2022年10月22日に公開されたアニメ映画『劇場版 ソードアート・オンライン−プログレッシブ− 冥き夕闇のスケルツォ』を観てきました。
作品の大まかな感想は、前作の『星なき夜のアリア』に比べると全体的に雑な印象で、ほとんどの部分で数段落ちる内容だったと感じました。
しかし、最後のボス戦だけは面白かった。そこだけは観に来てよかったと思いました。
タイトルの『冥き夕闇のスケルツォ』の意味について、原作者の川原礫大先生によると、「冥き夕闇」は第五層の雰囲気を表したもので、「スケルツォ」はイタリア語で”冗談”を意味し、日本語では”諧謔曲“とも言われる、激しくもどこか滑稽な感じもする音楽のことを指しているそうです。
それでは、詳しい感想を述べていきたいと思います。
前作同様公式に配慮し過度なネタバレはしておりませんが、記事の構成上、どうしてもネタバレが必要な部分もありますので、まだ鑑賞していない人はご注意を!
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の感想
まずは、『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』のストーリー展開について。
新キャラクター『ミト』の登場と、前作『星なき夜のアリア』から約三層分のストーリーを飛ばしたことを考慮すると、『冥き夕闇のスケルツォ』のストーリーはある程度まとまりを感じました。
しかし、『ソードアート・オンライン -プログレッシブ-』(以下SAOP)シリーズは、本編では実現できなかった”浮遊城アインクラッド攻略を一層からより丁寧に描く“ことを目的の一つとしてスタートした作品です。
『ソードアート・オンライン プログレッシブ(SAOP)』の概要や原作小説・漫画については↓
無印SAOのメインだった戦闘や人間模様だけでなく、特色ある街並みを楽しんだり様々なクエストをクリアしていくこともSAOPの面白いところなのに…。
こんなに飛ばし飛ばしにするなんてもったいないったらありゃしない!
アインクラッドというファンタジー世界のたくさんの物語を丁寧に描いて欲しかった。
まぁ、監督の河野亜矢子さんをはじめとする製作スタッフの皆さんも本当は『星なき夜のアリア』→『儚き剣のロンド』→『黒白のコンチェルト』→『泡影のバルカローレ』、そして今作の『冥き夕闇のスケルツォ』と順を追って丁寧に作っていきたかったはずだとは思いますが…。
新キャラが加わったことによる影響や予算、納期など、ビジネス面というかいろいろと大人の事情があったのだと推測します。
ミトというキャラは必要だったのか?
というか、前作『星なき夜のアリア』の感想記事でも書いたので蒸し返すようだけど、ミトという原作に登場しない新キャラクターは必要だったのか?
現実世界で接点がなく、物語序盤にMMORPG初心者のアスナを先導する役割だけならば、まだ面白いキャラクターだとは思います。
しかし、現実世界でも知り合いで、前作そして今作で描かれたように二人に強いつながりがあるのなら、生死を問わずいろいろと面倒なことになりそう…。
もしミトが生きてゲームをクリアしたのなら、須郷伸之によってALOの世界に捕らわれ、病院で眠っているアスナに会いに行き、キリトと一緒に救出に向かうのが自然ですよね。
一方、もし死んでいたのなら、ユウキと同じくらいアスナにとって大きな存在になっているはずなので、アスナがそのことに一切触れていないのは不自然すぎる。
そもそもSAOPと無印SAOは矛盾だらけではあるんですが、ミトの存在は他作品とのつながりをさらに複雑にしそう。
人気声優である水瀬いのりさんをどうしても使いたかったなら、新キャラではなく第三層のクエストで登場する『キズメル』さんの声を担当してもらえばよかったのでは?
