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【LoV4】創魔カード《高坂甚内》の概要と性能についての考察

ロードオブヴァーミリオン4(以下LoV4)の創魔ユニット考察のコーナー、第19回は【高坂甚内(こうさか じんない)を見ていきます。

【高坂甚内】は武田家に仕えた忍で、武田家が滅亡した後は各地で盗賊行為を働きます。

同じく滅亡した北条家残党【風魔小太郎】率いる風魔衆と縄張り争いをし、最終的には双方、幕府によって捕縛され処刑されてしまいます。

刑場となった浅草にある甚内神社では瘧(マラリア)に利益のある神として祀られており、「神になった忍」として有名です。

 

LoVの【高坂甚内】は中々にややこしい設定となっています。

宙を自在に駆け『鳶』と呼ばれた加藤段蔵は、その有能さゆえに己の地位を危ぶんだ頭領の罠によって里を追われてしまいます。

里のために命を削り技を磨いた結果、里に裏切られた加藤段蔵。生きるために里の全てを滅ぼし、自由の身を手に入れました。

その後、さる国に仕官を試み城主の感嘆を得るも、すぐにその力量に脅威を感じた城主は、加藤段蔵を亡き物にしようと刺客を差し向けます。

どこまでも自分と相性の悪いこの世界に絶望した加藤段蔵は刺客との戦いで傷を負い、隣国にて遂に倒れてしまいますが、そこへ謎の男、武田信玄が現れます。

死にかけの『鳶』に笑いかけ、彼の“過去”を断ち切った武田信玄は、『虎綱』という新たな名を青年に与え、領地へと連れ帰ります。

傷が癒えた虎綱は、「どうせ今回も、いつもと同じだろう」と思い様子を伺っていましたが、武田信玄は虎綱に何も求める事はありませんでした。

ある日、武田信玄は虎綱に語り掛けます。自分は生まれついての謀叛者で、お前は俺に似ている。だから拾ってみたくなっただけだ。重い荷物を放ってしまって、いつか気楽な宝探しの旅に出よう。『天下に仇なす妖刀・村雨丸』なんて、俺たち謀叛者にはお似合いだ、と。

しかし、『村雨丸』を探す旅に出る事無く、虎綱はまた、独りになってしまいました。

それでも虎綱は、その約束を果たすべく、妖刀を探す事に一心不乱になります。

『教会』の力を掠め取り不老不死の力を手に入れ、今や2つに打ち分けられた妖刀【村正】と【村雨】を扱うためだけに、【宮本武蔵】の下で二天一流・天下無双の剣を修めるまでに至った虎綱。

数百年の時を刻む中で、虎綱はその名を『香坂弾正』、やがて【高坂甚内】へと変え、ひたすらにただ『妖刀』を追いました。彼の心は、既に『妖刀』の存在に蝕まれていたのでしょう。

時は流れ、一時期所属していた特務機関にて、【高坂甚内】はようやく『妖刀』の情報を手に入れます。

そして風魔衆の住処を襲撃し、十二代目・風魔小太郎である風間晩刃を責め苦の末に殺害し『妖刀』の情報を引き出します。

風魔一族最後の生き残りであり、【高坂甚内】の部下だった、風間夜刀改め十三代目【風魔小太郎】は、弟の仇を討たんとかつての上官に刃を向けますが、実力差は歴然。

【高坂甚内】は【風魔小太郎】に、『教会』から盗み改良した技術を施し、『妖刀』が流れ着いたとされる異界へと繋がる『門』を開くことに成功します。

『門』の向こうの世界では、『教会』の手により転生した【天草四朗時貞】がおり、2人は手を組むことに。

そして先刻まで【天草四朗時貞】の下に居た【村雨】を追った先で、【高坂甚内】は銀髪の少女と出逢います。

少女の悲しい過去を少し聞いただけの【高坂甚内】は、まるで見てきたかのような事細かな『推測』を述べ、彼女こそが【村雨】であることを言い当てます。

しかし自分の過去と少女を重ねた【高坂甚内】は、長年追い求めた『妖刀』に興味を失くし、近くで監視していた【バン・ドレイル】へと彼女を引き渡してしまいます。

最早『妖刀』などどうでも良くなった【高坂甚内】は、「世界を縛る“仕組み”の破壊」を目的に、新たに行動を開始します。

また更に時は流れ、東京へと戻ってきた【高坂甚内】の元に、幾度目かの【風魔小太郎】の姿が。

過去を捨てた【風魔小太郎】は、現在の主である月如琥珀を救う為に死力を尽くし、遂に【高坂甚内】を追い詰めます。

その戦いの中で【高坂甚内】は忘れていた大切な過去を思い出し、『鳶』のように自由に飛ぶ事にしたようです。

又もや姿を晦ました【高坂甚内】は依然として世界の“仕組み”を怨み、破壊しようと画策するのでしょう。はてさて、【風魔小太郎】と琥珀と虎鉄、そして【村正】達『妖刀』の物語はどうなるのでしょうか。

