©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
前回のつづき…

引き続き第七話の補足を中心に書いていきたいと思います。
アンダーワールドの流派と秘奥義
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リーナ先輩のセルルト流、ゴルゴロッソのバルティオ流、ウォロのハイ・ノルキア流等、アンダーワールドにはたくさんの剣の流派があります。
各流派には秘奥義があり、それはSAOのソードスキルに対応しています。(リーナ先輩が作中で使っているのは輪渦)
- ザッカライト流…蒼風斬(ソウフウザン)→スラント
- セルルト流…輪渦(リンカ)→サイクロン
- ノルキア流…雷閃斬(ライセンザン)→バーチカル
- ハイ・ノルキア流…天山烈波(テンザンレッパ)→アバランシュ
ただし、この世界の剣士たちは基本の単発技しか使う事ができず、キリトが使っているような連撃技は使えません。
アンダーワールドの隠しパラメータ
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この世界のキャラクターステータスはかなり複雑なシステムになっています。
ステイシアの窓を開いても、表示されているのはDURABILITY(天命の現在値/最大値)とOBJECTCONTROL(オブジェクトコントロール権限:OC権限)、SYSTEMCONTROL(システムコントロール権限:SC権限)だけ。
OC権限は武器防具の操作、SC権限は神聖術の操作に関わりますが、筋力や魔力にような単純な強さはそれらの権限レベルだけでは決まらないようです。
その他に、年齢や体格、健康状態、経験、修練等、目に見えないいくつものパラメータが影響しています。
権限レベルだけで筋力が決定されれば小さな子供やよぼよぼのお年寄りが異常な怪力を持っていたり、筋骨隆々の大男なのに全く力持ちではない等、おかしなことになります。
単純なゲームの世界ならそれでもよいですが(FF10のユウナ殴りで99999みたいな)、この世界の目的を考えるとそのように不自然な状態は望ましくないのでしょう。
そして、その隠しパラメータの最たるものが”イメージの力”。
イメージ力はこの物語にとって非常に重要なものの一つですのでまた説明する機会もあるかもしれません。
修剣学校の食事
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毎度恒例の食事チェックです。
この時の帝立修剣学院の献立は以下のとおり。
- 揚げて香草ソースをかけた白身魚
- サラダ
- 根菜類のスープ
- 丸いパン二個
この食事内容はルーリッド村の教会やザッカリアの農場で出てきたものとあまり変わりません。
貴族の子供たちにとっては質素すぎて我慢できない…と思いきや皆さして不満な顔をするでもなく当たり前のように食べています。
これには食料はある上限までしか作れないという”空間リソース”という概念に遠因があります。
総量が一定である食料をもし貴族が大量に独占すれば、食料が全平民に行き渡らないようになり飢える者も出てきます。
すると当然ながらその人間の”天命”は減るわけですが、《他人の天命を正当な理由なく減少させる》ことは禁忌目録で堅く禁じられており、その法には貴族や皇帝ですら逆らえません。
ゆえにこの世界では食物への執着や独占はいにしえよりのタブーになっているのです。
四大聖花とゼフィリア
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修剣学院中庭の花畑、ここではこの世界で四大聖花といわれる”アネモネ”、”マリーゴールド”、”ダリア”、”カトレア”が育てられています。
目的は観賞用…ではなく、神聖術の授業で使う触媒用。
詳しい説明は省きますが、この世界で神聖術を使うには周囲に”神聖力”というエネルギーが必要になります。
一人二人が下位の神聖術を使うくらいなら問題ありませんが、上位の神聖術を使ったり、この学院のように一学年百二十人の生徒が一斉に術式を使うと神聖力が足りなくなるのです。
そこで登場するのが四大聖花。
花の実をカラカラに干して砕くと周囲に神聖力を放出するのですが、四大聖花はたくさんの神聖力を放出する花の代表格なのです。(四大聖花のさらに上には薔薇が存在)
なぜ四種類植えるのかというと季節によって咲く花が違うから。
アネモネは春、マリーゴールドは夏、ダリアは秋、カトレアは冬と約三か月ごとに一種類ずつ花が咲きます。
あれ?と思った人も多いかもしれませんが、アニメでは全部の花が咲いています。
これまでも多々雑なところはありましたが、こんなところでも制作陣の雑さが出ていますね…。
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原作では、ここでゼフィリアとイメージング・システムの実験についての話もありますが、アニメではカットされてユージオとの会話メインになります。
この実験についてもまた機会があれば。
ギガスシダーの枝と漆黒の剣
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中庭でのユージオとの会話が終わった翌日、二人は北セントリア第七区にある”サードレ金細工店”を訪れます。
約一年前に悪魔の樹”ギガスシダー”の枝を剣に加工してもらう約束をしていたのですが、ようやく完成日を迎え、剣を受け取りにきたのでした。
第四話でギガスシダーの枝の話をカットしていたので、ここに回想で入れてくるだろうなと思っていましたが、そのとおりになりましたね。

一級工匠の認定を受けた名人であるサードレが一年という長い期間と貴重な黒煉岩の砥石六個をかけて完成させた漆黒の剣。
ネーミングが苦手なキリトにはまだこの剣に銘をつけることができませんでした…。
試し振りと懲罰
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黒い剣を寮に持って帰り、私物の剣の保有許可申請を済ませたキリトは学院敷地の端でソードスキルを試してみることにしました。
二連撃の”バーチカル・アーク”、三連撃の”サベージ・フルクラム”、四連撃の”バーチカル・スクエア”までは完璧に発動しましたが、五連撃には失敗し転倒してしまいます。
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転倒した際、跳ねた泥がかかったのが上級修剣士主席ウォロ・リーバンテインの制服でした。
上級生の制服に泥を投げつける行為は当然懲罰権行使の対象。
ちなみに懲罰権とは上級修剣士のみが持つ特権のひとつで、軽微な学院則違反を意図せずやらかしてしまった生徒に、自分の判断で適切な仕置きを科すことができる権利です。
ウォロが与えた懲罰は”実剣での立ち合い一本”。
キリトとウォロの寸止めなし実剣での一本先取勝負が始まります。
第六話からかなりの時間が経ってしまいました。
この時点で七~八話を見ていますが、感想という感想が書きにくい内容が続いています…。
作画に関してもきれいという評価を見ますが、個人的には今までの一期二期に比べると全く絵に力がない気がして残念だなと思っています。(線が細くなったのが影響しているのか顔の表情がなく能面の口が動いているだけのように見えるんです)
唯一まだ良かったバトルの動きに関してもなんともいえない感じに。
多分平均的には悪くないとは思うんですが、同時期に放送されている”ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風”や”SSSS.GRIDMAN”が気合い入ってるんで余計にそう感じるのかも…。(両作品とも制作陣の熱意が凄く伝わってきて感動してます)
原作で一番好きなのは圧倒的にアリシゼーションなんですが、今のところ見るのが結構辛いレベルまで…。
アニメを見ているとこんなに面白くなかったっけと思って、もう一度小説を見るとやっぱり面白いじゃないか!ってなるんですけどね。
ただ、まだ先は長いのでどこかで盛り返してくれるはず。作品自体は本当に面白いので。
次回は「剣士の矜持」です。


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