映画ではカットされたNPC『キズメル』
キズメルさんは原作小説の二巻『黒白のコンチェルト』で初登場したNPC(Non Player Character)。
森エルフと黒エルフという二つの種族の戦争に巻き込まれる長い長い大型キャンペーン・クエスト「翡翠の秘鍵」のスタート時にひょんなことから仲間になりました。
「翡翠の秘鍵」は完結が第九層という大型クエストなので、二巻以降も何度もキリトとアスナのパーティーに加わり同じ時間を過ごすことで、人間とNPCという垣根を越えて親睦を深めていくのです。
キズメルさんとの出会いは、アインクラッドを制御している「カーディナルシステム」の存在や人間とNPC(AI)の関係など、以降の物語にも関連する重要な事柄のきっかけとも言えるでしょう。
人間のメンテナンスを必要としない存在として設計されたシステム。
SAOのバランスを自らの判断に基づいて制御しており、プレイヤーのメンタル的なケアやモンスター・NPCのAI、アイテムや通貨の出現バランス、何もかもがカーディナル指揮下のプログラム群に操作されている。
キャラデザも性格も素敵ですごく魅力的なキャラクターだと思います。
もちろんミトも魅力的なキャラではあるのですが、このキズメルさんを完全カットしてまで出したいかと聞かれたら…僕なら100%出さないですね。
ネタバレになるので今作のストーリーの詳細は書きませんが、原作準拠で一層ずつ丁寧に描かれたアニメSAOPが見たかったというのが本音です。
前作よりも雑さが目立った作画と劇伴
あと気になったのは作画です。
前作は所々「ん?」と思う部分もありましたが、全体的には丁寧な仕上がりで満足のいくものでした。
しかし、今作は明らかにクオリティが落ちていて、きれいだなとかすごいなと思う部分は数えるほどしかありませんでした。
作品紹介でアップされているシーン↑なんかは前作にも負けない出来だとは思いますが、それ以外は手抜きというか質の低さが目立っていました。
前作公開からほとんど間を空けずの二作目だったので、スケジュール的に一杯一杯だったのかもしれません(一度延期してるし)。期待していただけに残念な出来だったと思います。
この出来なら、おそらく配信用は作画修正されるでしょう。
劇伴もいまいち。
人気作曲家の梶浦由記さんが手がけただけあって、最終バトルを筆頭にひとつひとつの音楽はさすがのかっこよさでしたが、ちょっと曲数が少なすぎやしませんか…?
依頼した数が少なかったのかもしれませんが(コストカット?)、それぞれのシーンに音楽がバチっと合っているとは言い難いです。テレビアニメならともかく劇場版でこのクオリティはちょっと寂しいですね。
ちょっと前に金曜ロードショーで新海監督の『君の名は。』を観た後だったので、余計にそう感じました。あれはストーリーや作画に負けないくらい劇伴が素晴らしいです。
あくまで個人的な考えですが、劇場版アニメというのはテレビ版より作画も劇伴も全てにおいて高いレベルのものを作らないといけないと思います。
予算が少なかった、納期が短かったなど、いろいろ事情はあったかもしれませんが、製作側の都合は観る側には全く関係ありません。また、手抜き分、値段が他の作品に比べて安いわけでもないので、もう少ししっかり作ってほしかったです。
今作の良さが全て詰まった観る価値ありのボス戦
ストーリー、作画、劇伴と愚痴ばかりこぼしてきましたが、冒頭に書いた通りボス戦はすごく良かったと思います。
爽快感や緊迫感は十分、そして作画や音楽も素晴らしく、お世辞抜きでこのボス戦だけは本当に見応えがありました。
この作品の良さのほとんどはこのシーンに詰まっていると言っても過言ではない!
実は、第五層のフロアボス『フスクス・ザ・ヴェイカントコロッサス』との戦闘は原作小説でもかなり緻密に描かれていたんです。
そういう点も今回SAOPの続編を『冥き夕闇のスケルツォ』にした大きな理由かもしれませんね。戦闘シーンの描写が細かいので作りやすかったから。
後半のキリトパートでは、二層編以来かなり久々にフロアボス攻略をがっつり書きました。
ボス本体の攻撃パターンだけではなく、ボス部屋のギミックもあれこれ工夫してみたんですが、考えるだけでかなり消耗しました(笑)。
実際にネトゲの大ボスを創造しているデザイナーさんやそれを実装しているプログラマーさんは凄いですね……。
素人考えの五層ボス戦でしたが、楽しんで頂けたなら幸いであります。
ソードアート・オンライン プログレッシブ004 原作者あとがきより引用
ただし、原作にはアニメオリジナルキャラであるミトはいません。
さらに、一層攻略から一気に五層まで話が飛んでいるので原作で一緒に戦った戦闘メンバーのうち何人かはアニメでの登場はなし。ミトに遠距離攻撃のポジションを奪われたネズオかわいそう(笑)
戦闘内容も原作ベースではあるものの一部役割が変わっていたりと細かい変更はありました。
個人的には原作の「だって私、タンクだから!守るのが、仕事だから……!!」byリーテンのシーンがすごく好きだったのでアニメでも入れてほしかったんですけどね。
それ以外はキリトとアスナ、そしてミトの戦いぶりは当然として、相変わらず頼もしかったエギル率いるアニキ軍団やシヴァタ&リーテンのタンク組の活躍、、、 スリーピング・ナイツのテッチとかもそうだけどSAOはとにかくタンクがかっこいい。
鼠のアルゴのクロー系突進技『アキュート・ヴォールト』(らしきもの)の見せ方なんかは鳥肌ものでした。
前作も最後の戦闘シーンは凄く良かったけど、今作もなかなかのものだったので是非迫力のある映画館で観てみてください!
