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【からくりサーカス】第6話…ギイが語る物語の重要なキーワード

からくりサーカス第6話ギイとベッドに横たわる鳴海

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

アメリカ、イリノイ州にある病院で目覚めた鳴海。

そこにはギイとルシールの姿がありました。

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第6幕地獄

大幅なカット&改変

原作では5巻途中あたりだった前回のエピソード。

今回、6話目の始まりは原作12巻まで飛びます。

飛んだというより改変?

待てど暮らせど、ジョージが出て来なくて落胆しました…。

からくりサーカス12巻ジョージ

© 藤田和日郎・小学館 

これは一体どこで登場するんでしょうか…。

次の戦闘シーンに割って入ってくるのか?

キャストは発表されているので出るには出るんでしょうけども。

実に約6巻分が消えてしまっているわけですから、もちろんジョージの存在だけでなく色々なエピソードが削られています。

随分思い切りよくいったなという感じですが、もうここまでやるならばっさりカットしたほうがむしろいいのかもしれないという気にもなってきました…。

中途半端に少しずつ削って物足りない出来になるよりは、ばっさりいってくれたほうが諦めがつくというか。

もちろんカットされてる分、各キャラクターの魅力が半減してるのは言うまでもありません。

しかし、これだけカットしていくということは、きっとホントに無理なんです。

どうしても尺が足りないんです。

諦めましょう…。

後半のもっと大事なところでカットされるよりはマシです。

 

ただ、ここまでに触れられてない部分にも重要な情報がかなりあったはずなので、後々思い出したように小出しにされる可能性も無きにしも非ず…。

どちらにしても、このアニメはカットと改変を重ねて最後まで出来上がって初めて、どうだったかの評価が出来る作品なのかなと思います。



記憶喪失の鳴海

鳴海が目覚めたのは「イリノイ州立レイ疫病研究所」の病棟区画。

ゾナハ病治療施設であるこの研究所にはたくさんのゾナハ病患者の子供がいました。

その子供たちの前でおもむろに拳法の型を披露しだす記憶喪失の鳴海…。

からくりサーカス第6話子供たちの前で拳法を見せる鳴海

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

シュールです。

記憶喪失の鳴海にとって、自分は何者なのかという手がかりを掴むきっかけになるのが拳法という要素なので、構成上こういう形で拳法の動きをやらせるしかなかったんですね、きっと。

改変したがゆえの不自然さ(笑)

原作では子供を守るため、暴走する車に対して咄嗟に「崩拳」を繰り出したことから少しずつ自分のことを思い出します。

ギイ・クリストフ・レッシュ

片腕を失い失血死しそうになっていた鳴海を才賀貞義の屋敷から助け出し、この場所に連れてきたのが”この世の美しいものをこよなく愛する者”ギイ・クリストフ・レッシュです。

あの火事の中で何がどうなって鳴海だけが別の場所に倒れていたのかは謎。

からくりサーカス第6話鳴海とギイ

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

「ママン、日本のイノシシ男が僕をいじめるよママン…!」

「ママン」の言い方がなんか独特ですね(笑)

イケメンでマザコンという個性たっぷりのギイさんは、この作品で一番好きなキャラクターです。

CVは佐々木望さん。

ギイさんの声としてどうかと言えば、もしかしたらもっと合う声の人がいるかもしれませんが…

私は佐々木さんの声も大好きなので、一番好きなキャラクターを佐々木さんに演じてもらえてとても満足です。

何せ本当にかっこいいキャラクターですから…!

からくりサーカス第6話真剣な表情のギイ

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

「ナルミ、この病院はね…地獄なんだよ」



「しろがね」と生命の水

からくりサーカス第6話ゾナハ病最終段階

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

ゾナハ病の子供たちとの親交を深めていた鳴海でしたが、ギイの言う「地獄」の意味を知り、その現実に強いショックを受けます。

ここは原作でも非常に衝撃的なシーンでした。

そして狼狽する鳴海に、ギイの口から様々な真実が告げられます。

「ゾナハ病をばら撒いているのはオートマータ(自動人形)、そして彼らを率いている団体が真夜中のサーカス」

 

