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【SAOアリシゼーション】第一話①ルーリッド村の仲良し三人組

キリト、ユージオ、アリスの幼馴染三人

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

シリーズ第三期”ソードアート・オンライン アリシゼーション“がついに放送されました。

ソードアート・オンラインは僕の大好きな作品のひとつですが、特にアリシゼーション編はシリーズの集大成。

川原 礫(かわはら れき)先生にしか書く事ができない緻密かつ壮大で感動的な超大作が、アニメでどのように表現されるのか本当に楽しみです。

それでは第一話から感じた事や補足等を気儘に書いていきたいと思います。



ルーリッド村の少年少女

大樹を切る天命を与えられた二人の少年

物語は二人の少年たちの会話から始まります。少年たちの名前はユージオキリト

ユージオは灰白色の大きな斧で巨大な樹を切ろうとするものの全く歯が立たない様子です。

斧を振るって良い音が出た回数を競い、負けた方が勝った方にシラル水という謎の飲み物を奢る賭けをしているようです。ちなみにユージオは41回、キリトは43回でキリトが少し優勢。

二人は一年六か月前から延々とこの作業を繰り返しており、この作業が二人の”天職”との事

この”天職”についての説明はアニメ一話では全くありませんでした。

小説では序盤から事細かに設定や用語について説明されていますが、アニメ版では天職だけではなくその他の設定や用語についてもあまり説明されていません。

小説では後々もう一度用語等について説明される機会があるので、アニメ版でも二話以降に説明の機会があると思います。

創世神に捧げる印(初歩)

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

この人差し指と中指だけを揃えて伸ばし、他の指は握り込んでアルファベットのSとCを組み合わせたような形を描く動作や…

ステイシアの窓

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

アルファベットや数字が表示された謎のウィンドウ等、現時点では謎がいっぱいですね。

この数字については”天命“と呼ばれているようです。

この“天命”とは簡単に言うとHPや生命力のようなもので、世界の全ての物質に天命は存在し、この天命が尽きると人や獣は呼吸を止め、草木は枯れ、岩は砕けると小説内では説明されています。

この大樹の天命は現在235542。

先々月天命を見た時は235590くらいだったようで、キリトは二か月頑張ってたった50しか天命を減らせなかった事に絶望。

ユージオは、これまで六代の刻み手(大樹を切り倒す天職を与えられた者)が三百年頑張って四分の一しか減らせなかったので、この大樹を切り倒すにはあと十八代、九百年はかかるだろうとキリトを諭しています。

ルーリッド村の全景とギガスシダー

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

この化物じみた天命を持つ巨大な樹の名前は”ギガスシダー“。

今後、二人にとって(特にキリトには)特別な存在になるこの大樹についての説明も、第一話ではほとんどされませんでしたが、二話以降にきっと説明される事でしょう。

村長の娘 アリス・ツーベルク

何事も悟ったような優等生であるユージオをからかうキリトとそれに反撃するユージオ。

ふざけ合う二人の前に一人の少女が現れます。

「こら――っ! またさぼってるわね!!」

少女の名前はアリス・ツーベルク。このルーリッド村の村長の娘でユージオやキリトと同じ十一歳。

村一番の神聖術の才能を持つ事から、しきたりで十歳の春に全員なんらかの”天職”を与えられる村でも例外として教会の学校に通っています

可愛らしいアリスはユージオとキリトの為にお昼ご飯を持ってきてくれた様子。

ルーリッド村は貧しく、村長の娘であるアリスでさえも勉強できるのは午前中だけで午後は様々な仕事をしており、その最初の仕事がユージオとキリトに昼食を届ける事なのです。

「今日のパイは美味しいなー」

「うんうん大分腕が上がってきたみたいだな」

と料理に舌鼓を打つユージオとキリト。

ちなみにこの料理の献立は…以下のとおり。めちゃくちゃ美味しそうですね!

  • 塩漬け肉と豆の煮込みのパイ詰め
  • チーズと燻製肉を挟んだ薄切り黒パン
  • 数種類の干し果物
  • 朝絞ったミルク

アリスの作った料理

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

アリスが急いで持ってきてくれた美味しい料理たちですが、天命を見るともう残り僅かな時間に(ミルクはあと十分、パイは十五分)