 

CVは立花慎之介さん。同じく創魔の【ヤマトタケル】も担当されています。悪役キャラを演じているのも中々に良いですね。

イラストレーターはRARE ENGINEさん。黒の色合いがとてもステキで、LoVのダークファンタジーな世界感にピッタリです。個人的には復讐の3女神【メガイラ】【ティシポネー】【アレクトー】のデザインが大好きです。



高坂甚内の基本性能

70コスト アタッカー


召喚アビリティ:なし

攻撃力120  防御力100  精神力70


武装アビリティ:なし

攻撃力160  防御力140  精神力90


血晶武装アビリティ:顔なき忍(ATK↑ DEF↑)

移動速度が上がり、ダッシュアタックの距離が延びる。さらに、ダッシュアタックを当てた敵ユニットとその周囲の敵ユニットの移動速度を一定時間下げる。

攻撃力210  防御力190  精神力120

Ver4.209のエラッタによって、マイルドなステータスになりました。

火力が落ち、自力で根元1確ができなくなりましたが、防御力と精神力が上がったのでかなり扱いやすくなっています。

召喚時点のステータスは【風魔小太郎】と同じで高水準。低コストのマジシャン相手なら追い返せるくらいの攻撃力は持っています。

血晶武装アビリティの「顔なき忍」による、自身の移動速度上昇効果は+30%。敵ユニットへの移動速度低下効果は5秒間-30%とかなり強力。効果範囲も広めです。

lov4 高坂甚内血晶武装アビリティ顔なき忍

© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. 

※画像はエラッタ修正前のものです

画像を見ると、ユニットサークル約3つ分離れた【ミリア】にまで速度低下が及んでいるのが分かります。

集団相手にもちょっかいを出しやすいユニットになっています。



種族別の性能

lov4 高坂甚内 CG

© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. 

人獣

EXアビリティ:甲州流・重ね雪華

ダッシュアタックに必要な移動距離と移動速度が下がる。

ダッシュアタックを発動するにあたって必要な「一定の移動距離と速度」のハードルを下げる、【狩魔威】のようなアビリティですね。

【ツクヨミ】とは異なり、速度低下自体を軽減する事はできませんが、スロウアタック以外の速度低下効果にも対応できます。

Ver4.209のエラッタで精神力が上がっているので無理できる範囲が広がっています。

移動速度が30%上がっているのもあって、よっぽどの速度低下を受けない限りダッシュアタックが可能です。

弾き飛ばしにさえ気をつければ大抵の場面で離脱が可能でしょう。

特別派手な効果ではないかもしれませんが、【人獣高坂甚内】の安定感は抜群。

しかし対抗馬として【風魔小太郎】の存在があります。

使い勝手の良いアーツの存在と攻撃力の高さでは負けますので、生存能力の高さと複数速度低下によるサポートを目的に使うと良いと思います。

【ヴァン・ヘルシング】のサポートを受ければ防御力5の根元はスパクリダッシュアタックで1確。主人公のサポートが乗れば1確対象は防御力20まで上がるので採用の際は是非。



神族

EXアビリティ:二天一流・五方の構

自身が受ける「スロウアタックによる移動速度低下効果」を減らす。

こちらは【ツクヨミ】と同じアビリティですね。

防御力・精神力・移動速度で【ツクヨミ】に勝りますが、攻撃力が【ツクヨミ】と同じなのでコストの割に火力の物足りなさが目立ちます。

【人獣高坂甚内】と似たようなアビリティなので同じ動かし方になると思いますが、神族であることから【セルディッド】と【ヴィーザル】のサポート対象になるのが特徴です。

ちなみに、主人公アビリティと【ヴィーザル】の攻撃力強化があれば【神族高坂甚内】の攻撃力が231。防御力5の根元をダッシュアタック無しでもスパクリでギリギリ1確です。

単純にアタッカーを求めるのであれば【戦技の神マリガン神】や【A2:ヨルハA型二号】などに軍配が上がります。

しかし神族には「敵ユニットの移動速度を下げる」アビリティを持つユニットがいないので、デッキの構成によっては【神族高坂甚内】の選択肢も出てくるのかも。

魔種

EXアビリティ:逃げ弾正・天

ダッシュアタックを敵ユニットに当てたとき、自身が前方に一定距離瞬間移動する。

lov4 高坂甚内魔種EXアビリティ逃げ弾正・天

© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. 

