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【SAOアリシゼーション】第七話②空間リソースの概念や四大聖花の役割

sao上級修剣士寮・修練場

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

前回のつづき…

【SAOアリシゼーション】第七話①ザッカリア剣術大会と帝立修剣学院入学
アニメ【SAOアリシゼーション】第七話のあらすじと感想①。キリトとユージオがルーリッド村を出てからザッカリア剣術大会に出場するまでの2年間をダイジェストで紹介。帝立修剣学院の上級修剣士と傍付きの関係性、そして上級修剣士の制服の色と特権についても解説。

引き続き、第7話の補足を中心に書いていきたいと思います。

第七話「剣の学び舎」のあらすじと感想②

アンダーワールドの剣の流派と秘奥義

saoセルルト流秘奥義輪渦

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

リーナ先輩のセルルト流、ゴルゴロッソのバルティオ流、ウォロのハイ・ノルキア流など、アンダーワールドには多くの剣の流派が存在します。

各流派には秘奥義があり、それはSAOのソードスキルに対応しています(リーナ先輩が作中で使用しているのは「輪渦」)。

  • ザッカライト流…蒼風斬(ソウフウザン)→スラント
  • セルルト流…輪渦(リンカ)→サイクロン
  • ノルキア流…雷閃斬(ライセンザン)→バーチカル
  • ハイ・ノルキア流…天山烈波(テンザンレッパ)→アバランシュ

ただし、この世界の剣士たちは基本的に「単発技」しか使うことができず、キリトが使用しているような「連撃技」は使用できません。



アンダーワールドの隠しパラメータとイメージの力

saoステータス

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

この世界のキャラクターステータスは、かなり複雑なシステムになっています。

ステイシアの窓を開いても、表示されているのはDURABILITY(天命の現在値/最大値)とOBJECT CONTROL(オブジェクトコントロール権限:OC権限)、SYSTEM CONTROL(システムコントロール権限:SC権限)だけです。

OC権限は武器や防具の操作に関わり、SC権限は神聖術の操作に関係しますが、筋力や魔力のような単純な強さは、それらの権限レベルだけでは決まらないようです。

その他にも、年齢や体格、健康状態、経験、修練など、目に見えない多くのパラメータが影響しています。

権限レベルだけで筋力が決定されると、小さな子供やよぼよぼのお年寄りが異常な怪力を持っていたり、筋骨隆々の大男なのに全く力持ちではないといった、おかしな状況が発生します。

単純なゲームの世界ならそれでも構いませんが(FF10のユウナ殴りで99999みたいな)、この世界の目的を考慮すると、そのような不自然な状態は望ましくないのでしょう。

そして、その隠しパラメータの最たるものが “イメージの力” です。

イメージ力は、この物語にとって非常に重要な要素の一つですので、また説明する機会があるかもしれません。



修剣学校の食事と空間リソースの概念

sao修剣学校食事

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

毎度恒例の食事チェックです。

この時の帝立修剣学院の献立は以下の通りです。

  • 揚げて香草ソースをかけた白身魚
  • サラダ
  • 根菜類のスープ
  • 丸いパン二個

この食事内容は、ルーリッド村の教会やザッカリアの農場で出てきたものとあまり変わりません。

貴族の子供たちにとっては質素すぎて我慢できないと思いきや、皆、特に不満な顔をすることもなく、当たり前のように食事を取っています。

これには、食料はある上限までしか生産できないという “空間リソース” という概念が大きく関係しています。

もし、総量が一定である食料を貴族が大量に独占すれば、全平民に食料が行き渡らなくなり、飢える者も出てくることでしょう。

そうなると、当然ながらその人々の “天命” は減少します。

しかし、《他人の天命を正当な理由なく減少させること》は禁忌目録で厳しく禁じられており、その法には貴族や皇帝ですら逆らえません。

ゆえに、この世界では古来より食物への執着や独占はタブーとされているのです。

四大聖花の役割

sao修剣学院中庭の花畑

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

修剣学院中庭の花畑では、この世界で “四大聖花” と呼ばれるアネモネ、マリーゴールド、ダリア、カトレアが育てられています。

その目的は観賞用ではなく、神聖術の授業で使用する触媒用。

この世界で神聖術を使用するには、周囲に “神聖力” というエネルギーが必要になります。

詳しい説明は省略しますが、一人二人が下位の神聖術を使う程度であれば問題ありません。しかし、上位の神聖術を使用したり、この学院のように一学年120人の生徒が一斉に術式を使うと、神聖力が不足してしまうのです。

