前回の続き…

強烈な痛みで思うように体を動かせないユージオ。
青薔薇の剣を杖代わりにどうにか体を引き起こしたユージオの前に現れたのは、先刻氷で閉じ込めたキリトたちを始末しにでかけた元老長チュデルキンでした。
そして、その後を追うように現れたのは…
ルーリッド村の仲良し三人組
「よう、ユージオ」
「ごめん、僕はアドミニストレータの誘惑に負けて君たちを傷つけてしまった。せめて自分の手でその償いをしようと」
「水臭いぜユージオ。おまえの考えていることくらいすぐ分かったさ」
三人が再会するこのシーンは原作とアニメでややニュアンスが違うのですが、アニメはアニメの良さがありますね。
ただ、個人的には優等生ユージオと悪童キリトのやり取りが好きなので…
「よう、ユージオ」
「………来るなって、言ったのに」
「俺が、お前の言いつけを素直に守ったことがあったか?」
「………そうだね。君はいつも…………そうやって…………」
原作の方がやっぱり好きですね。初めて出会ったルーリッド村から、ずっと行動を共にしてきた二人の様子がよく分かる会話なので。
それと、ユージオの泣き笑いのところとキリトのいたずらっぽい笑顔のシーンは制作のこだわりを感じました。
大変だとは思いますが、SAOは屈指の人気シリーズなので戦闘のシーンも含めて毎回これくらいのクォリティで作ってもらいたいものです。
ついに「ルーリッド村の仲良し三人組」が”アドミニストレータを倒す”という共通の目的の下に集結。
本人たちには幼い頃の記憶はありませんが、視聴者からすればうれしい瞬間ですね。

ここからアリスとアドミニストレータの会話を経て、元老長チュデルキンとの戦いへと進行していきます。
チュデルキンの実力
アニメではvsチュデルキンの大半をカットしているので、この出落ち感たっぷりの元老長の無能ぶりが際立っているのですが、原作では超強力な神聖術師であることが分かるようになっています。
具体的にチュデルキンの何が凄いのかというと、高位の術者でも両手で十個の素因を生成するのが精一杯なのに、この元老長は逆立ち状態になる事で両手両足の指を総動員し二十個の素因生成ができるところです。
「ダイの大冒険」に出てくる”氷炎将軍フレイザード”の得意技、メラゾーマ五発を同時に放つ《フィンガー・フレア・ボムズ》みたいなものかと。
この超高等術にキリトとユージオは声を揃えて「……嘘だろ……」と呟いています。
アリシゼーション・ユナイティング/イラスト:abec
「………砕けっ……花たちっ……!!」
この場面で大活躍したのは整合騎士アリスでした。
チュデルキンの凍素術による攻撃を金木犀の剣の武装完全支配術で完全に封殺。
「チュデルキン、お前の信念なき技など、空気で膨らませた紙風船に過ぎません!お前自身と同じように!!」
このアリスの見せ場もアニメで見たかったですね。
チュデルキンの願い
「……いいわよ、チュデルキン。創世神ステイシアに誓うわ。役目を果たしたその時には、私の体の隅々までも、一夜お前に与えましょう」
チュデルキンの不遜でヒロイックな願いを優しく受け入れるアドミニストレータ。
「いいとこあるぜ」と言いたいところですが、原作にはこう書かれています。
その言葉がまったくの偽りであることが、同じく嘘や偽りにまみれた現実世界人である俺には解った。
SAO アリシゼーション・ユナイティングより
かわいそう…。
「お見せしましょォォォォゥ、我が最大最強の神聖術ウゥゥゥゥッ……!出でよ魔人ッ!!反逆者どもを焼き尽くせェェッ!!」
前半のキリトvsユージオは全体的に微妙でしたが、後半はしっかりつくっている感じがしました。
ただ、尺的にどうしても削らなければいけないところが多かったのかかなりはしょった感じになっています。
削られたシーンの中にはキリトとアリス・シンセシス・サーティの関係に対するユージオの心情など興味深い場面も多々あるので是非原作を読んでみてください。

コメント
原作を読めてないので興味深く読ませてもらいました!
22話以降も頼みます!
ゆぅさんコメントありがとうございます。
ゆぅさんが日頃からラノベを読まれる方なら是非原作を読んでみてください。アニメより何倍も面白いので。
個人的にアニメアリシゼーションの出来に対して非常に不満を感じていて、愚痴ばかりになってしまったので感想を断念しました…。
いつかやる気MAXな時が来れば続きを書きたいと思います。