© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
パンタローネのにおいを覚えたしろがね犬の導きによって、ついに発見されることになった『真夜中のサーカス』
決戦の地となるサハラ砂漠には、ルシールから連絡を受けた世界中のしろがねたちが続々と集まります。
とにかくカット、改変が目立ったサハラ編。
かなりのスピードで話が進む…というか消化されていく感じで、めまぐるしい展開になってきました。
第11幕 ファンファーレ
集結したしろがねとしろがね-O
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真夜中のサーカスのテント前には、『顔無し』フェイスレス指令率いるしろがね-Oたちも到着。
フェイスレスの声…うん、合ってますよ。
合ってると思いますけど結構攻めますね(笑)
これでよかったんでしょうか。
まあ、私は原作読んでるんでどっちでもいいんですけどね…。
つくづく未読の方には不親切な仕様だなあという気がしなくはないです。
さて、世界中のしろがねたちが集結して臨むこの殲滅作戦。
ここではたくさんの新キャラクターたちが登場します。
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しかしぱっと見た感じ、アニメではドミートリィとダールの姿が見当たりませんね。
キャラの立ってる二人なんですが…存在を消されてしまったのか…。
これ、ダールさんにもらうはずの例のものはどうなるんだ…?
メリーゴーラウンド・オルセン
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そして、テントの中に入った鳴海たちの前に立ちふさがったのは頭に大きな回転木馬を載せたオートマータ、『メリーゴーラウンド・オルセン』
この戦いの裏では、ルシールがクローグ村の生き残りのアルメンドラに会いに行くというエピソードがあったはずなんですが、アルメンドラの存在もどうやら消されているようなのでその話ももちろんカット。
ルシールとアルメンドラの会話と、そこに絡んでくるミンシアとのやりとりは非常に興味深く、お気に入りのシーンのひとつでもあったのでカットされてしまったのは残念です。
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「私が昔払ったコインの中に…あんたに似たのがあった気がするけどね」
ゾナハ病から守るためにルシールが自らの血をミンシアに飲ませるというシーンは、本来アルメンドラとの昔話の中で娘のことを話題にした直後の行動でした。
しかしアニメでは娘云々の話が無いまま、アクロバットブラザーズとの戦いの前に血を飲ませることにしたようで…
カットが多くてあまり関わることができていない二人の関係が、ますます薄っぺらく感じられてちょっと悲しい…。
そして、鳴海とミンシア&ファティマの戦いは同時進行で展開され、時間も短縮。
ぼんやり見てたら何が起こったのかわからないほどスピーディに11話が終了しました…。
第12幕 「顔無し」指令
フランシーヌへと続く扉
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戦いの合間に休息を挟むこともなく、どんどん進行する物語。
ほかのしろがねたちと打ち解けあう時間もないまま鳴海たちは、負傷したミンシアとファティマ、そして二人に付き添うルシールを医療用カプセル「エッグ」に残して二つの扉の先へと進みます。
原作では四つだった扉を半分に減らして、各組の人数を一人ずつ増やしたようですが、扉が二つだと画的にちょっと寂しいですね…。
鳴海の組は、ロッケンフィールド、トーア、馬麗娜(マァリイナ)。
扉の先にはもちろん悪趣味な仕掛けが待ち構えていました。
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「人間は――イヤな時にワケなんて言わなくていいんだぜ。」
同士討ちをして残った一人…ではなく、二人通してくれるらしいですが、それを拒否した鳴海はペナルティで発射されたトゲの餌食に。
う~ん…名言、名シーンのはずなんだけど、なんというか入ってこない…
サハラ編は感動のシーンが多いのに、なんだか急かされてるようでこれはなかなか感情移入が難しいですね。
そしてトーアとロッケンフィールドを次の扉へと進ませたあと、穴を開けて飛び込んだ隣の部屋でも、フェイスレス指令の昔語りと泣かせるシーンが…
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もう少し時間があれば…!
もう少しゆっくり進んでくれればもっと感動できたのに…!
もったいない…。
かくしてフェイスレス指令の捨て身の策に助けられた鳴海は、途中で合流したトーアとともに通路の先へ。
「婚約者がいるんだ」→「ほんとはいないんだ」とかいう、トーアの謎の嘘に私の頭の中は「???」って感じなんですが、瀕死の鳴海はそれどころではなさそうです。
そしてトーアに支えられてたどり着いた部屋には、フランシーヌ人形とそれを守る最古の四人(レ・キャトル・ピオネール)が待っていました。
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まるでダイジェストを見ているかのようにあっという間にフランシーヌ人形のところまで来てしまいましたが、2話で原作3巻分を突っ走るというものすごいスピード感に拍手を送りたい気持ちですらあります。
感動の場面も多いけど、苦しい場面も多いのがサハラ編。
案外さらっと流せてしまうのも悪くは無いのかもしれない。と思いたい。
いや、ダメだな…
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