©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
前回の続き…
「アリス――――!」
自分自身の悲痛な叫びと同時に目を覚ましたキリト。そして手の甲に落ちる涙。
今までの出来事は全て夢だったのでしょうか…。
第一話「アンダーワールド」のあらすじと感想③
アニメオリジナルのガンゲイル・オンライン(GGO)戦闘シーン
タイトルテロップを挟んで、舞台はアマゾン流域と見紛うような密林の世界へと移ります。
ここから、小説には登場しないアニメオリジナルの「ガンゲイル・オンライン(GGO)」の戦闘シーンが始まります。
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
謎の部隊との交戦と撤退の理由
なにやら事情がありそうな部隊と旧SAOメンバー&シノンが交戦。
激しい戦闘の末に敵部隊の一部は撃破しますが、その他は撤退。残念ながら完全決着には至らなかった模様です。
指揮官らしき人物は、速やかな撤退を疑問に思い理由を問う部下に対して、次のように答えました。
「あんなイレギュラーなスコードロンと戦っても訓練にはならない。本番の作戦に悪影響が出ても困るしな」
ちなみに、”スコードロン” という言葉は、航空隊や艦隊などの部隊編成における「大隊」や「中隊」に相当する単位を指します。
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
部下らしき男は、去り際にフードを被り、一言つぶやきました。
「また会おうぜ…」
この二人は後々物語に登場するのは間違いなさそうです。
GGOバージョンの衣装と反省会
さて、アニオリ部分についてですが、絵がよく動いていましたね。
残念ながら、僕は銃の世界があまり好きではないので胸にくるものはあまりありませんでした。しかし、ガンゲイル・オンライン(GGO)の世界が好きな人にとってはたまらないシーンだったのではないでしょうか。
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
戦闘後には皆で反省会を行いました。
GGOバージョンの衣装も皆よく似合っていますね。個人的にはリズベットが一番可愛いと思います。
反省会の内容は、当然ながら先ほど戦った部隊について。
他のプレイヤーたちとは明らかに違う目的で動いていることについて、皆でいろいろと話し合いますが、何も分からないままでした。
シノン、アスナ、キリトの三人は、翌日にエギルの経営する店で会うことを約束し、ログアウトしました。
旧SAOサバイバーの憩いの場「ダイシー・カフェ」
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
三人が集まる約束をしたのは、キリトやアスナたちと同じく旧SAOサバイバーの一人であるプレイヤーネーム “エギル” が経営する「ダイシー・カフェ」でした。
このカフェは、旧SAOサバイバーが事あるごとに集まる憩いの場になっています。
©2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAOⅡ Project
ダイシー・カフェの名前の由来ですが、サイコロ(ダイス:dice)をモチーフにした看板から、”博打” や “運任せ” といった意味合いが感じられますね。
ここからキリト、アスナ、シノンの長い話が始まるのですが、その前にこのダイシー・カフェのメニューについて少し書いてみましょう。
シノンが注文した水出しアイスコーヒーについて
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まずはシノンが飲んでいる何の変哲もないアイスコーヒー。
小説では “ほんの少しミルクを入れた水出しのアイスコーヒー” と描写されています(ただし、アニメではミルクが入っているように見えませんが…)。
注目したいのは “水出し” の部分。
喫茶店で提供されるコーヒーの抽出方法で最も一般的なのは、誰でも簡単に淹れられるコーヒーメーカーだと思います。
ある程度こだわったお店なら、少し手間はかかるものの失敗が少なく、バランスの良いコーヒーが淹れられるペーパードリップを選ぶでしょう。
世界中から選りすぐったスペシャルティコーヒーなどを提供するこだわりの強いお店なら、手間もかかり技術的にも難しいネルドリップを選択するところもあります。
そんな中、ダイシー・カフェが提供するのは水出しコーヒーです。
水出しコーヒーは水で淹れるコーヒーの抽出方法の一つで、”ウォータードリップ” とも呼ばれます。また、この抽出方法を考案したのがオランダ人だったことから、”ダッチ(オランダ人の意)コーヒー” とも呼ばれています。
水出しコーヒーを作るには、右画像のようなウォータードリッパーにコーヒー粉と水を入れ、8時間程かけてゆっくりと一滴一滴水を落としながらコーヒーを抽出します。
水出しコーヒーの特徴は、コーヒー豆の雑味やタンニンを大幅にカットしたソフトでクリアな味わいだと言えます。
デカフェ(カフェインレス)ほどではありませんが、カフェインの抽出量も少ないので、カフェインの許容量が少ない人にもおすすめ。
ただし、水出しコーヒーにも別の作り方があります。それは麦茶と同じようにピッチャーに水を入れてそこにコーヒー粉を入れた袋を放り込んでおく方法です。
もちろん、この方法で作ったコーヒーはあまり美味しくありません。ダイシー・カフェでは、前者の方法で丁寧に水出しコーヒーを抽出しているのだと思います。
キリトが注文したカフェ・シェケラートの特徴と作り方
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意識の高いキリトが頼んだのは、画像奥の「カフェ・シェケラート」です(手前はアスナが頼んだジンジャーエール)。
本場イタリアのバール(南ヨーロッパで喫茶店や酒場のことを指す)では夏に人気のメニューで、薄茶色のコーヒーときめ細かい泡が二段になった可愛い見た目をしています。
作り方はとても簡単。
エスプレッソマシンでエスプレッソをダブルで抽出し、シェーカーに砂糖かシロップと氷を入れて強くシェイクするだけです。
シェーカー内で十分に冷えているので、グラスには氷を入れません。ただし、あまり時間を置くと温くなってしまうので、ササッと飲むのが通です。
カフェ・シェケラートの特徴は、クリーミーな泡の心地よい口当たりと爽快な冷感、そして濃厚かつクリアな甘み。
最近では家庭用エスプレッソマシンの価格がかなり下がり、手に入れやすくなりました。僕も夏場はよくシェケラートを作って飲んでいます。
ダイシー・カフェおすすめ料理「ボストン風ベイクド・ビーンズ」
最後は、ダイシー・カフェーおすすめの「ボストン風ベイクド・ビーンズ」です。ちなみに、エギルの奥さんの故郷はボストンです。
小説ではキリトとシノンがこの料理に舌鼓を打つ描写がありますが、アニメ版では待てど暮らせど、テーブルに並べられることはありませんでした。
味の要となるのは、モラセスという砂糖を原料から精製する時に現れる副産物。
モラセスは独特な味わいを持つので、稀に苦手な人もいます。日本では代わりにメープルシロップを使うことも多いです。
いんげん豆と玉ねぎ、トマト、ベーコンが主な材料で、洋風なのに素朴な味が特徴です。
ちなみに、僕はこの料理が少し苦手です(笑)
以上、強面のアフリカ系アメリカ人 “エギル” ことアンドリュー・ギルバート・ミルズが経営するダイシー・カフェの料理について少し書かせてもらいました。
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次回は難解な言葉や理論のオンパレード…。
ダイシー・カフェでのキリト、アスナ、シノンの会話について書きたいと思います。
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