©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
前回の続き…
「秘奥義連携」により、ユージオは整合騎士デュソルバート・シンセシス・セブンを打ち破りました。
敗北したデュソルバートは、アドミニストレータの命令を完遂できなかった責により辱めを受けるくらいなら、ユージオたちの手で命を絶たれることを望みました…。
第十四話「紅蓮の騎士」のあらすじと感想②
デュソルバートの敗北と整合騎士の苦悩
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「我……整合騎士、デュソルバート・シンセシス・セブンを」
この瞬間、ユージオは初めて重要な事実に気づきました。目の前の整合騎士は、8年前にアリスを連れ去った整合騎士と同一人物だったのです。この驚愕の事実にユージオは激怒しました。
「たった!たった十一歳の女の子を鎖で縛り上げて……飛竜にぶら下げて連れ去った奴が……今更そんな口を利くなあああああ―――ッ!!」
ユージオは青薔薇の剣を振り上げ、デュソルバートの口に突き刺して天命を吹き飛ばそうとしました。しかし、胸の奥深くから湧き上がる重い痛みが、彼の右手の動きを妨げたのです。
「そのおっさんは、もう戦う気はないよ。そういう相手に剣を振るっちゃだめだ……」
キリトはユージオの右腕をそっと押さえながら、静かにそう諭しました。
整合騎士の真実と記憶の喪失
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デュソルバートには、ルーリッド村からアリスを連れ去った記憶がありませんでした。
キリトは、整合騎士の真の姿をデュソルバートに説明しました。整合騎士とは、アドミニストレータによって大切な記憶を奪われ、代わりに教会への忠誠心を埋め込まれてつくられた存在だったのです。
デュソルバートはすぐにはその事実を受け入れられませんでしたが、自分の中に思い出せない大切な何かが残っていることを認めました。
「……行こう」
こうべを垂れ瞑目する整合騎士を後に、二人は上り階段へと歩き始めました。
階段を上る二人の会話に見る友情の深まり
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ひたすらに階段を上り続け29階に差し掛かった時、キリトは懐から蒸し饅頭を取り出し、その半分をユージオに渡しました。
アニメでは、キリトが自発的に饅頭を渡す描写になっていますが、原作では逆。
「そのズボンのポケットに入ってるものを一つ寄越せよ」
「え……いや、これはその、非常事態用に……。――意外と目敏いな、お前」
この二人のやりとりは、ほのぼのしていてすごく好きだったんですけど、アニメで改変されてしまったのは残念でした。
蒸し饅頭を食べながら今後の作戦を練っている二人の前に、突然可愛らしい子供たちが現れました。この場面で第十四話は終了となります。
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新OPテーマ(RESISTER)とEDテーマ(forget-me-not)
第十四話から、オープニングテーマとエンディングテーマが新しくなりました。
新しいオープニングテーマ(OP)はASCAさんの “RESISTER” 、エンディングテーマ(ED)はReoNaさんの “forget-me-not” です。
僕の印象に最も残ったのは、やはりネタバレシーンが満載のオープニング映像です。
その中でも、特に気に入ったシーンがあります。
ゆっくりと二人を対比させる演出に、深い感動を覚えました。
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あと地味に好きなのは、キリトがファナティオの天穿剣の軌道を完璧に読み切って回避するシーンです。
超高速の攻撃を最小限の動きで避けるキリトの姿が最高にクール!
こういうかっこいい戦闘シーンをもっと本編でも見られることを期待しています。
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さて、第十四話については、戦闘シーンに若干の疑問は残りましたが、デュソルバート役の花田光さんの演技は特筆すべきものでした。
透き通るような声質に威厳を兼ね備えた素晴らしい演技で、さすがベテラン声優という印象。
これからは整合騎士たちとの連戦が続くため、SAOの戦闘シーンを楽しみにしている視聴者にとっては、魅力的な展開となりそうです。
さあ、次回「烈日の騎士」も怒涛のバトルになりそう!《紅玉樫》の鞘にも注目。
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