以上が『劇場版 ソードアート・オンライン−プログレッシブ− 冥き夕闇のスケルツォ』の感想です。
原作小説未読勢からの質問に答える小ネタコーナー
最後に、一緒に映画を観に行った原作小説未読勢(無印SAOアニメの1期と2期のみ鑑賞)に、映画を観ていて気になったことをいろいろ聞かれたのでその答えを小ネタとして書いていきたいと思います。※SAOガチ勢には程遠いので間違えている部分もあるかも
Q.ディアベルはんによく似た青髪のキャラクター『リンド』はどういうキャラ?
この時点の二大ギルドのひとつ「ドラゴンナイツ・ブリゲード(DKB)」のリーダーです。
今は亡き騎士ディアベルの当初からの仲間の一人で、ディアベルの遺志を継ぎDKBを立ち上げました。
アバターの髪の色をディアベルと同じ青に染め直すなど、彼のことを深く尊敬していたため、見た目をディアベルそっくりにしています。
自分たちこそが攻略集団本流という意識を持っており、深い知識と高い戦闘力を持つトッププレイヤーたちが希望の象徴として最前線に立つことによって初めて、攻略のためのエネルギーが生み出されると考えています。
ちなみにリンドのライバルであるキバオウは、このデスゲームを最少の犠牲者数で攻略するためには、金やアイテム、情報といった全てのリソースを最大限広く分配するべきだという信念のもと、ギルド「アインクラッド解放隊(ALS)」を結成しました。
キリト曰く、ディアベルのフェアネス(公平さ)はキバオウが、ヒロイズム(英雄主義)はリンドが引き継ぎ、そして自分には同じベータテスターとしてのリアリズムが渡されたと語っています。
ちょっと気になったのは、今作のリンドのキャラクターデザインです。少し幼すぎる気がしますし、設定以上に有能そうに見えます。
スマホゲーム『ソードアート・オンライン インテグラル・ファクター』のキャラクターデザインをベースにしたのかもしれませんが、原作小説のabecさんのイラストや彼のちょっと間が抜けた性格的なものを考慮すると、漫画版のキャラクターデザインが一番しっくりきますね。
Q.拾ったコインや宝石を放置したまま遺跡内に入ったことに違和感
これは確かにおかしいなと僕も感じました。
原作では「ブルーブルーベリータルト」のバフ効果「遺物発見ボーナス」を利用して、効果が切れる1時間の間に銅貨23枚、銀貨9枚、小金貨2枚、大金貨1枚、宝石3個、ネックレス1個、ブレスレット1個、指輪2個を拾い収納した後きちんと換金しています(コインは総額6480コルになり二人で山分け)。
普通に考えれば必死に集めた遺物をしまわずに置いていくのはありえません。単純に製作側のミスではないかと思いました(笑)
Q.アルゴがいつも金をとらない
これはいつものことです(笑)
「といいたいところだが今回だけはサービスしとくヨ」「いつもなら情報料を貰うトコだけど、まあいいカ」「最高のフロに誘ってくれたお礼に、もう一つだけタダで情報をやるヨ」といった具合に彼女は結構サービスしてくれるんです。
SAOPは無印SAOではあまり出番がなかったアルゴの活躍をたくさん描いてくれているのも大きな魅力。
今作でもかわいいシーンやかっこいいシーンがたくさんでアルゴファンにとっては満足いく内容だったのではないでしょうか。井澤詩織さんの「んなぁ~声」も最高でした。
Q.キリトはなぜ「ブラッキー」と呼ばれている?
