に残っていたフー・ファイターズの分身体と戦うことになったエルメェスはキッスの『シール』を駆使して対応します。
掴まれた自分の腕をシールで二つにして切り抜けたり干からびた死体を破壊の衝撃でバラバラにしてフー・ファイターズから水分を奪ったり…。
単純なパワー勝負ではなく、技ありの戦い。
キッスってフツーにスタープラチナなみの超高スペック(AAAACA)なのにさらにシールの能力が便利すぎる!
シールをはがした時の『破壊』の程度が敵と自分自身では結構違うんじゃあないかとか色々と謎はありますがかなり使い勝手のいいスタンドです。
それにしてもさっきまで一緒にいた人間の死体を事も無げに利用してしまえるエルメェス兄貴…すごいや。
体格のよさそうな男性看守を肩に担いで歩けてしまうところもポイント高し。
徐倫vsフー・ファイターズ
「『糸』でスタートさせたトラクターのエンジン音が聞こえなかったようね…『水』の音に消されて…あたしを殺すことに気を取られて…そしてあんたはDISCを守れなかった」
倉庫へと辿り着いた徐倫はDISCを乗せたトラクターを糸で発進させフー・ファイターズから引き離します。
フー・ファイターズ、うんちく言っておしゃべりに夢中になってるから…。
知性があるが故の余裕だったり油断が響きましたね。
まあそんなうっかりな感じもちょっとかわいい気がしてしまうんだけども。
「あんたと『取り引き』したいのよ…そのDISC…あんたにこれからも守り続けてほしいの……ただしあたしたちのために逆に『ホワイトスネイク』からね」
トラクターを追って畑の中を走ったフー・ファイターズは体内の水分を失って消滅寸前に。
しかしフー・ファイターズはホワイトスネイクのためではなく自分自身の存在のためにディスクを守っていただけということを知った徐倫は彼(?)に水を与えて取り引きを持ち掛けます。
常に水分が必要というのは結構なハンデだけど、こんな特殊な能力者が協力してくれるのは心強いですね。
助ける助けないで言い争ってる徐倫とエルメェスがなんとなく年相応の女子感あって微笑ましかったです。
エートロの体に入ったフー・ファイターズ(F・F)
「徐倫…あたしはあんたを守りたい あたしの名前はこいつの肉体の記憶によるとエートロ」
フー・ファイターズ(F・F)は爆発で死亡したエートロの肉体を修復してその体の中に入り、徐倫たちの手助けをすることに。
なんて便利な能力なんだ。
だけどF・Fの急なキャラ変にびっくりする。
床の水を集めて飲んだり、あんたスタンド形態の時はそんな変態じみてなかったじゃん!と突っ込みたくなりますね。
「あたしだってばぁ~」ってセリフなんかはF・Fの考える女の子像から導き出されたものなんだろーか…(笑)
いや、かわいいからいいんだけど。
ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル(ASB)、アイズオブヘブン(EOH)では白石涼子さんがF・F役の声優を務めていましたがアニメでキャラの声を担当しているのはハンター×ハンターのキルアやYes!プリキュア5のキュアレモネードでおなじみの伊瀬茉莉也さんです。
爆発したエートロの声も伊瀬さんでしたね。
エートロの名前は、1968年にジンモ・エトロによって創設されたイタリアのファッションブランド『ETRO(エトロ)』が由来ではないかと思います。
スタープラチナのDISCを発見
「次にあたしがやる事はなんとかしてこのDISCを刑務所の外へ…父を保護している財団に渡すこと…」
F・Fが管理していたディスクの中にスタープラチナを見つけた徐倫。
今後はホワイトスネイクにとって価値がある記憶のディスクのほうも引き続き探しながら、スタープラチナのディスクを持ち出す方法を模索していくことになります。
この辺りのエピソードは原作では説明も多めでセリフが結構ごちゃついてるんですがアニメではスッキリ整理されていますね。
上手くまとめてくれているのでセリフがカットされてても内容はわりとすんなり入ってきます。
だけど原作を見てない初見の人が少ない説明で理解できているかどうかは謎。ジョジョ特有のセリフのつなぎ方とか独特のテンポ感が失われてるのも少し残念でした。
無駄と思える一言もそれがジョジョたらしめる要素だったりするので…。
まあアニメには時間の流れがあるのでそれに合わせて不自然にならない感じになってるのかなとは思います。
PRIVILEGE CARD
本名はエートロというがフー・ファイターズが肉体をもらって、別の人格として生きる事となった。
名前通称:F・F♀
囚人番号FE-39423
房番号241
刑期6年
罪状毒殺
身長165㎝
スタンド名『フー・ファイターズ』
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン4巻
スタンド名…フー・ファイターズ
本体…フー・ファイターズ
破壊力ーB スピードーA 射程距離ーC 持続力ーA 精密動作性ーC 成長性ーB
能力…「ホワイトスネイク」のDISCが、プランクトンに知能を与え、そのプランクトンが多数集まった生物。「スタンド」というよりも新生物といった方がよい。
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン4巻
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