そこで重要な役割を果たすのが、四大聖花です。

これらの花の実をカラカラに乾燥させて砕くと、周囲に神聖力を放出します。四大聖花は、多くの神聖力を放出する花の代表格なのです。

四種類の花を植える理由は、季節によって咲く花が異なるためです。

アネモネは春、マリーゴールドは夏、ダリアは秋、カトレアは冬に咲き、それぞれ約3ヶ月ごとに一種類ずつ花が開花します。

アニメを見て違和感を覚えた人も多いかもしれませんが、アニメでは四季に関係なく、全ての花が同時に咲いています。

これまでにも雑な部分が散見されましたが、こういった細かいところにも制作陣の不注意さが表れています。

原作では、ここでゼフィリアとイメージング・システムの実験についての話も登場しますが、アニメではその部分がカットされ、ユージオとの会話がメインになっています。

この実験についてもまた機会があれば。

saoゼフィリアのつぼみ

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project



ギガスシダーの枝から作られた漆黒の剣

中庭でのユージオとの会話が終わった翌日、二人は北セントリア第七区にある「サードレ金細工店」を訪れました。

約1年前、彼らは悪魔の樹「ギガスシダー」の枝を剣に加工してもらう約束をしていました。そして、ようやく完成日を迎え、剣を受け取りに来たのです。

第四話でギガスシダーの枝の話がカットされていたので、ここで回想シーンとして挿入されるだろうと予想していましたが、その通りになりましたね。

【SAOアリシゼーション】第四話④ユージオの剣士宣言と旅立ち|アニメと小説の違い
アニメ【SAOアリシゼーション】第四話のあらすじと感想④。ギガスシダー討伐後、ユージオは剣士になることを宣言し、キリトとともにアンダーワールドの中心へと旅立つ。原作小説との比較ではカットや改変が目立ち残念な印象。

一級工匠の認定を受けた名人であるサードレが、1年という長い期間と貴重な黒煉岩の砥石6個をかけて完成させた漆黒の剣

しかし、ネーミングが苦手なキリトは、まだこの剣に銘を付けることができていません。

saoキリトと黒い剣

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

キリトによる新しい剣の試し振りと懲罰

黒い剣を寮に持ち帰り、私物の剣の保有許可申請を済ませたキリトは、学院敷地の端でソードスキルを試してみることに。

二連撃の “バーチカル・アーク” 、三連撃の “サベージ・フルクラム” 、四連撃の “バーチカル・スクエア” までは完璧に発動することができましたが、五連撃の発動には失敗し、転倒してしまいました。

saoウォロの服に跳ねた泥

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

転倒した際に跳ねた泥が、上級修剣士主席のウォロ・リーバンテインの制服に付着してしまいました。

上級生の制服を泥で汚す行為は、当然ながら懲罰権行使の対象となります。

ちなみに、懲罰権は上級修剣士のみが持つ特権の一つで、軽微な学院則違反を意図せずに犯してしまった生徒に対し、自分の判断で適切な仕置きを科すことができる権利です。

ウォロが与えた懲罰は、”実剣での立ち合い1本” でした。

キリトとウォロの間で、寸止めなしの実剣による一本先取勝負が始まります。

ウォロ・リーバンテイン

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

現時点でのアニメ版アリシゼーションの感想

第六話からかなりの時間が経ってしまいました。

この時点で第8話までを視聴していますが、感想を書くのが難しい内容が続いています…。

作画に関しては、きれいだという評価を目にしますが、個人的には一期や二期に比べると、絵に全く力強さがないように感じられ、残念に思っています(線が細くなったことが影響しているのか、顔の表情がなく、能面の口が動いているだけのように見える)。

唯一まだ良かったバトルシーンの動きに関しても、何とも言えない印象を受けます。

おそらく、平均的には悪くないのだとは思うのですが、同時期に放送されている他の作品が力を入れているため、余計にそのように感じるのかもしれません。

原作で一番好きなのは圧倒的にアリシゼーションなんですが、現時点では視聴するのがかなり辛いレベルに達しています…。

アニメを見ていると「こんなに面白くなかったっけ…」と思ってしまいますが、もう一度小説を読み返すと「やっぱり面白いじゃないか!」ってなるんですけどね。

ただし、物語はまだ先が長いので、どこかで盛り返してくれるはずだと期待しています。

山田孝太郎 (著), 川原 礫 (原著), abec (イラスト, デザイン)

次回は「剣士の矜持」です。

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