前回のお話はこちら↓
※以下、ニドを主人公として扱います。リシアを選んだ場合も内容は一緒です。
第1章 神聖王国スぺルヴィア
STAGE1 <バイアル連山の魔神>
「ロードオブヴァーミリオン」画集 黒-魔種・機甲・不死-編より
No.047イフリート
地表の裂け目からあふれる溶岩は、
大地が流す血を思わせる。
うかつに触れた者に一瞬で死をもたらす赤熱の地…
そそり立つ3本の『アルカナストーン』を目にした時、
『紅蓮の瞳の戦士』は目的地に辿り着いた事を知った。
ゆらめく陽炎と熱気の向こうに敵が姿をあらわす。
術者の召喚に応じて
猛き力を与えるという伝説の魔神は、溶岩と
同じ灼熱の目で来訪者を睨んでいた。
『炎熱の魔神・イフリート』――
これが敵か―!戦士の瞳の紅蓮が燃えた…
山岳地帯に築かれた宗教国家『神聖王国スペルヴィア』に向かうニドとドゥクス。
その道中、『バイアル連山』にて、『ロード』と取引を交わし使い魔となった【イフリート】と遭遇します。
【イフリート】は『大崩壊』を起こした人間への憎悪を露わにし、攻撃を仕掛けてきました。
初めての実践に戸惑いながらも、ニドは全力で立ち向かいます。
そして『アルカナ』の力を持つ者同士の戦いに敗れた【イフリート】は『絶対死』を迎え、灰となって散ってしまいました。
ニドはこの戦いの中で、神魔霊獣たちの抱く「人間への憎しみ」の強さと、『絶対死』の存在を知る事になるのでした。
※補足※
『アルカナ』の力を得た『ロード』は、不死身の身体を得ます。
しかし、『ロード』によって倒された『ロード』は魂が消滅し、蘇る事のない『絶対死』と呼ばれる終焉を迎えることになります。
『アルカナ』の力を分け与えられた『使い魔』も同様です。(後々、『絶対死』の本当の仕組みが明らかになりますが、LoV無印時代はこういう設定で通っています。)
そういう訳なので、対戦画面では3つの『アルカナストーン』を破壊し『アルカナ』の力を消失させない限り、『ロード』も『使い魔』も復活しちゃうんですね。
主人公だけ復活時間が早いのは、『アルカナ』を直に持つ『ロード』だからでしょうか。
STAGE2 <聖堂都市の審判者>
「ロードオブヴァーミリオン」画集 白-超獣・亜人・神族・海種-編より
No.028パワーズ
ドゥクスが指差す山頂部を覆う雲の中に、
陽光を浴びて輝く壮麗な神殿群が垣間見えた。
宗教国家スぺルヴィアの信仰の中心をなす
『聖ザフー山』に築かれし聖堂都市が、
『紅蓮の瞳の戦士』の頭上に聳えていた…
千年以上かけて修道僧たちが積み上げた
石畳の巡礼路には、
12年前の『大崩壊』の際、
この地に押し寄せた信徒たちの骨で埋めつくされていた。
神に祈る者たちに救いはついに訪れなかった…
そして今、雲海に屹立する大神殿に待つは
白い翼の神の使途。
『断罪の天使・パワーズ』――
彼女の赤い瞳は、どんな雪の結晶よりも美しく、
そして冷たい…
『神聖王国スペルヴィア』の首都である『聖堂都市ザフー』に到着した一行。
そこで目にしたものは、『ザフー教団』の過度な信仰の強制による支配でした。
教団が崇める『ロード』の【パワーズ】は、この乱れた世界を正すためには、自身が「絶対的な神」となって導くしかないのだと説きます。
『ロード』同士の激しい戦いの末にニドは勝利し、【パワーズ】は力尽き倒れます。
『大崩壊』のとき、目の前の惨状にただ目を覆い、翼をすくめて泣いていた彼女は、神に救いを求め溢れた信徒たちを救えなかったことをずっと悔やんでいました。
その罪を償うために『ロード』となり、世界を救おうとしていたのです。
使命感と贖罪の気持ちが強すぎてやり方を間違えてしまった彼女に、【イフリート】と同じく『絶対死』が訪れ、【パワーズ】は消滅してしまいます。
ニドは【パワーズ】の持っていた『アルカナ』を手にし、次の『ロード』に会うべく東の砂漠へと向かうのでした。
つづく…。
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