「せっかくの旨い弁当なんだから、もっとゆっくり食べたいよなあ。なんで暑いと弁当がすぐ悪くなっちゃうんだろうなあ……」

美味しい料理をゆっくり味わって食べたいという当たり前の気持ちから、キリトは小さな疑問を口にします。

僕たちの世界では温度が上がると細菌の増殖スピードが上がり、増えた腐敗菌等によって食べ物が腐ってしまうのですが、キリトたちの世界ではどうやら勝手が違うよう。

この世界では、腐敗ではなく単純に温度が低ければ食べ物の天命が減るスピードは緩やかになり、温度が高ければスピードが速くなるという仕組みでしょうか。

もし天命が尽きた”傷んだ料理”を一口でも食べれば、よほど頑強な体を持つ者以外は腹痛その他の症状を引き起こします。食あたりそのものですね。

ここでしばらくキリトとユージオの問答になるのですが、この会話の中に二つのキーワードが。

一つは”公理教会(こうりきょうかい)“、そしてもう一つは”整合騎士(せいごうきし)“です。

話の流れから氷教会と思った人もいるかもしれませんが、公理教会(正式には世界中央公理教会)。これから嫌と言うほどこの言葉を聞く事になるので説明はいらないかも。

もう一つの整合騎士についても今後説明があるかもしれないので簡単に。

整合騎士は、世界中から集まった剣士たちのみが集う究極の武術大会”四帝国統一大会”を勝ち抜いた者だけが任じられ、世界の秩序を守る神命を帯び、時にはダークテリトリーの悪鬼とすら戦うあらゆる剣士の頂点とされています。



氷を探しに昔話の洞窟へ

少し脱線してしまいましたが、キリトはユージオとの会話の中で氷によって弁当を冷やす事を閃きます。

今は夏なので央都(この世界では王都ではなく央都)の市場でも氷なんか売っていないとアリスに諭されるキリトですが、昔ユージオの祖父にしてもらった”英雄ベルクーリの武勇譚“を思い出します。

ベルクーリはかつてルーリッド村を拓いた先祖たちの中でも一番の剣の使い手で、村の初代衛士長を務めた人物。

彼の数ある武勇譚の中でキリトが思い出したのは”ベルクーリと北の白い竜”というお話でした。

英雄ベルクーリが村の東を流れるルール川で氷の塊を見つけ、それを不思議に思ったベルクーリは川の上流へと歩き続けて人界の終わりである”果ての山脈”に辿り着き、その先にある巨大な洞窟へ。

数々の危険を乗り越え洞窟の奥で、ベルクーリは大小無数の財宝の上で眠る巨大な白竜を見つけます。財宝の中の一本の美しい剣に目を奪われたベルクーリは眠り続ける竜を起こさないよう、そっと剣を手に取り一目散に逃げ出そうとしたその途端――というお話が”ベルクーリと北の白い竜”です。

昔話”ベルクーリと北の白い竜”

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

キリトはお話しの中の洞窟に氷があった事を思い出し、その氷を取って来ようと二人に提案します。

ユージオは村の掟で禁じられているとキリトを諭しますが、アリスは村の掟には【大人の付添いなく、子供だけで北の峠を越えて遊びに行ってはならない】と書かれており、三人で氷を探す事は遊びではなく仕事の内と解釈できるので問題ないとキリトに賛成。

なぜ仕事の内なのかというと、今後氷によって弁当の持ちが長くなれば三人だけではなく外で働く多くの村人たちの利益になるからという理屈のようです。なかなかの屁理屈ですね(笑)

豆知識ですが、村の掟の正式名称は”ルーリッド村民規範”と言い、村長の屋敷に保管されています。子供たちは皆、村の学校に通うようになるとまずこの掟を憶えさせられるようです。ちなみに賢いアリスは全条文を一字一句まで正確に暗記済。

いきなり共闘し始めた二人に説得されそうになるも、昔からこの三人組の中で引き留め役を務めてきたユージオはある重大な問題を二人に提示します。

それは”禁忌目録“。

アニメ内では詳しい説明はありませんでしたが、“ルーリッド村民規範”はおろか僕たちに置き換えると憲法にあたる”ノーランガルス北帝国基本法”すらも遥かに超える権威性を持つのが公理教会の発布する”禁忌目録”です。

この禁忌目録は広大な人界の民全てを支配する絶対の法ですが、”果ての山脈”の向こうに存在するという闇の国”ダークテリトリー“にはさすがの禁忌目録と公理教会の権威も及びません…。

目録に記されているのは”してはいけないこと”。

教会への反逆から始まり、僕たちにとっても当たり前に禁止されている殺人や窃盗といった広範なものから、果ては年間に獲る事が許された獣や魚の上限、家畜に与えてはいけない餌等、一千を超える禁忌が記されています。ちなみにアリスはこの禁忌目録も既に暗記済…。

禁忌目録の話を持ち出された二人はさすがに神妙な顔になるも、ここでもまたアリスの屁理屈が炸裂します。

目録の第一章三節十一項には【何人たりとも、人界を囲む果ての山脈を越えてはならない】と記されている点に注目し、洞窟に入る事は目録に記された山を越える事(ダークテリトリーに入る事)には含まれない、さらに言うと目録のどこにも【果ての山脈で氷を探してはならない】などと記されてはいないとユージオを論破。

保守的なユージオはなんとか反論しようとするもののギブアップ。三人は次の休息日(キリトは安息日と言っていましたが)に氷の洞窟を探す事になりました。


ここまででアニメの冒頭7分、小説では”アリシゼーション・ビギニング”のP36までとなっています。

非常に長くなってしまったので、ここで一度締めますが次はもう少しシンプルに短く書きたいものです…。

【SAOアリシゼーション】第一話②禁忌条項抵触の代償
【アニメSAOアリシゼーション】概要や感想記事まとめ

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