現在ゾナハ病を治すことができるのは、どんな傷や病気にも効く貴重な万能薬…古の錬金術師が作ったという生命の水(アクアウイタエ)のみ。

その最後の一滴を子供たちではなく鳴海に使ったギイには思惑がありました。

からくりサーカス第6話ギイ

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

「僕たちの目的はやつらを潰すこと。ナルミ、きみにも『しろがね』になってもらう」

ゾナハ病の元凶を叩くために鳴海の協力を仰ぐギイ。

切り貼り構成で場面がコロコロ変わるので話がすんなり理解し辛いところがありますが、この「しろがね」と「生命の水」そして「ゾナハ病」には密接な関係があります。

さすがにこれは後ほどもっと詳しく語られるはず。

オートマータの襲来

ギイとルシールを狙って施設にやってきたオートマータ、パウルマンとアンゼルムス。

からくりサーカス第6話パウルマンとアンゼルムス

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

彼らの名前は、ドイツの作家E.T.Aホフマンの小説『黄金の壺』に出てくる登場人物に由来していると思われます。

ホフマンは『くるみ割り人形』の基になった『くるみ割り人形とねずみの王様』や、『コッペリア』の原作『砂男』など、自動人形をたびたびモチーフに用いて幻想的な世界を作り出す奇才として知られています。

そんなパウルマンとアンゼルムスらを迎え撃つのはからくり人形オリンピアと「オリンピアの恋人」ギイ。

原作でのギイはここでは戦いに参加しませんが、本来戦うはずだったジョージがまだ登場していないので、さっそくオリンピアの見せ場です。

からくりサーカス第6話オリンピア

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

美しい。

あるるかんもかっこいいけど、オリンピアは作中一番のお気に入りの人形です。

さらにギイさんの「オリンピア!」って声が最高すぎました。

 

一方ルシールは、苦しむ子供たちの姿を見て心を痛める鳴海に助言を与えます。

からくりサーカス第6話仮面を渡すルシール

© 藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン

「あまりに心が辛い時、人は何かを隠さなければ現実に向き合えない。仮面はそんな心を隠す」

この仮面は大昔にある錬金術師がつけていたと話すルシール…。

やめてー その声で錬金術とか言われると赤いコートのおチビさんがちらつくー。

つくづく錬金術に縁がある人ですね(笑) わざとかな。

そしてルシールの話を聞いた鳴海は闘志を露に戦闘に参加します…。

「アニメ」からくりサーカス

第6話、カット&改変で残念な気持ちはあるし、どう見ても確実に説明が足りてないだろうとは感じるんですが…

ストーリーの筋は上手くまとめられてるんじゃないかと思います。

なのでアニメ視聴のみの人は、これはこれとして受け入れられるつくりなのかなと。

原作ファンも、別物とまではいかなくても「アニメ版」ということをしっかり念頭に置いてから見たほうがストレスが少ないかもしれないですね。

ただ、キャラの魅力は半分…いや、1/3くらいなので、アニメを見て面白いと思った人はぜひ…!ぜひ、原作を読んでほしいです。

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コメント

  1. トロハチ より:

    ジョージには浜田賢二さんがCVに付いてますから、全カットはないことが判明してます。ピアノは大丈夫。

    • アネ アネ より:

      トロハチさん
      ピアノのシーンだけは絶対に見たいと思っていました!
      ジョージの名シーン、浜田さんがどのように演じてくださるのかとても楽しみですね。

  2. ショウコ より:

    からくりサーカスの原作が ものすごく好きだったので
    アニメ版は しょうがないのかもですが
    (リーゼのところとか・・・)
    「うぎいいい」となっているところもありましたので
    このような紹介をしていただけるのが
    本当に うれしいです!!
    これからも 応援しています。がんばってください。

    • アネ アネ より:

      ショウコさん
      応援ありがとうございます!
      私もからくりサーカスは何度読んでも毎回感動で涙するほど大好きな作品なので
      「うぎいいい」という気持ちはよくわかります(笑)
      今後の展開で名場面たちがどうなっていくのか、ちょっと不安もありますが
      上手くまとめてくれることを期待したいですね!