アニメではマザーズ・ロザリオ編で敵対ギルドの連中に「ブラッキー先生」と呼ばれていたのが最初だった気がしますが(うろ覚え)、SAOP原作小説を読むと一巻でエギルの仲間内でそう呼ばれていたことが描写されています。
「事実、オレたちの周りじゃあんたのこと、ほかのニックネームで呼んでるしな」
「へえ、どんなふうに?」
すかさずそう訊いたのは、俺ではなくアスナだ。そちらに視線を向け、ニッと笑いながらエギルは答えた。
「《黒ずくめ》または《ブラッキー》」
途端、細剣使いはぷっと小さく噴き出す。
ソードアート・オンライン プログレッシブ001より引用
単純に黒い服ばかり着ていたからだと思います(笑)
後に「先生」という言葉が追加されるのは、キリトのその後のチート級の活躍に敬意(?)を表してかなと。
ちなみにアスナはブラッキーというニックネームについて「お芝居の黒子のことでしょ?表に出たがらない君にぴったりじゃない」と言ってました。
Q.キバオウはいいやつではないはず
これは無印SAOとSAOPの矛盾のひとつですね。
確かにアニメSAO1期「ユイの心」で、ユリエールが「内部分裂が続く中台頭してきたのがキバオウという男です。キバオウ一派は権力を強め、効率の良い狩場の独占をしたり調子に乗って徴税と称した恐喝まがいの行為すら始めたのです」「追い詰められたキバオウはシンカーを罠にかけるという強硬策に出ました。シンカーをダンジョン奥深くに置き去りにしたのです」と言ってました。
まさに極悪。
しかし、SAOPではベータテスターを憎みつつも全プレイヤーを助けたいと思う気持ちを持っていたりキリトの実力面を認めていたりとなかなか良いキャラになってるんですよね。
今作ではさらにキバオウ推しが強くなっていて原作ではいない場面に顔を出していたり…。
SAOファンの中には何故かキバオウが好きな人も結構いるのでそういう人たちへのサービスだったのかもしれませんね。
関西人が聞いたら発狂しそうなあの妙な関西弁がウケてるんでしょうか?
Q.アスナの装備変更がアップになってたけど何の効果があるの?
これはアスナがねずみ男「スライ・シュルーマン」に愛剣『シバルリック・レイピア』を盗られた後の装備変更の場面のことです。シーンが強調されていたので気になったみたいですね。
武器は第一層のNPCショップで購入したアイアン・レイピアを装備。あとはフーデッドケープをシルクケープに変更し、耳にはイヤリング・オブ・リプルズ、両足にはプランシング・ブーツを装備しました。
このうち、イヤリングとブーツにはそれぞれ「聴覚ボーナス」と「ジャンプ力&足音低減ボーナス」が付与されています。
ちなみにこの二つは四層のクエストの褒章アイテムで、キリトが今作で装備している『ソード・オブ・イヴェンタイド』もこの時にもらいました。
すばしっこいスライ・シュルーマンを狩るための装備変更でしたが、結果的にその後の盗み聞きにも役立ちましたね。
Q.ただの叫び声でジョニー・ブラックが『シバルリック・レイピア』を落としたのは都合よすぎでは?
これには実は理由があって、アスナはけっして一か八かでこの作戦を実行したわけではなく一定の根拠に基づいて行動しました。
アスナはジョニーが書き損じたメモを見て、彼がFNC判定とまではいかないにせよフルダイブ環境下での手先の微妙な操作が苦手なのではと推測します。
フルダイブ不適合のこと。
超微弱なマイクロウェーブで脳と直接信号のやり取りをするフルダイブマシンは、本来装着者ごとに細かくチューニングしなければならないほどデリケートな機械。
民生用のナーヴギアには自動調整機能が搭載され、初回の接続テスト及びキャリブレーションを完了すれば二回目からは電源オンで即ダイブが可能になる。
ごく稀にではあるが五感のどれかが完全に機能しない、脳との通信に微小なラグが出る、などの障害が発生し、中にはダイブそのものが不可能な例もある。
ならば、ジョニーが臨戦態勢に入る時に本来の武器であるダガーを持つためにレイピアを右手から左手に持ち替えるタイミングで驚かせることができればきっと剣を落とすはずと読んでの行動でした。
ちなみにジョニーの声優は逢坂良太さん。
アニメアリシゼーション編の金本を演じた時ほどではありませんが、今作でも印象に残る熱演でしたね(笑)
Q.女タンクの装備が強調されていたのはなぜ?
