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【SAOアリシゼーション】第十話②ライオスたちの蛮行と右眼の封印

saoティーゼに飛びかかるライオス

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

前回のつづき…

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【SAOアリシゼーション】第十話「禁忌目録」の感想とあらすじ①。キリトとユージオが傍付き錬士の不在に気づき、ライオスとウンベールの非道な行為が明らかに。そして貴族最大の特権である「貴族裁決権」とは一体?

「上級法とは禁忌目録、そして帝国基本法のことだ。つまり……三等爵士の長子たる私は、六等爵家出身のあの娘たちに、修剣士懲罰権ではなく貴族裁決権を行使できるということなのだよ!」

原作者である川原礫氏も驚く《大の字ジャンプ》で少女への凌辱を開始したライオス。

ここからユージオの魂の葛藤が始まります…。



ライオスとウンベールの非道な行為

法と良心の狭間で葛藤するユージオ

saoライオス-動くな平民

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

「動くな。平民!!」

ティーゼとロニエが目の前で汚されようとしているのを止めるために行動を起こそうとしたユージオに、ライオスは叫びました。

さらに、ライオスはこの行為があらゆる法規に則った正当かつ厳粛な貴族の裁決であることを主張し、裁決権の行使を妨害することは重大な違法行為に当たり、法を破った罪人になると宣言します。

そんな詭弁など知ったことかと、ティーゼたちを助けに行こうとするユージオでしたが、両足が床に釘で打ち付けられたかのように一歩も動けなくなってしまいました。

sao動くことができないユージオ

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

「公理教会は絶対、禁忌目録は絶対、逆らうことは許されない。」

法律を破り罪人になったとしてもティーゼとロニエを助けなければという強い意志とは別に、自分でない何者かの声がユージオには聞こえるのでした。

ライオスやウンベールの蛮行を目の前で見せつけられているのに、動くことすらできないユージオ…。

ティーゼとロニエの覚悟

アニメではカットされていますが、原作ではティーゼとロニエはただ嫌がって抵抗するのではなく、この蛮行を自分たちの罰だと受け入れ、耐えようとしています。

「先輩、動かないで。私なら、大丈夫……これは、私が受けるべき、罰なんです」

「六等爵家の小娘にしては、大した覚悟じゃないか。どこまで頑張れるか、楽しみが増えたな、ウンベール」

ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニングより

友であるフレニーカのためにあらん限りの勇気を振り絞って行動を起こした二人に、これほどの残酷な罰を与える法…。《婚姻の誓いを立てる前の唇を介した直接接触》を禁じながら、力尽くでの凌辱は許すとは、いったいどういう法なのか?何の存在意義があるというのか?

そう考えた時、突然ユージオの右眼の奥に鋭い痛みが走ります。それは法や教会に疑問を抱いた時に、しばしば生じる奇妙な痛みでした。

いつもならこの痛みを感じた時点で反射的に思考を放棄していましたが、ユージオはなおも考え続けます。

saoティーゼとロニエを襲うライオスとウンベール

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

罪なき少女たちを無理やり汚そうとするライオスたちを守り、それを止めようとする自分を縛る禁忌目録…。そんな法を守ることが善だというのなら…。

鉛のように重い全身を懸命に持ち上げ、青薔薇の剣の柄へと右手を伸ばすユージオ。

「たとえ法で禁じられていなくても、してはいけないことは存在する。そして逆に、法で禁じられていたとしても、しなければならないことだってあるかもしれない。」

キリトの言葉がユージオの脳裏をかすめました。



ユージオの覚醒

右眼に刻まれた謎の封印

saoユージオの右眼を貫く激しい激痛

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

声にならない声で叫び、青薔薇の剣を抜き放とうとするユージオでしたが、その瞬間、凄まじいまでの激痛が右眼を貫き、ユージオの視界は真っ赤に染まりました。

……これはあの時と同じ。

それは8年前、ルーリッド村の教会前広場で整合騎士に連行されるアリスを助けようとした時と全く同じだったのです。

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まるで時間が止まってしまったかのように、動くどころか声も出せなくなったユージオ。

saoユージオの右眼-SYSTEM ALERT CODE:871

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

【SYSTEM ALERT CODE:871】

真っ赤に染まった右眼の中央に刻まれた謎の神聖文字。

ユージオは直感的に、これが何らかの《封印》であること、そしてこの封印こそが8年前のあの時も、そして現在も自分の行動を妨げ、法への恭順を強制しているのだと理解しました。

――許せない。絶対に許さない。

ライオスとウンベールへの憎しみを力に変えて、ユージオは必死に右手を動かそうとします。

saoユージオに助けを求めるティーゼ

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

「や、嫌あああ――ッ!先輩―――ッ!」

ティーゼが助けを求めて叫び、ユージオも絶叫したその瞬間…。

甲高い機械音が響き渡り、そしてぐしゃっという破裂音とともに、ユージオの右眼そのものが内側から弾け飛んだのです。

怒りに燃えるユージオの反撃

sao右眼が弾け飛びながらもライオスたちを攻撃するユージオ

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

「う……おおおああああ―――ッ!!」

視界の半分を失ったユージオでしたが、猛然と青薔薇の剣を抜き、アインクラッド流秘奥義《ホリゾンタル》を放ちます。

ユージオの一撃を視界の端で捉えていたライオスは辛うじて身をかがめて避けることができました。しかし、ウンベールは反応が遅れ、左腕の肘あたりから真っ二つに断ち切られてしまいました。

ユージオの放った剣閃からは、ライオスたちの行為を止めるというよりも、完全に命を刈り取ろうとする強い怒りが感じられましたね。

このあたりの演出は本当に素晴らしかったと思います。原作を読みながらイメージしていたシーンよりもはるかに迫力があり、感動を覚えました。(どうしていつもこれくらいやってくれないのか…)

声優陣の演技も素晴らしかったですが、特にユージオ役の島﨑信長さんとティーゼ役の石原夏織さんの演技は迫真に迫るものがあり、深く印象に残りました。


山田孝太郎 (著), 川原 礫 (原著), abec (イラスト, デザイン)

次回につづく…

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