LoV3時代と同じような能力ですが、移動による攻撃は無くなりました。

ユニットサークル5つ分ぐらい前方に瞬間移動します。かなり長距離移動するので、【高坂甚内】が画面外に消えてしまわないように先回りして画面スクロールするか、ダッシュアタック直後に【高坂甚内】のアイコンをタッチする癖をつけましょう。

敵タワーを荒らすのは少し慣れが必要ですが、逃げる相手を追撃するにはかなり強力なアビリティです。

移動速度が下がっている敵ユニットの正面に回りこんでフリッカースタイルで弾き飛ばしたりすると、かなりテクニシャンな感じになります。

しかし移動が激しい【魔種高坂甚内】はどうしても単独の行動が主になります。アタッカー重ね戦法もあまり推奨できません。

同じく単独行動ユニットの【狩魔威】の存在がありますが、【魔種高坂甚内】もATKサポートを積んだ1トップデッキの方が使いやすいでしょう。

根元1確ラインまで持っていける【ストラス】のアーツは非常に相性が良く、必須と言っていいレベルです。

海種

EXアビリティ:鳶加藤

ダッシュアタックを敵ユニットに当てたとき、自身の移動速度が一定時間上がる。

効果時間は10秒。元々かなり速いのにさらに速くなります。ほぼほぼ全てのユニットを置き去りにします。

正直ここまで速くなる必要はない気もします。

相手からすれば確かに脅威的かもしれませんが、他のユニットと足並みを揃え辛いのが難点です。

【魔種高坂甚内】のように単独行動が基本になりそうですね。

海種なので【キマ】【ハルフゥ】のコストカットを受ける事ができ、【大野晶】のアーツで足りない火力も補えるのが利点でしょうか。

他ユニットと組み合わせるのであれば、【コノハナチルヒメ】とは何かと相性が良いと思います。

序盤から終盤まで高速アタッカーで戦場を引っ掻き回しましょう。



不死

EXアビリティ:逃げ弾正・地

ダッシュアタックを敵ユニットに当てたとき、自身が後方に一定距離瞬間移動する。

lov4 高坂甚内 不死EXアビリティ 逃げ弾正・地

© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. 

※画像はエラッタ修正前のものです

丁度ユニットサークル2つ分ぐらいの距離を、ヒットアンドアウェイで後ろに下がります。

LoV3時代の【[嘲弄]ガープ】のようなアビリティですね。

ダッシュアタックで攻撃を当てた直後に下がるので、硬直時間中に敵のディフェンダーに捕まりにくく、多少無理をした攻撃が出来る反面、逃げる相手を追撃するのには不向きなアビリティです(移動速度の差があるので余裕で追いつきますが…)。

敵タワーを荒らすのが得意なので、【ベドラム】や【アルプ】を採用した軽めのデッキが相性が良いかもしれません。

荒らし特化にするなら【とうこつ】を採用し、主人公のアビリティで攻撃力230のラインを確保するのも有りですね。


ダッシュアタック前提のアビリティを持っており、EXアビリティによって速度が上がったり瞬間移動したりするため、3ジョブ構成デッキ等の集団行動にはあまり向いてないユニットです。

かといってコストの割に攻撃力が低めで、固定ダメージや範囲攻撃を持っていないのが悩ましいところ。

【高坂甚内】自身で撃破を稼いで貢献するよりは、自慢のスピードで戦場を走り回って速度低下をばら撒くのが仕事になると思います。

【高坂甚内】と戦う場合は、素の移動速度の高さもそうですが、魔種と不死の場合の瞬間移動を念頭に置いて、相手の動きをしっかり把握して対処しましょう。

【ロードオブヴァーミリオン4】ユニット別の考察記事まとめ
© 1993, 2018 SQUARE ENIX CO., LTD. スクエニのアーケードゲーム『ロードオブヴァーミリオン4(以下LoV4)』、新システム『創魔』が実装されてしばらく経ちました。今更な

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