©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
細工師サードレがギガスシダーの枝から削り出して作った漆黒の剣を手に入れたキリトは、リーナ先輩との約束の時間までに連続技の練習をすることにしました。
二連撃、三連撃、四連撃までは成功したものの、五連撃を放とうとした際に失敗し転倒してしまいます。
転倒時に跳ね飛ばした泥がかかったのは上級修剣士主席ウォロ・リーバンテインの制服。
この行為は当然懲罰の対象になり、ウォロから与えられた懲罰は”実剣での立ち合い一本”でした。

今回の第八話も前回に引き続いて話の補足を中心に書いていきたいと思います。
キリトVSウォロ
白熱の押し合い
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
キリトとウォロの二人が戦う場所は”修剣学院大修練場”。
全生徒・教員合わせて二百六十人を収容できるだけのキャパがある大きめの体育館です。
ルールはSAO時代によく用いられていた撃ち込みが一本入ったところで終了の《初撃決着》。
今回は実剣での立ち合いなので敗者は相応の傷を負うのは避けられない状況です。
《他者の天命を故意に減少さしむる行為》は禁忌目録によって厳に戒められているのですが、医務室に高価な薬品が揃っている上に高位の神聖術が使える教師がいる帝立修剣学院は数少ない例外になるようです。(大怪我しても治せるから良しという理由)
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
戦いが始まる頃には学内の生徒のほぼ全員が集まり、その中にはライオスとウンベールの姿もありました。
ウォロが使ってくる技はハイ・ノルキア流《天山烈波》、つまりSAO世界の両手剣単発重突進技《アバランシュ》。
©川原 礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project
アニメでは触れられませんでしたが、原作のキリトはかつてアインクラッドでデュエルしたクラディールのことを思い出します。
その時はクラディールのアバランシュに対して、同じ単発突進技である《ソニックリープ》で相手の剣の側面を狙い撃ち武器破壊を成功させて勝利しました。
一瞬その時と同じ戦術を検討しますが、桁外れのイメージ力(この世界で技の威力を飛躍的に上昇させる)を持つウォロ相手では通用しないと戦術を考え直します。
キリトが選んだのは自分が現在使用可能な最上位技《バーチカル・スクエア》。
ウォロの強力な天山烈波の一撃にバーチカル・スクエアの一、二、三撃目までを叩き込み威力を相殺し、最後の四撃目で勝負を決める戦術でした。
アニメではこのあたりが全てカットされて出たとこ勝負になっていますね。
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
ウォロは予想どおり大上段に構え、裂帛の気合いを迸らせて《天山烈波》を放ちました。
キリトも予定どおり一、二、三撃目を叩き込みウォロの技を止めることに成功します。
ここから延々と二人の押し合いが続いて、キリトが押し返した時点でウォロのアバランシュは中断され、キリトの残った四撃目で勝利となる寸法なのですが…。(仮想世界での戦いの仕組みのようなもの)
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
作画がやっぱりね…
とってもシュールな感じになってましたね。
音の迫力は凄いのに絵に力がないから音だけが浮いてる感じになっていたような。
この記事を書いている時点で第十話”禁忌目録”まで見ているのですが、八話の時点で十話の制作に力を入れてたんですかね。(十話の作画はよかったので)
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
帝国騎士団剣術指南役という家名を受け継いできたリーバンテイン家代々当主の想いを背負ったウォロの気迫に押し込まれるキリトでしたが、ユージオやリーナ先輩、現実世界の皆のために負けるわけにはいけないと奮起。
キリトの気合いに呼応するように巨大化した漆黒の剣の力もあって戦いを有利に進めますが、初等練士寮のアズリカ先生の待ったによって引き分けとなりました。
引き分けおめでとうの会
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
試合後、ユージオとゴルゴロッソも呼んでリーナ先輩の部屋で”引き分けおめでとうの会”が開かれることに。
SAO世界にもワインやエール等の酒類は豊富に存在していましたが、それらをどれだけ飲もうが現実世界の肉体は一滴のアルコールも摂取していないので酔っぱらうということはありませんでした。
ですが、このアンダーワールドでは酒を飲むとしっかり酔っ払います。(フラクトライトに《酩酊状態》を促す信号を与えているのかも)
ただし、酔っ払い具合は《理性を失わない程度の陽気さ》に固定されます。
けれども、それは人工フラクトライトにのみ適用されている可能性があるので、キリトはワイン二杯まででセーブしたようです。
一年間の思い出や、来る卒業試合、進級試合の予想、剣技や流派のマニアックなうんちく等を門限十五分前まで楽しく話して会はお開きになりました。
次回につづく…


コメント