【SAOアリシゼーション】第十七話②地上五百メートル…キリトとアリスの共闘

sao オーシャン・タートル

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

前回のつづき…

【SAOアリシゼーション】第十七話①一時休戦、キリトとアリスの壁登り

ここで場面は現実世界の自走式メガフロート《オーシャン・タートル》へと移ります。

忘れている人も多いかもしれませんが、現実世界のキリトは殺人ギルドラフィン・コフィンのメンバーであるジョニー・ブラックこと金本敦に筋弛緩剤を注入され、低酸素脳症によるダメージを脳に負っている状態でしたね。

【SAOアリシゼーション】第一話⑤金本の襲撃

世界で唯一キリトの脳の治療ができる施設がこのオーシャン・タートルであり、そのなかの《アッパーシャフト》と呼ばれるエリアにて現在キリトは治療中です。

【SAOアリシゼーション】第五話①消えたキリト、アニオリ全開…



汎用護衛艦DD-119あさひ

sao 朝食を食べるアスナと凛子

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

午前七時四十五分、キリトを見舞ったアスナはフルダイブ技術研究者の神代凛子と一緒にラウンジで朝食を取っています。

新鮮な白身魚のフリットに八番デッキ後部の洋上大規模農場で作られた野菜のサラダ。

二人が想定外に立派なビュッフェ形式の料理に舌鼓を打ちながら、遥か遠方に見える船舶について話をしていると自衛隊員である中西一等海尉が現れました。

sao 5000トン型汎用護衛艦DD119あさひ

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

中西によると、二人が気にしていた艦船は”5000トン型汎用護衛艦DD-119あさひ”という名称とのこと。

この”あさひ”は第2護衛隊群第2護衛隊(佐世保基地)所属の実在する艦船。

原作では”DD-127ながと”という名の艦船でしたが、僕たちの世界でDD-127は”いそゆき”という名称なので、アニメ化に伴って実在する艦船に変更したようですね。何らかの意図があるのでしょうか。

予定外の行動を取る”あさひ”に仄かな胸騒ぎを覚えるアスナでした…。



邪悪な怪物ミニオン

sao 怪物に姿を変える石像

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

一方キリトたちは壁登りの途中でしたが、日没による空間神聖力の枯渇により必須であるハーケンを生成できなくなっていました。

日が完全に沈んでしまえば一時間に一本作れるかどうかという状況のなか、キリトは頭上に石像のようなものを見つけます。

石像の上で休むことを提案するキリトにアリスも同意し、左手の籠手を物体形状変化術で黄金のハーケンへと変化させキリトに渡しました。

今までと同じ要領で二メートル程登った時、頭上の石像は突如として不気味な怪物へと姿を変えキリトたちを襲います。

sao テラスへアリスを放り投げるキリト

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

足場が不安定な場所での戦い、さらに何かにショックを受け硬直したアリスを庇いながら何とか応戦するキリトでしたが、ジリ貧の状況でした。

「二人とも生き残れたら、後で幾らでも謝る!!」

キリトは一か八かに賭けて、全身の力を振り絞りアリスを数メートル真上のテラスへと放り投げました。

奇跡的にテラスへと着地したアリスは、ハーケンの上から滑り落ちたキリトを怒りに満ちた声で叫びながら引っ張り上げ散々に罵倒します。

「な……何を考えているのですが、この大馬鹿者!!」

sao キリト ホリゾンタル・スクエア

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

整合騎士たちが”ミニオン”と呼ぶ邪悪な魔物はなおもキリトたちに襲いかかってきましたが、安定した足場を得た二人の敵ではありませんでした。

アリスは恐ろしい程速く重い単発中段斬りで、キリトはアインクラッド流秘奥義水平四連撃技”ホリゾンタル・スクエア”でミニオンたちを撃破。

sao キリトに手巾を渡すアリス

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

「ああもう、男というのはどうしてこう……。お前、手巾の一枚くらい持っていないのですか」

頬に付いたミニオンの血を拭くための手巾を”心底嫌そうな顔”でキリトに差し出すアリス。

二人はわずかなりとも空間リソースを供給する月が昇るまでの数時間を現在位置でおとなしく待つことにしました。

ユージオの心情

sao 階段を上るユージオ

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

ここで場面は、カセドラル最上階を目指し階段を上るユージオへと移ります。

実力者であるキリトやアリスなら、どうにかして落下を食い止め、塔の外側から登り始めているはずだと信じ、階段を上り続けたユージオは九十階の大扉へと辿り着きます。

アニメでは完全にカットされていますが、原作ではここでユージオの複雑な心情が描かれています。

キリトと騎士アリスは、今頃どうしているのだろう。

塔の外壁を登るキリトを、アリスが追いかけている?それとも、塔の壁にぶら下がったまま、尚も戦闘を続けている?あるいは……キリトという人間の不思議な魅力が、とりつく島もなさそうだった整合騎士アリスの剣すら引かせているだろうか……?

アリシゼーション・ディバイディングより

キリトに対する信頼や憧れという正の感情、そして劣等感や羨望、嫉妬に似た負の感情がユージオの胸の中で複雑に混ざり合っていました…。

今の監督はキャラクターの内面をほとんど描かないので今回も安定のスルーでしたが、個人的にはとても重要な部分だと思います。



sao ベルクーリ・シンセシス・ワン

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

これまで以上に強力な敵が待ち構えていることを覚悟し大扉を押し開いたユージオの前に現れたのは全身に無数の古傷が走る大男でした…。


SAOアリシゼーション第十七話《休戦協定》。

ここのお話は原作でも好きなところで非常に楽しみにしていたのですが、正直あまり面白いとは言えませんでした。

なぜそう思ったのかを原作と見比べながら考えてみたのですが、やっぱり一番はキリトとアリスの”コミカル”な部分をバッサリとカットしていたからではないかと思います。

ツンツンしているアリスをキリトが恐れつつも弄り、当然怒られて何度も「すいません」と言いながらしょぼくれるなどのシュールな笑いが原作《アリシゼーション・ディバイディング》には散りばめられています。

そのあたりを八割方カットし、真面目な部分、大事な部分の会話しかないから終始ストーリーにメリハリがなく面白いとはいえない展開になってしまったのかなと。このあたりは前監督の伊藤氏は上手かったですね。

それと、やっぱりキャラクターの表情…。

これは以前から感じていることですが、監督が変わった今作アリシゼーションでは動画のエフェクトなどに力は入れているものの顔の表情など、キャラクターの心情を表す部分にはほとんど力を入れておらず、大袈裟に言えば腹話術の人形にセリフを喋らせているだけのように見えてしまいます。

特に目のあたりは酷くて、キャラクターが場面やセリフに全く合わない表情や視線になっていることも度々。

脚本については、時間の制限があるので削らざるを得ないのではという声は当然で、ダイジェストになってしまうのも仕方ないのかもしれませんが、今期のアリシゼーションやからくりサーカスのように原作が素晴らしい作品ほど残念に思ってしまいますね。

ただ、名作”鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST”で水島監督が「アニメ版は二次作品」と言い、原作者の荒川弘氏が「根っこの部分さえ取り違えなければ思い切りやっちゃってOK」「原作と全く同じならアニメという別メディアに乗せる必要は無いと思うので」と言い切ったように、原作とアニメが違うものになるのは間違いではないのかもしれません。

けれども、昨今のアニメのように水で薄めただけのような出来になるのはやっぱり悲しいものですね…。


次回につづく…

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