女タンクというのはリーテンのことで、鋼のプレートアーマーを身にまとい頭にもアーメットヘルムというフルプレ姿だったので印象に残ったみたいです。
あのシーンを見た限りでは製作者側がフルプレを強調していたのは、かわいい女の子がガチガチの装備をしているギャップを出したかったからと考えるのが普通ですが、実はこのフルプレにはいろいろと秘密が…。
この時点ではこのレベルの装備を店売りで手に入れることはできないので素材を集めて誰かに作ってもらう必要があるのですが、それにはうんざりするほどの数の素材を集める必要があります。
リーテンはある方法で素材を集めることに成功し、ある人物に作ってもらうことになるのですが…
そんな感じでリーテンの装備にはいろいろと事情があるので、製作側は内容には触れずとも雰囲気を出したかったのかなとも思いました。
Q.ミトが強すぎる
確かにミトはこの時点で作中最強クラスのキリトとレベルが1しか違わず、しかも最前線で攻略に勤しんでいるアスナにデュエルで勝利したり、ボス戦では遠近両攻撃をこなして大活躍したりととんでもない強さを見せてくれましたね。
普通なら前線で戦わず素材集めが主のミトがここまでの強さを持っているとは考えにくいのですが、それは新キャラ補正ということで(笑)
ただし、最前線で戦わずmobをひたすら狩り続けるだけだからといって強くなれないわけではありません。
キリト曰く、mobをひたすら狩り続けることによって「プレイヤースキル」が磨かれるとのこと。
本物の体と同じようにアバターを動かして戦うVRMMOでは、このプレイヤースキルが数値的ステータスと同じかそれ以上に重要な能力だそうで、これは戦闘を繰り返すことによってのみ磨かれるらしいです。
その他、的確な立ち回りや危機対処力なども身に付くみたいなので、そのあたりがミトの強さの源なのかもしれません。
Q.アスナの顔がかわいくない
これは本当にその通りだと思います!
ただ、河野監督が手がけたSAOPシリーズになって若干持ち直したとは思ってます。
個人的にアスナが一番かわいかったのは無印SAOの1期。
僕の好きなカットを五つほど並べてみたのですがどうでしょう。
もちろん人それぞれ好みはあるだろうけど、アリシゼーション編以降の能面のような顔と比べて明らかに表情豊かでかわいいと思いませんか!
昔の絵は今より線が太くて目が大きいのかな?あとは横顔の描き方なんかもかなり変わってると思います。
最近のブオンブオンうるさい一辺倒なSEと合わせて改善&原点回帰お願いします!
質問は大体こんな感じでした。
アニメの補完には原作小説や漫画がおすすめ
無印の方もそうでしたが、アニメで表現されていない細かい部分は全て原作小説に描かれています。
個人的には伊藤智彦監督が手がけたシリーズ以外は原作小説の方がアニメより面白いと思うので、文字を読むのが苦じゃない人は是非読んでみてください。
文字は読みたくないけど、今作でカットされていた部分(二層から四層まで)の大まかな流れが知りたいという人には漫画版もおすすめ。
特に一巻から七巻までは人気作家である比村奇石さんが担当しているので、元々魅力的な女性キャラのかわいさがより引き立っています。当然ながら絵も上手い!
漫画版のストーリーもアニメ映画版同様、原作とは細かい点が違っているのですが、元々比村さんがSAOのファンだったからか、壮大なSAOの物語の全てを頭に入れつつそれを上手に消化し自分の色で表現しているので基本原作厨の僕でも批判できない内容でした。
これはハイレベルな同人誌作家さんならではの能力といってもいいかと。
残念ながら七巻以降「泡影のバルカローレ」や「冥き夕闇のスケルツォ」「黄金律のカノン」は他の漫画家さんに引き継ぐことになりました(角川さんこれは悪手すぎるやろ(激怒))。
比村さん以降の作家さんの話作りは基本原作準拠。
「黄金律のカノン」を担当している霧月さんは好みはあるかもしれないけど絵が上手いなあと思いました。その他の作家さんに関しては…お察しください。
一言だけいえば、ファンサの一環としてエ〇さを出すのはいいけど下品だったり卑猥な感じはアスナには似合わない!比村先生を見習ってどうぞ。
以上、『劇場版 ソードアート・オンライン−プログレッシブ− 冥き夕闇のスケルツォ』の感想やその他いろいろでした。
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